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【映画】フォーエバーフレンズ スターの心を支えた名もなきHero

先回は映画「ステラ」の魅力の熱語りをした。
 そしたら芋づる式にベッド・ミトラーの映画を
レンタルビデオ店で探しまくって観ていた当時の
記憶が蘇ってきてしまった。
あれは1993年くらいか~。
もはや歴史の教科書に出てくる勢い(遠い目w)

 その中でも「ステラ」の次に好きだったのが
「フォーエバーフレンズ」
(原題:BEACHES) 

“生涯を通しての女の友情”を豊かなエンターテ
イメント性を織り交ぜて描かれた内容で、分かり
やすい感動ストーリーとベッド・ミトラーの素晴
らしい歌やパフォーマンスに惹きこまれる中毒性
のある作品。

 まだ観たことのない方へ向けて私なりに見どこ
ろを紹介します!


☆11歳のCCブルームがベッド・ミトラーにそっくり!

 物語とは関係なさそうだけど見る側にとっては
重要なポイント。
 映画の最初方に出てくる子役の女の子の顔がベッ
ド・ミトラーにめちゃくちゃ似てる!
 その子がまた声も似ていて歌もダンスも上手な
ので(歌は吹き替えかも)一気に楽しくなって
物語に集中していける。

☆離れていても文通で繋がり続ける2人に感情移入

 11歳のCCと同い年のヒラリーが始めて出会っ
たのはアトランティックシティのビーチ。
 歌手を目指すCCと、財閥令嬢のヒラリー。
ヒラリーはCCの歌とダンスの才能にたちまち魅了
される。
 お互いに一時的な滞在だったためすぐに別れ
が来るが、2人は離れた場所に身を置き、まるで
対照的な環境にも関わらず、大人になるまで手紙
のやり取りを続けることになる。
 普通に生きていたら接点のない2人が、ちょっ
とした神様のいたずらによって出会い、お互いが
お互いの心の支えになっていくなんて、ドラマテ
ィックでいいなぁって思う。

☆ヒラリーの家出によって始まるニューヨークでの同居生活

下町ニューヨークの魅せ方がカッコいい 監督は「プリティウーマン」と同じ人

 財閥令嬢のヒラリーは、厳しい父親の存在に窮
屈さを感じ家出をしてしまう。
 そしてニューヨークで歌手になるためオーディ
ション漬けの日々を送るCCの家に転がり込むこと
になる。
 そこでの2人には色々なドラマがあってめちゃ
くちゃ面白いのだが詳細は省く。

 私的には物語の展開とは別に、ぷんぷん薫る
ニューヨーク臭が魅力的だ。
 
 アパートメントの入り口で死んだように横た
わっているアル中に声をかけるところ、 
 全然温まらないオイルヒーターをガンガン叩
いて別部屋にいる管理人に温度上げろと催促す
るところ、
 部屋の真ん中にあるバスタブ、
 コインランドリーで2人でトランプをしなが
ら洗濯が終わるのを待っている光景、

 CCがウサギのぬいぐるみを着て見知らぬ男の
家にバースディソングを届けに行くところ、な
どなど。

 文字では伝わりにくいと思うけど、ニューヨ
ークの下町の独特な雰囲気と、そこで夢と自由
を求めて逞しく暮らしていく2人の感じが好き
だな~って思う。

 静かなクリスマスの夜、照明を落とした部屋
の中で2人がクリスマスソングを一緒にハモって
歌っているところも心に染みます♪

と、物語の本筋じゃないところにも魅力が沢山
詰まっていると伝えたい w

 ちなみにこの映画の監督は「プリティウーマン」
と同じ、ゲイリー・マーシャル氏なんだって。

☆才能への嫉妬と、支えを失ったことによる転落

 時が経ち色々ありつつも、CCは歌の才能が認
められてスターになっていく。
 ヒラリーは父親が勧める相手と結婚をし、何
不自由なく暮らしながらも空虚な日々を送って
いた。

 ある時CC主演のミュージカルに招待された
ヒラリーは夫婦で観に行くことになった。
 そのミュージカルの内容は下世話で品がなく、
横に座るエリートの夫に対して恥ずかしいと思
える内容だった。
 でもそれよりも何よりも、子供の頃からの夢
を叶えて生き生きとしているCCがヒラリーに
は妬ましかった。
 デパートの化粧品売り場で2人は激しく罵り
合って、それきり疎遠になってしまう。

 CCは謝罪の手紙を送ったが返信はなく、心
の支えを失い歌手としての仕事も上手くいかな
くなってしまう。

☆本音のぶつかり合い ヒラリーの出産

 また時が経ち、エリートの夫の浮気を機に離
婚をしたヒラリーが、落ちぶれて場末のディス
コで歌っているCCに会いに行く。

 最初CCはヒラリーを絶対に許さないと拒絶
したが、ヒラリーが本当はあなたの才能に嫉妬
し、コンプレックスを抱いていたと本音をぶつ
けたことによって仲直りする。

 その時ヒラリーは元夫との間の子供を身ごも
っており、CCの協力を得て女の子を出産す
る。 

☆ヒラリーが不治の病に。最愛の娘の存在・・・その時大親友CCはどうするのか?

 シングルマザーとして仕事をしながら娘を育
てていたヒラリーは不治の病にかかってしまう。

 その頃CCは、また仕事で成功を掴み歌手と
してスターになっていた。

 残していく愛娘、死への恐怖、生への羨望、
複雑に入り混じった感情に押しつぶされそうな
ヒラリー。
 CCは彼女を支えてあげられるのか?
彼女がずっとそうしてくれていたように...。

 続きは是非、作品を観てみてくださいね!

☆ラストに流れる名曲 “Wind Beneath My Wings(邦題:愛は翼に乗って)” で涙腺崩壊

 ベッド・ミトラーが歌い、グラミー賞最優秀
レコード賞、最優秀楽曲賞を獲得した名曲。

ラストで流れるこの曲。
映画の余韻を引きずっている状態の人間にと
っては涙が堪えきれません。

和訳:私の陰であなたは寒かったでしょう
   その顔に太陽が当たることは決してなかっ
   たわ
   私が輝けばそれで満ち足りたあなた
   あなたはいつも
   後ろを歩いてくれていた

   だから私は栄光を手にできたの
   あなたが全身で支えてくれたから
   いつまでも無名を貫く美しい顔
   痛みを見せない美しいほほ笑み

   あなたは私のヒーローだと知ってた?
   私はあなたのようになりたいと思っていたの
   私は鷲よりも高く飛べるのよ
   あなたが風になって私の翼を
   運んでくれるから...


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