夏休みを、‘’つくる‘’

夏休みを、‘’つくる‘’

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児童ホーム(学童)の夏休みが終わりました!!
ふぅと、息をついているところです。

さて、今回の夏休みも、僕にとっては特別な、素敵な時間となりました。そして、面白い夏休みでした。そんなことを文章に書き残したいと思います。

まずは、夏休み前に、2023年のうちの児童ホーム(学童)は、どのような夏休みにするか考えていたか、背景を書いていきます。別のnoteで、その結果を書きたいと思います。

〇背景

\人間として、「生きてて良かった」と、思える社会を目指して/

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     ー『まず、現在地はどこか?』ー

現代に埋め込まれている「資本主義社会」というシステム。私たちの現在地は、そこに居ると思う。資本主義社会とは「商品に囲まれた社会」と、ぼくは思っている。昔では考えられない、ご飯、移動、遊びなどの、様々なことが「商品化」されている。そのおかげで、私たちの暮らしは物質的に豊かになり、「便利で、安全で、快適な」社会となっている。(と思う)

しかしながら、物質的貧困は、かなり改善されてきたものの(もちろん、完全ではないが)精神的豊かさは、置き去りにされてきたようにも思う。こころの病気は、この10年で、約70万人増加していると言われ、物質的には豊かになっているのにも関わらず、心が病んでいくという、現状もある。

ここから思うのは、幸せを外部に求めるのではなく、自分の内部に幸せがあるのではないか?という仮説が生まれる。

また、2022年のうちの児童ホーム(学童)の夏休みは、とにかく「こどもにとって新たな体験を」ことを目指した。様々な地域の方をお呼びして、お金の授業、アンガーマネジメントなどを学ぶイベントを企画した。新たな体験を通して、好奇心を広げたり、視野が広がることを願っているからだ。もちろん、こども主体性を重んじて、児童ホーム1日の中で1時間半ほどを、大人の時間として、企画を持ち込んだ。

しかしながら、イベントに「参加する人(子)」と「参加しない人(子)」が、固定化されていった。また、「せっかく、呼んだのだから、参加しなよ」と思っている自分にも気づいた。私は、こどものためにと思いながら、その子をちゃんと見れていなかったのではないだろうか。そんなことを思う2022年の夏だった。

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    ー『私たちは、どこに向かいたいか?』ー

現在、「便利で、安全で、快適な(だけの)社会」にいるとして、これからは「真に、生きてて良かったと思える、豊かな社会」の実現に、私は歩んでみたい。

理由としては、特になく。ただただ、「豊かさを感じて、生きていきたい」と、純粋に思う。

だが、「人生の豊かさとは、何か?」を考えると、色んな‘’豊かさ‘’があって方向性が見えにくくなるかもなので、キタバが色々調べたなりに、現時点での私の直感的な、豊かさに関する要素を2つ挙げておきたい。

その要素は
   「たった今を」
   「あそぶ・つくる・つながる」

これは直感的な仮説であり、このコンセプトを通して、夏休みを過ごし、検証してみたいと思う。

今回の夏休みは、それぞれが思う「たった今を(未来のために今を犠牲ではなく)」、「あそぶ・つくる・つながる」を通して、それぞれが思う「真に、生きてて良かったと思える、夏休み(life)」に向けて、歩んでみたいと思う。

また、2023年の夏休みは、キタバが持ち込む企画イベントをなくしてしまおうと思った。なぜなら、そのイベントを持ち込むと、「イベントの成功」に力を使ってしまい、その子の、その「たった今を」見逃してしまう可能性があるからだ。目の前の人(子)に向き合い、その場から生まれているエネルギーから、「今」を考えよう。そんな夏にしたいと思ったのだ。

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     ー『私たちは、何をするのか?』ー

◉イメージ

・たった今を
→その、たった今を、観察し、わずかばかりの経験と、直感と感覚を頼りに、こどもと呼吸を合わせながら、生まれてくる「たった今」に参加し、場のエネルギーを高めていく(みたいな)
→オトナとこどもで分かれるのではなく、「見守る人」「あそぶ人」で分かれるのではなく、「一緒に‘’今‘’をあそぶ」という夏休みを目指してみたい。こどもから生まれる遊びに乗っかることもあるし、オトナから遊びが生まれるなどが起きるといいなぁと思う。

・つくる
→「提供者」と「消費者」で分かれず、「一緒につくる」という活動を増やしてみたい。例えば、一緒におやつをつくる、一緒に宿題をつくる、一緒に夏祭りをつくるなど。オトナもこどもも、「やりたいこと」を持ち寄って、巻き込み、巻き込まれ、一緒にやっていく。

・あそぶ
→没頭などのイメージ。こどももおとなも、みんなが楽しんでいる状況が理想だなぁ。

・つながる
→このような活動を、発信していって、こどもも保護者も地域の方も、「つながっていく」現象が起きると、楽しいなぁと思う。例えば、ごっこ遊びがすきな児童が、地域の大工さんと出会うきっかけがあったとして、その児童の影響を受けた大工さんがリアルなママごとセットを作っちゃう、みたいな。

・働き方
→ここでは、私たちの働き方にも、一つ問いを投げておきたい。資本主義社会は、あらゆるコトを商品化することを書いたが、加えて、私たち人間に対しても「商品化」という概念が侵食している。労働の商品化である。一律に、同じサービスを提供するためには、均質化の流れが生まれる。よって、「私じゃなくても、この仕事は、別にまわるじゃん、私の存在意味あるかな?」という感覚が、仕事では生まれやすい。しかし、本質的には、人間は、それぞれ違う人間であり、持ち味が違う。その持ち味が違うことを、いかし合い、補いあう、仕事の関係を少し超えたコミュニティを目指したい気持ちもある。

〇コンセプト
夏やすみを、”つくる”

〇最も重要な問い

「夏休みというキャンバスに、あなたは何を描くのか?」
「人生というキャンバスに、あなたは何を描くのか?」

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夏休み前は、そのような構想を立てながら、夏休みを’’つくりたい’’と思っていた。今度は、2023年の夏休みを過ごしてみての感想になる。

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