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「そんなに悪い親じゃない」わけない

一年もついに終わるので、タイトルだけ付けて放置していた下書きを書き上げてみる。
 
今年、毒親関連の本を数冊読み、ネットでも体験談を読んで、実際に親と縁を切った方々の言葉を目にしたのだが、共通していたのは「縁を切って良かった」ということ。
得体の知れない恐怖や、暴力をふるわれたわけでもないのに絶縁するなんてという罪悪感、それらも毒親関連の悩みには共通していた。それでも、一歩踏み出して良かったという体験談には、大いに力づけられた。

親と兄弟に絶縁状を叩きつけて半月過ぎ、私が今思うのは、「自分をあんなに悩ませてきたんだから、悪い親じゃないわけないんだよね」ということ。
自分の子をいつまでも子供扱いするのは仕方ないとして、価値観の過剰な押し付けは、いい加減やめるべきだった。
四十の娘に対していつまでも支配的で、挙げ句、子飼いの息子には雛鳥のように餌を与え続け、そんなのと対等な姉弟としてお付き合いしろと?バカも休み休み言えよと。

未熟で何もできないのだから親の言うことを聞きなさいと高圧的に言われる反面、「あなたは良い旦那さんと結婚して不自由なく暮らしている」と突き放された。
矛盾に振り回され、引き裂かれた。今冷静になって考えれば、真に受ける必要のないようなことに、いちいち傷付き、削られていた。
親だからと期待しては、裏切られる。一人相撲だった。初めて正面からぶつかり、何も通じない人達だと思い知らされた。つらかったけれど、踏ん切りはついたのだと思う。これはきっと、私の人生に必要だったこと。
私は頑張って生活して、子育てしているよ。親を捨てた私のこれからが、どうかますます自由で幸多からんことを。

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