10/2/2022

今日は朝から細かい雨が降っていた。風も強くなり台風が去った後のような曇り空。

この天候のため、スティーブンが楽しみにしていた「野鳥の会」のフィールドトリップはキャンセルになった。たいてい仕事へ行く前に参加するのだから結構気合が入っていたと思う。キッチンでがっかりしていた反動に、わたしの「減らず口」が追い討ちをかけた。私名義で買った車のローンの話をし始めたのは向こう。相次ぐ信号無視やスピード違反の罰金が警察から私の名前で度々郵送されてきた話をしているウチに雰囲気が悪くなった。「もう君とは話したくないので仕事へ行く迄ひとりで静かにさせてくれ。」と言われ、家を出てスタジオへ向かった。

週末の地下鉄の質は特に、過去最高値の運賃$2.75に対して、恐ろしいくらい下がっている。質向上の名目の工事が永遠に続きいているありさま。それも普段より遅めの速度運転。EトレインがFラインを走り、Gトレインは途中からしか運行していない。Fに乗って7に乗り換え、Gの無料シャトルバスを使い、B62のバスに乗り継いでスタジオへようやく着いた。

明日に控えたポエトリーリーディングの準備よりも、壊れたターンテーブルが気になってしょうがない。友人にテキストを打ち始めたが今始めたら収拾がつかないので送信せずに放置した。それだけでは私の多動はおさまらなかった。

先にやることがあったハズなのに、今日することを既に決めてしまっていた。家を出る時にラップトップをバックパックの中にしまう直前、チェックしたメールがあった。キャサリンからの招待メールで、フィルの新作のオープニング兼89歳の誕生会が『ホワイト・ボックス』であるとの内容。その上にデビッドがバグパイプのコラボライブ演奏。即座に「行こう」と決める。決まるときはいつもこう。

そう「出かけないこと」を早速2日目でまんまとぶっちぎった私。いかに音楽が私にとってのドラッグであるか。

このライブ体感して良かったのは、フィルが日本の漁港で働く人たちを撮影した古びた映像を4Kの画像で観ながら、バグパイプの生高音に10分以上浸っていたら、ある瞬間にボートのエンジンに近い音が聴こえてきたのに気づいたから。

48歳から人生の本編スタート。「生きる」記録の断片を書く活動みならず、ポエム、版画、パフォーマンス、ビデオ編集、家政婦業、ねこシッター、モデル、そして新しくDJや巨匠とのコラボ等、トライ&エラーしつつ多動中。応援の方どうぞ宜しくお願いいたします。