樹林 李來

くだらない遺書にしたい。

樹林 李來

くだらない遺書にしたい。

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  • 書く習慣

    『書く習慣』の1ヶ月チャレンジを1年かけて書いてます。 タイムリミットは4月19日です。 追記 : 書き切らずに期限が来てしまいましたが、時間がかかってでも完走させます。

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Day1 : 怪我の功名

強そうな人間になりたい。 昨年末、コロナに罹った時の話。 喉が燃えるように熱いせいで食欲もあまり無く、喉を冷やす事をメインにしていたため主食はのど飴とバニラアイスと氷だった。 そして朝から夜中まで咳が止まらない生活を1週間続けていると突然お腹が痛くなったのだ。 原因は筋肉痛。ほとんど食べない生活と咳をするたびにお腹に力が入っていたためわずか1週間で腹筋が割れていたのだ。 鏡に映ったお腹にはしっかりと縦線が入っていて、病に罹っていたのに強そうに見えた。 それから症状は治り

    • Day9: 画面の中に居る努力

      感受性が豊かすぎて、映像作品を観たら高確率で涙を流す私。 どんな作品で泣くことが多いのか思い返してみると、 "頑張ってる人がいる"作品だということに気がついた。 部活の大会で勝つために頑張る人、新たな挑戦のために頑張る人、夢を叶えるために頑張る人。 頑張れる人は努力ができる人だ。 努力という数値化できないもの、目に見えないもので頑張れる人は本当にすごいと思う。 例えばオーディション番組なら、 本番までの短い練習時間の中で、少しでも上を目指して努力している。 なんでそんな

      • Day8 : 自覚のないくちゃくちゃ

        食事中に抱く嫌悪感というものはとても厄介だ。 食べることが好きで、食事中はできるだけ目の前の料理に五感を使いたいと思っている。 そんな私の大敵は咀嚼音である。 身近な人の中にえげつないぐらいの咀嚼音を奏でる人がいて、 さすがに不快すぎてこのまま一緒に食事をするのは嫌すぎる!と思ったので 注意してみたが、本人曰く「自分は咀嚼音なんぞ奏でていない」とほざいていた。自覚していないパターンが一番厄介である。 結局それ以来、私が我慢するという方法しかとれなくて 『その人と食事を

        • Day7 : 疑問の質問

          『好きな食べ物はなに?』 この質問の答えがずっと見つからない。 正確に言うと、好きな食べ物がありすぎて見つからない。 好きな食べ物ランキングトップ3を教えてください!と言われたとしたら 15品ぐらいは答えたくなってしまう。 私は非常に食い意地の張った生き物である。 ここで厄介なのが、好き嫌いが多いのだ。 卵が好きなのだが、シーザーサラダの上にのっている温泉卵は好きじゃないし、目玉焼きの黄身は潰して焼かないと食べられない。 さらに卵かけご飯は柚子胡椒を入れないと食べられな

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        Day1 : 怪我の功名

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          9本

        記事

          『生まれた時からアルデンテ』を読んだ。 作者の脳みその中をそのまま読んでいるようで、今まで読んできたエッセイの中で(そんなに沢山読んできた訳ではないけど)1番好きだった。 嫌いなものは嫌いなままで良くて、多数派に埋もれに行くような訳の分からんマネをしなくても良いんだなと思えた。

          『生まれた時からアルデンテ』を読んだ。 作者の脳みその中をそのまま読んでいるようで、今まで読んできたエッセイの中で(そんなに沢山読んできた訳ではないけど)1番好きだった。 嫌いなものは嫌いなままで良くて、多数派に埋もれに行くような訳の分からんマネをしなくても良いんだなと思えた。

          歯根と戦う質素なデザート

          ここ2週間ぐらい、歯が痛い。 過去に治療した歯の根が炎症を起こしているらしい。 1番の原因はストレスなのだそうで、 あんたが炎症を起こして口内を痛くさせていることが1番のストレスだよ!と痛んでいる歯に叫んでやりたい。 今は痛みが出始めてから早2週間程、何度も歯医者に行ったおかげで 特に悶えていた時期と比べればかなりマシにはなった気はする。 痛みは無くなりつつある一方で、どんどんと歯茎は腫れてきて ついには口内で枝豆を飼っている気分になっている(どういうこと?)。 炎症を

          歯根と戦う質素なデザート

          Day6 : 白紙を埋める

          本を読んだら気になった言葉や覚えておきたいことを書き出すようにしている。 始めたのは今年の初夏ごろだったか、 手帳の後半にある白紙のページをどうにか埋めたくて書き始めた。 学生の頃からノートを書くことだけは好きだったのでその記憶が蘇った様な気がして楽しいのだ。 スマホをダラダラと見る時間も減らせて、文字を書くことでストレスも発散できて結果的に良いことだらけだった。大人になるにつれて手書きで文字を書くという機会が減っていき、漢字を思い出せないことも増えたから軽い脳トレにもな

          Day6 : 白紙を埋める

          帰るタイミングで急に雨が降ってきて傘もなく早歩きで帰ることに。 地面スレスレのスカートを履いていたので、できるだけ濡れない様にと左手で軽く持ち上げながら歩いていたところ、なんだかプリンセスになれた気分だった。 ずぶぬれのプリンセス。

