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TEFUDAが考える「デザイン経営」 - TEFUDA Inc.

私たちの考える「デザイン経営」とは、
経営戦略の中でデザインを大切にすること。

こんにちは!株式会社TEFUDA 代表の岸本です。

私たちTEFUDAは「クリエイティビティを、みんなのTEFUDAに。」をテーマに、経営やブランディング、クリエイティブ制作の支援まで一貫して伴走サポートしています。

(2023年より今のメンバーと事業を行って来ましたが、2024年1月、ついに法人化しました🎉 これからも変わらず宜しくお願い致します!!)

今回は私たちの考える「デザイン経営」とはなにか、お話しします。


TEFUDAの考える「デザイン経営」とは

私たちの考える「デザイン経営」とは、経営戦略の中でデザインを大切にすることです。

「デザイン経営」という言葉については、特許庁より以下のような定義がされています。

「デザイン経営」とは、デザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法です。その本質は、人(ユーザー)を中心に考えることで、根本的な課題を発見し、これまでの発想にとらわれない、それでいて実現可能な解決策を、柔軟に反復・改善を繰り返しながら生み出すことです。

特許庁HP『特許庁はデザイン経営を推進しています』より

といっても、さまざま解釈があると思い、TEFUDAでは「経営戦略の中でデザインを大切にすること」としています。

これはもう少し具体的にすると、デザイナー(人材)やデザインアセット(資産)、ブランディングやクリエイティブへの投資(お金)を重視した経営方法といったところでしょうか。

経営者が企業の経営戦略を立てる際、経営資源について考えると思いますが、その中にデザイン資源も含まれていると認識することが、デザイン経営を知るための最初のステップです。

デザイン経営の必要性

特に日本の市場ではクライアント→代理店→制作会社への発注の流れが根付いています。

これまで、一般的にユーザーに対しての宣伝の場はマスメディア。そのマスメディアをコントロールしていたのは広告代理店なので、広告代理店に任せれば宣伝→売上に繋がっていました。

しかし現在、ユーザーがマスメディアのみで情報収集する時代は終わり、ご存知の通りあらゆるソーシャルメディアを通してたくさんの情報を浴びています。企業活動の裏側では様々なマーケティング手法が開拓され、あらゆる要素が複雑に絡み合う世の中になりました。

不確実な要素が増え、プロジェクトごとに考慮すべき事柄も多くなり、代理店に依頼、マスメディアを通して多くの人に宣伝すれば売上が上がる、そんな世の中ではなくなってしまいました。

このような世の中では、代理店の担当者だけではなく、ビジネスパーソン全員が以下のことを意識することが大切です。

誰に対してどんなメッセージを届け、何を約束するのか。

ユーザーにはどのような場所でどのように接触し、どのような心理状態に変化させられるか。

それが最終的にどのようにプラス(例えば売上)につながるか。

これまで代理店の方々が担ってきた領域を当然のように考える必要があります。

これを考えるためには会社の仕組み、プロジェクトの目的など、根幹を理解すること。そしてその根幹にあるものがユーザーに届くまで一貫している状態をつくること。これを考えることが重要です。

経営者、社員、外部メンバーが一貫性を持ってアクションを行い、経営からユーザー体験までの一貫性を貫くことで、大木の幹のような一本軸を作ることができます。これがユーザーや採用候補者、投資家など関わる全ての人への約束になり、信頼へ繋がります。その信頼が選ばれる理由になります。

経営という会社の根幹から、多様なユーザーと接触する枝葉まで、一貫した大木をデザインする。これがTEFUDAが大切にしている考え方です。

デザイン経営を意識していない方がおかしい。

TEFUDAの活動を始めたのは、私自身が広告映像の制作会社にいた際、違和感を持ったことがきっかけです。

その映像制作会社は国内大手クライアントから海外ブランドのクリエイティブまで、とても大きな案件を数多く手掛けるような会社でした。

制作フローはあくまで分業制。代理店の方が基本的にはプランを考え、そのうちの1手法として映像を選択、発注。発注されたプランをもとに、映像表現を私たちが突き詰めます。(これは大事なこと)

しかし私たちはあたかも「私たちのつくるものこそがすべて」のような感覚で仕事をしてしまっていた気がします。

クライアントにとって、ブランドイメージを上げるために情緒的なかっこよさは必要です。ですが結局はそれがビジネスにとってプラスにならなければ意味がない。

「私たちの映像がどのような過程で、クライアントのプラスになっているのか?」という質問に対して、応えられる人材は私たちの会社にはいなかったように感じます。

昨今ではコンプライアンスへの配慮が重視されています。

しかしこれは今まで配慮を怠っていただけ。ソーシャルメディアの発達等により世界が広がり、クリエイティブが届く範囲が広がった。そして多様な意見を持つ人達が発信する場所ができ、共感が顕在化しただけ。

誰に向けたメッセージなのか。
それ以外の人々にとって、攻撃的なものになっていないか。

会社が約束する軸はなにか。
メッセージが約束に反していないか。

そのメッセージは、最終的に経営にどのようなプラスを与えるのか。

それらを考えた上で、適切な媒体を設計し、適切なクリエイティブを作る。

TEFUDAでは最終的に軸のある、人の心に刺さり、ビジネスにとってもプラスの効果のあるクリエイティブを作りたいと思っています。

デザイン経営を知らないデザイナー・クリエイターへ

デザイナーはこれまで同様、"下流"、下請けのような意識で仕事をしてしまうと、うまく価値が発揮できない世の中になってしまったかもしれません。

クライアントに提示された要件で、その通りにクリエイティブを制作しても、なにかツギハギのような、表面的なアウトプットになってしまう危険性があります。

現にこのnoteを読んで頂いている方は、そのような広告クリエイティブやWebサイトが増えてきたと感じているのではないでしょうか。

デザイナーやクリエイターにとっても、上で書いたような「根幹」を理解し、「枝葉」を作っていくことが、人々の心に刺さり、効果を実感できるクリエイティブをつくることができます。

まずは今自分が担当している案件が、誰に向けたものなのか。そもそもクライアントがユーザーに対して約束している軸はなにか。自分のつくっているものがそれらに合っているか。一度立ち止まって考えることが、最終的なアウトプットの質を高めてくれます。

さいごに

少し話が逸れ気味に長くなってしまいましたが、「デザイン経営」といっても特殊なことではなく、今の世の中には当然必要なことなのです。

そしてその中で大きな役割を果たせるのが、クリエイティブに考えられる人、クリエイター、デザイナーの皆さんだと思っています。

このお話に共感してくださる方がいましたら、ぜひご一緒させてください!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!!


株式会社TEFUDA 岸本直樹

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