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【読書日記】毒になる親【エネルギーを吸い取られている】

これは手元になく、借りて読んだのでうろ覚えだが、十年ほど前に「毒親」という言葉が生まれるきっかけとなった有名な本らしい。
様々なタイプの毒親について具体的なエピソードが書かれており、中には自分の親と重なるものもあった。国や文化が違っても、毒親には共通点があるらしい。

あるあるの感覚とともに記憶に残ったのは、「毒親に従わず反発の気持ちを持っていたとしても、エネルギーを奪われているということには変わりない」という内容だ。
その人が本来なら仕事について考えたり、人間関係や趣味に費したりできたはずのエネルギーが、親への怒りに使われてしまっているということ。親に支配されているよりはマシだし、次の段階に進めているとも言えるが、無益なことに感情と気力を奪われている状態だ。
残念ながら、自分もそうだと感じた。

親や兄弟について、考えたくないのに考えてしまう。怒りや悲しみが止められなくて、ぐったりしてしまう。
親から自立した大人でいたつもりだったのに、ずっと侵略され続けていた。

この本には様々な解決法も書かれていたが、私は「逃げる、距離を取る」という方法を選んで、今こうして日記を書いているわけである。
木の股から生まれたわけでないことは認識しているが、親の存在自体をできるだけ意識から消すことが、今の自分には必要なのではないかと感じている。

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