「仕事が好き」よりも、「仕事をしている自分が好き」であるように。
2022年、大きな気付きがあった。
今まで、「仕事が嫌い」と思っていたけれど、そうじゃない。
「仕事をしているときの自分が嫌いなんだ。」
仕事以外のわたしは、喜怒哀楽が豊かだと思う。
ただひたすらにしょうもない話をしてヘラヘラしていられるし、一旦ふざけはじめたら歯止めが利かない。(困ったもんだ。)
楽しいときにはそれはそれは豪快に笑うし、それにつられて周りも一緒に笑ってくれる。
悲しい時には素直に泣くし、もらい泣きもよくする。
怒ることは若い時に比べると減ったけど、違和感を感じることは口にする。
自分は人間味があって、可愛らしい人間だと思う。
おかげ様で、この歳になっても新たな知り合いがどんどんと増え、居場所を与えてくれる人たちに恵まれている。
それが、仕事となるとどうだろう。
基本的に、能面のように真顔。
とにかく残業をしたくないから、話しかけられない限り自分から話を振らない。会話は最小限。
おかしいと思うことは上の人間にもはっきり伝える。
「あ、伝わらない人だ。」と思うとシャットダウン。
ツン、とお高く留まっているように見られてしまう。
ありがたいことに、職場の人間関係にも恵まれていて、そんな可愛げのないわたしでも慕ってくれる人がいて、孤立はしてはいない。
でもなー。
違うんだよ。
わたし、もっと可愛い人間なのよ!!!
なんてことを、職場で声を大にして言っても仕方ないし、今更職場でのキャラ変するメリットなんて見当たらないし。
じゃあ、どうして職場ではこんな振る舞いをしてしまうのだろう。
自分とじっくり会話してみた。
数年前から、今の仕事に対する違和感を感じていた。
勤続年数が増えるにつれて、スキルが上がるにつれて、役職が上がるにつれて、「なんか違う。」という違和感。
勤め始めた頃には好きだと感じていたことが、感じられない。
楽しいと感じれらたことが、感じられない。
あー、このままだと、好きなはずのことを嫌いになってしまう。
その違和感が積もり積もって、自分を取り繕うために、感情に蓋をするために、「嫌な自分」で働くようになっていた。
うん、もうこれは限界だ。
福利厚生や給与などの労働条件を優先して、自分の心を見て見ぬふりするのはやめよう。
人と関わる仕事なのに、自分のことを嫌だと思いながら他人に関わっても、良い仕事になるとは思えない。
数年前から頭をチラついていた「転職」が色濃くなってきた。
「この歳から転職なんて無理じゃない?」
「今までの自分の職種から、何になれるの?」
「今より良い労働条件なんてないよ?転職するメリットなんてある?」
ずーっと自問自答していたけど、もうそんなのいいや!って踏ん切り付けたら、やりたいことが見えてきた。
「職業」にこだわっていたけど、そうじゃなくて、「自分は何をしたいのか。」
それが見えたら、ぐん!と動き出せた。
その「やりたいこと」がどの職業になるのかは、正直まだ見えていない。
本来ならすごく不安な状況だと思うけど、不思議と不安よりも、期待が圧勝している。
わたしの近くにいる人たちも、色々な方面からアドバイスをくれたり、人をつなげてくれたり、純粋に応援してくれたり、みんなが見守ってくれている。
2022年、いや、働き始めてから十数年。
自分なりに真面目に働いてきたからこそ見えたこと。
「仕事が好き」よりも、「仕事をしている自分が好き」になれますように。
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