          帰るタイミングで急に雨が降ってきて傘もなく早歩きで帰ることに。 地面スレスレのスカートを履いていたので、できるだけ濡れない様にと左手で軽く持ち上げながら歩いていたところ、なんだかプリンセスになれた気分だった。 ずぶぬれのプリンセス。

          カフェに居た時、ふいに"折り紙で手裏剣を作れるのか"が気になって、レシートでやってみることに。 案の定出だしから分からなかったのでネットに頼りながら折り、20分かけて完成。 こういう挑戦、たまにはいいかも。

          カフェに居た時、ふいに"折り紙で手裏剣を作れるのか"が気になって、レシートでやってみることに。 案の定出だしから分からなかったのでネットに頼りながら折り、20分かけて完成。 こういう挑戦、たまにはいいかも。

          通りがけのスタバでクリスマスソングが流れていた。 ハロウィンが終わってからクリスマスムードに変わるのが毎年早くて面白い。 2ヶ月ほど前から仕込むだなんてそれほどワクワクする行事なんだろうな。

          通りがけのスタバでクリスマスソングが流れていた。 ハロウィンが終わってからクリスマスムードに変わるのが毎年早くて面白い。 2ヶ月ほど前から仕込むだなんてそれほどワクワクする行事なんだろうな。

          散歩をしていたら昼休憩中らしきスーツ姿のサラリーマンが3人、横一列に並んで日向ぼっこをしていてとても良かった。 アラームが鳴っても誰も起き上がろうとせず、なんならアラームを止めて寝転がり続けていて最高だった。 私もこういう大人になりたい。

          散歩をしていたら昼休憩中らしきスーツ姿のサラリーマンが3人、横一列に並んで日向ぼっこをしていてとても良かった。 アラームが鳴っても誰も起き上がろうとせず、なんならアラームを止めて寝転がり続けていて最高だった。 私もこういう大人になりたい。

          Day5 : 欲まみれの小売店

          昔から好奇心旺盛で、気になることややりたいことがたくさんあって、 それに伴うように将来の夢がコロコロ変わっていった。 幼稚園の卒園式では壇上に上がり、一人ずつ将来の夢を叫ぶ。 「かみのけのごむやさんになりたいです!!!」 これが当時の私の夢だった。 周りの子がケーキ屋さんだとかサッカー選手だとかキラキラとした夢を 語っている中、幼き私が胸を張り大声で叫んだ夢はまさかの小売店。 今考えてもそんな夢を思いついたのか不思議ではあるけれど、 確か、家の近所にあったモールの中に少

          Day5 : 欲まみれの小売店

          視界がぼやけるから、誰とも目が合わない。視線を感じることもない。看板の文字も目を細めないと読めない。見えないことによって、情報で溢れた世界に疲れることが少なくなった。 おまけに鏡越しに見る肌が綺麗に見える。 視力が悪くなったのに良いことづくしだ。

          視界がぼやけるから、誰とも目が合わない。視線を感じることもない。看板の文字も目を細めないと読めない。見えないことによって、情報で溢れた世界に疲れることが少なくなった。 おまけに鏡越しに見る肌が綺麗に見える。 視力が悪くなったのに良いことづくしだ。

          『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』を読み終えた。要所要所にある生々しい表現から気味悪さを感じて、フィクションなのに現実味を帯びさせているところに面白さを感じる。 こういう家庭が、こういう人が、どこかには存在するんだろうなという解像度の高さが奇妙で、もう一度読みたくなる本だった。

          『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』を読み終えた。要所要所にある生々しい表現から気味悪さを感じて、フィクションなのに現実味を帯びさせているところに面白さを感じる。 こういう家庭が、こういう人が、どこかには存在するんだろうなという解像度の高さが奇妙で、もう一度読みたくなる本だった。

          遺せるもの

          自分がいつ死ぬのか分からなくてどうしようもない不安に襲われることが日常的によくある。 そんなことを考えたってしょうがないということを分かっているのに何度も何度も考えてしまう。 そんなある夜、寝る前にいつもと同じようなことを考えているとふと気づいたのは 「いざという時に遺せるものが、今の自分には無いから怖い」 のだと。 だったら日々のくだらないことを、些細なことを、無理して取り繕わずに書き続けることで、 遺書は勝手に完成するのではないのか。 このnoteを書き始めた

          遺せるもの

          元々短気な方だけど、 昔は、カチンときたら原因に噛みついてちゃんと発言してた。 でも今は、言ったら色々と面倒になるからって理由で我慢を覚えてしまった。 大人としては立派な気がする反面、1人の人間としては潰れそうになる瞬間が多くなった気がする。 元気なのにすごく疲れるなあ。

          元々短気な方だけど、 昔は、カチンときたら原因に噛みついてちゃんと発言してた。 でも今は、言ったら色々と面倒になるからって理由で我慢を覚えてしまった。 大人としては立派な気がする反面、1人の人間としては潰れそうになる瞬間が多くなった気がする。 元気なのにすごく疲れるなあ。