きのしたよしこ

元ライター・現専業主婦。 3人男子の母。出産、妊娠、出産……をゆるゆると繰り返すうち…

きのしたよしこ

元ライター・現専業主婦。 3人男子の母。出産、妊娠、出産……をゆるゆると繰り返すうちに社会復帰が遠のいている。子どもがいる生活で思うことや、40代半ば、更年期を迎えての心身の変化について書いています。

マガジン

  • のりきらぬフォーティ(40代の人たちへ)

    40代も半ばを迎え、明らかに気持ちが不安定になることがふえました。みんなどうしてるんだろう。編集者の知人(同年代)と話していたら、まったく同じ悩みを抱えてました。更年期とか、そういう言葉で片付けがち。でも苦しいは苦しいんで、なんとかしてください。

  • 子どもの進化

    日々の子どもの進化が速すぎます。おもしろいことも、ムカつくことも、情報が新鮮なうちに綴ります。

  • けんぴちゃんをたすける

    ひょんなことで出会った生活困窮者・けんぴちゃんとのエピソードです

  • よその子何食べてる?

    毎日のごはんは、作り手の母や父の創意工夫にあふれてる。子どもの好み、体調、機嫌。とはいえ、毎食毎食真剣に向き合ってもられないときもある! あらゆる都合と思いが相まってはじき出されたリアルなごはんを、「恥ずかしい」と言いながらも見せてくれたママたち、ありがとう。そしてお疲れ様!まずはイントロから。

  • 夫も育つ

    子供が3人になり、在宅ワークの夫が見るに見かねて、家事という分野にどんどん進出してきた。お手伝いから、相棒へ。料理に関しては目を見張る成長をとげている。こちらは夫の成長日記。

最近の記事

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イントロ

わたしの息子たちは、偏食家だ。 第一子の子育てで新米母だったわたしは 白飯以外の離乳食をほとんど受け付けない長男に、 毎日毎食イライラしていた。絶望していた。 なんとか食べてもらおうと工夫を凝らしたおかずも拒絶され、 キレて寝室に逃げたこともあったっけ。 「野菜、食べない、1才」でどれだけネット検索をしたか。 すりつぶしてみましょう、ごはんに混ぜてみましょう、 などいろいろ工夫が書いてあったが、 心のなかで「全部やったけどあかんねん!!」と叫んでいた。 我

    • 「嫌いだ」とすぐに気づけ

      またひとつ、嫌なことが起きた。今年度もあと少しだというのに。 昨年の春先のときのように、人間関係の悩みで日々の生活がグレーに染まり、常に不安や恐怖と戦いながら暮らすようなことになるのかと思って一瞬うんざりしたのだが、一度経験ずみなので今回はいろいろと対処のしようがある。そういった意味では、学びをくれたストレスの元凶である人物に感謝だ(嫌だけど)。 対処のしようがある、とはいってもダメージはダメージなので、また今日ヨガの先生にメンタルが落ちていることを打ち明けてみた。「結局

      • 12歳長男の文化的目覚め

        小学校6年生の長男が、ものすごく急成長をしている。 成長という言葉はきらいで、そこには「成長してしかるべき」という義務感がうっすらと張り付いているように感じるからだ。小さな子どもだった自分にとって束縛するいやな言葉だったのだが、大人になった今でもその呪縛が解けきれていない。子どもじみているかもしれないけれど。 長男の急成長、いや急激な変化は、映画「スパイダーバース」から始まった。主人公の黒人の13歳の男の子がある日、人をスパイダーマン化させる毒をもつクモに噛まれてスパイダ

        • 自分の中と外

          2月といえば、1年でいちばん寒い月で、薄曇りの日々のイメージがある。お正月の晴れやかさから一変、節分くらいしかイベントはなく、バレンタインも万人がお祝いしたくなるようなクリスマスのような晴れがましさはなく、運命の明暗を分けるようなネガティブな印象の日でもある。 先日、幼稚園の三男のお友達の母親(昨年までアメリカ在住)が「2月は必ずなにかおこる月だから」とLINEに書いていた。何かがおこる、というのは決して明るい方面の「何か」ではないと思う。2月は日本だけでなく欧米でも「ろく

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        • のりきらぬフォーティ(40代の人たちへ)
          10本
        • 子どもの進化
          1本
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          2本
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          2本
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          6本
        • 自粛ごはん
          7本

        記事

          スマホとストレス

          スマホの悪影響について、これほどに言われているのに、もはや離れられないし、noteだってスマホで見たりしている。やめたいのにやめられないのは完全に依存といっていいと思う。 言い訳としては、「やめちゃったら人と連絡をとれなくなっちゃうし」というのが主なものだけど、一歩外に出れば人と会えるし、以前はこんな頻繁に人と約束をして会って・・・というのがなかったのかもしれない。だれか人と会う時間と時間のあいだはずいぶんとあった。 子どもがいるから、「○曜日に遊ばせる?」という約束の連

          スマホとストレス

          「ゆるく」に飽きた

          心が弱ってしまったとき、自己啓発本に近いものや哲学書に救われた。哲学書はときに厳しくもあるけど、近頃の自己啓発本は「無理しないでいいよ」「逃げればいいよ」と誠にやさしく励ましてくれる。 根っから真面目で臆病な私は、人に反感を持たれないよう、持たれないように細心の注意を払いながら生きている。で、やさしさを振り撒きすぎて逆に誤解をうんだり、優しさを振りまいたものに対する対価を知らず知らずのうちに求めてしまって、リターンが弱くて苦しんだりしてしまう。 こう書くと、実に不器用な生

          「ゆるく」に飽きた

          困ったときの読書

          水木しげるさんと荒俣宏さんの著書「戦争と読書」のさわりの部分を読んでいる。まだ数ページしか読んでないけれども、「へぇ!」と思ったことがあった。 この本は、水木しげるさんの没後、日記や雑記?などを時系列に並べたりして、氏がどんなことに思いを馳せていたかを探ってみる、というような本だ。 冒頭、荒俣さんが生前の水木しげるさんにきいた「読書はしますか?」という問いに対しては「読むと眠くなる」と答えた水木さんだが、荒俣さんの調査によると、戦争に行かなければならなくなった直前に、水木

          困ったときの読書

          「逃げない」けど「戦わない」

          きたきた、やってまいりました。鬱々とした時期が。 ここしばらく心身ともに好調だったけど、やはりPMSの関係もあるのだろう。予定通りだとしたら、あと数日で生理がはじまる時期だ。朝起きたらすぐに「人から来た嫌な感じのLINE」を反芻。そのモヤモヤした気持ちを引きずりながら今日1日がスタートしてしまった。 そして、わたしが現在もっとも苦手としているコミュニティの次回の打ち合わせの日取りが決まってしまった。その日に照準を合わせて私はこれから鬱々とすごさねばならない。 昨日、また

          「逃げない」けど「戦わない」

          処世術のかわりに失ったもの

          ここ数日、わりと落ち込まずに済んでいるため、ここに感情などを吐き出さなくても大丈夫だ。せっかくあまりに未熟で恥ずかしい姿をさらす場所を決めたのに、どうしてこうもタイミングが悪いのか。今はわりと理性的に生活ができている。 ただ、イントロで書いたみたいに、この凪の状態こそ幸福。今の状態がイレギュラーで、嫌なことがあって落ち込む状態をデフォルトに設定した。とはいえ、常に次の瞬間にも訪れるかもしれない不幸になんとなく怯えている。 さて。 少し気分がいいのと、近頃のこの悩ましい生活

          処世術のかわりに失ったもの

          孤独を覚悟する

          月のものが始まり、また「こないだまでの憂鬱はまたPMSの仕業だったか」と、うんざりすると同時に安心もする。全部、PMSのせいだと片付けられる気楽さ。きっとそれだけじゃないけど、そう言ってしまえば、過去のあのグジグジとした自分は仮の姿だと言い訳ができるから。 ここ数年はそうやってPMSや更年期のせいにしてきた。が、絶対にそうではない気もする。というのも、生理が始まって気持ちの調子がよくなるのは、せいぜい初日か2日目くらい。生理中にもかかわらず、またズーンとふかく沈んでしまった

          とりあえずの急場しのぎ

          朝起きて。いや、まず起きれない場合は「今日もやばい」という判断をする。でも子供のしたくはあるし、仕方なく起きるけれども、体と心から乖離した状態が続く。体は朝食を作ったりしているけど、頭は「なんでやばいんだ?」「なにが引っかかってる?」と原因追求をずっとしている。 今日は比較的調子がよかったのだが、また1通のSNSのせいでぶちこわしだ。 ポイントは誰にも悪意も向けられていない、という点だ。わたしに文句を言った人は誰もいない。なのに勝手に傷ついている。ほんとにまったく、だ。こ

          とりあえずの急場しのぎ

          イントロ

          なんでこんなことになっちゃってるんだ?という思いなのです。 むかしからとてつもなく頑丈な精神だったわけではありません。 でもなんとかやってこれていました。 とても過酷な労働環境で働いていた20代のとき、鬱になる寸前、もしくは鬱っぽくなったことがありました。そのときも「まさかまさか」と。内科の医師に心療内科を勧められたときも突っぱねてなんとかやってきたんです。 結局そのあとは、転職して少しずつ自力で正気を取り戻しました。 それから子供を3人うみ、3番目があまり手のかからない

          民生委員とつながる

           あれから何度かラインをした。お礼のライン、雑談など。いろいろ聞いてみたいという欲求と、聞きすぎて距離が近づいて、巻き込まれて私もぐちゃぐちゃになってしまったらどうしようという不安も大いにある。そう、わたしだって、結構くよくよする人間なんだ。でも、育児を経験を経た今、そういうどうにもならない他人に対して、自分を偽って寄り添いすぎるとろくなことにならないことを知っている。なるべく彼女に率直なことを話そうと試みる。できるだけ、軽いテンションで。それは自分のためにも。  「カラー

          民生委員とつながる

          出会い

           彼女と初めてあったのは、2021年10月の初め。きっかけはひょんなことだった。  たまたまジモティを徘徊していたわたしは、「たすけてください」という見出しを目にとめた。よく見たら「食品、生活品助けてください」とあった。ジモティはよく見ているが、助け合いという項目をみることはめったになく、「ああ、こういう使いかたをしている人もいるんだ」と思ったと同時に、発信者の場所は自転車でなんとかいける範囲内にどきりとした。不穏な空気を感じ取って、発信者のこと、そしてその投稿に関しするこ

          好き嫌いなし! Tさんチの子どもごはん

          小学校3年の長女、幼稚園の年長の2人きょうだい。 子供たちはとにかくよく食べる。偏食の子どもを持つわたしとしてはうらやましい限り。でも、それはそれで大変なこともあるようです。 ーーわたしから見ると、なんでも食べてくれる子ってほんとにうらやましいと思うんだけど。逆に困ることってあるの? 母「悩みではないかもしれないけど、食事量だよね。ほっんとにすごいから。パパの食事がいらないときに、私と子どもふたりで2合炊いても空になる。私は1杯とか、もう少し食べるくらいじゃない? 残り

          好き嫌いなし! Tさんチの子どもごはん

          ココアプリンを作る

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