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資格があると転職に有利か

先月色彩検定三級の試験を受けてきた。
今年資格を取るのは三つ目。
1月にIllustratorのエキスパートの資格。
夏にPhotoshopのエキスパートの資格。
そして今回の色彩検定三級。

色彩検定は一応デザイナーなら
なんとなく持っている人が多い資格で
上記含めて3つともずっと取りたかった
のだけれど、前職で働いていた頃は
取りたいな〜くらいで真剣さは
なかった。
サーティファイが発行するIllustrator
エキスパートの公式テキストは
2年ほど前から購入し、一時は
勉強したものの全然受けるにまで
いたらなかった。
結局口ばかりで行動力がなかったのだ。

転職や短期離職を2度してしまった
ことで自分の市場価値の無さを
感じて何かを変えようと必死で
この一年色々と勉強をした。

まずIllustratorは得意だったので
簡単だった。
PhotoshopはIllustratorほどの
スキルはなかったので相当勉強した。
仕事の実践でもガンガン使って
レタッチから合成から補正から
習得して実務スキルもついたけれど
エキスパートの試験内容は基本的に
実務で使わないようなテクニック
なのでこの為だけに勉強した。

そう。
実務で役立たない資格をとって
何になる?というのがある。
私もそう思っていたし、ネットの声も
IllustratorやPhotoshopの
資格?なにそれ?意味ないとか
色彩検定も三級ごときでは大した
役に立たない、そう言われる。
でも違う。

少なくとも全く違うと言うことを
私は実感した。
転職活動したから、市場価値が
変わったから感じたのだ。

前職の大手で、本社勤務で、資産4500億
とかあるような企業の正社員で、
インハウスデザイナーとして11年弱
勤務しても転職は厳しかった。
箸にも棒にもかからなかった。

派遣だけ。デザイナー系の派遣は
紹介してもらえるし就業できる。
時給は最高で1800円。
パートも2100円のところにも受かった。
でもどれも非正規だった。

やはり安定が欲しかったし
賞与も欲しかった。肩書きも正社員が
よかった。なによりやり甲斐のある
仕事がしたかった。
お客様扱いは嫌だった。
そして、そういう仕事は全く
受からなかった。
正社員だとしても信じられないほど
低い手取りの募集しかなかった。
クリエイティブ職は低いところは
とことん賃金が低い。
これは完全なるやり甲斐搾取で
企業がクリエイターのスキルを舐めて
いるとしか思えないのだが。

それでも前職を辞めた当初は派遣
会社からするあなたのスキル程度
では…と言われた。
経歴は申し分ないがイマイチこれと
言う推せるポイントが少なかった
のだ。

2度短期離職を繰り返して焦り
その度に学習をして少しづつ変えて
言った。
クリエイティブのスキルを上げる
ことだけではなく
Office系ソフトの苦手も克服しようと
した。全然できず出鱈目だった
タッチタイピングも習得した。

新たにpremier Proの勉強もし
職探しでもトライアルに参加した。
Adobeが開催する無料の講座は
Photoshopもpremier Proも参加
したし、自宅でも導入し勉強した。

それから意識も変えた。
スキルさえあればやっていけると
自信を持っていた自分の考えを
改めた。
前職でなぜ上に行かなかったのか。
評価はされているのになぜ昇級でき
ないのか、何が足りないのか。
ずっと言われてきたことを考えた。

あなたはこの会社で何がしたい?
という質問が何年も私を悩ませて
きたのだが、思えば私には目標と
言うものが全くなかった。
やりたいこともなかった。
ただ、デザインさえできれば楽しい
嬉しい、それしか思っていなかった。
デザイナーならまだそれもあるのかも
しれない。またはフリーランスなら。
しかし企業に属するインハウスだと
そう言うわけにはいかなかった。

今ならそれがわかる。
今、安定した企業にて再びインハウス
デザイナーとして働き評価もされ
基本給も30万になっているからこそ
言えることだけれど
前職の頃できていなかったこと
散々上司や先輩から言われてきたことを
ただ今は実践しているだけなのだ。

目標を持つ。会社がどうしたら
良くなるかその方向性を示したり
企画を提案したり、率先して動い
たり。また自身の価値を上げて
スキルアップし、尚且つそれを
見せる。アピールすることが
どれだけ大事であるかを痛感して
いるのだ。

話はされたが資格の話。
こんな資格を持っていても変わらない。
私はそうは思わない。

そりゃ最大手の広告代理店や
デザイン事務所となると別かも
しれない。
だがそんな高みはとうの昔に
捨てている。
そうではなく、自分が満足行く
手当を貰え、評価され働き甲斐の
ある企業に就職する。
それが望みなのだ。

だが何もない前までの私では
実務経験だけでは低賃金の企業で
使い倒されるしか術がなかった。
そもそも書類面接で落とされる。
わたしは42歳だ。
この歳で受かるだけでも大した
ものだと思うが、年齢という
ハンデも本当に大きい。

だからこそ。
少しでも履歴書に書ける項目が
欲しかった。
書類選考で落ちる数を少なく
したかった。
正直効果はテキメンだった。
今の会社は5月から勤務している
ので、転職していたのは4月まで
だが。
その頃に取れていた資格はIllustrator
のエキスパートのみだった。
それでも印象は全く違った。
これがデザイン事務所なら全く
そんなことはないだろうが
(そもそもデザイナーでもこの
資格を敢えて取る人は少ない)
一般企業のインハウスなら聞こえは
全く違った。
取る前と後では書類選考に進む
率が圧倒的に上がったのだ。

少し自信がついたのかもしれない。
成功体験は大切だ。
自信もつき悠々と面接でも語る
ことでこいつできる奴だなと
思わせることもできた。
元から面接が得意なのだが、雄弁に
語るのに拍車がかかった。

味を占めるとこのまま目標を
達成しようとPhotoshopの資格を
夏に取り、先月色彩検定も受けた。
どちらももうダメだ…落ちるかも…
と毎日思いながら勉強した。

元来頭は悪い。
Adobe系の資格ならそれでも手を
動かせば頭には入る。
しかし色彩検定は完全なる暗記系の
勉強法だったので本当に参った。
勉強が苦手なのだ。

自分の持ち味だと思うのだが、
私は無駄が嫌いだ。ドケチと言っても
いい。お金を無駄にすることが
本当に嫌いなのだ。
その性格を逆手に取って試験を
無理矢理申し込んだ。

実は前職にいた頃は取りたい取りたい
と言いつつ覚えてからとか、
勉強してから…など逃げ回り
いつまでも申し込まないことで
一向に取得することができないで
いた。

しかしお金を払ってしまうことで
無理にでも勉強させると言う
方式にしたのだ。
これはつまり、お金を払ったから
には何がなんでも受かるぞと言う
お金を無駄にしたくない気持ちを
逆手に取った結果だった。

とても苦しいし、もし落ちたら
どうしようと追い詰められ辛い
のだが私の場合はこれのおかげで
なんとか受かってきた。
もうやるしかないと思い
だいたいこれくらいの頃から
勉強すれば受かるかなと
期間を設けテキストなりを購入し
勉強する。

しかし大体いつも本格的な勉強は
3日前からとかになるのだが。

色彩検定はそれでも本当にきつかった
印象なので今度勉強法や
こうして受かったなど記事を書きたい。

あ、ちなみに。
こんなにきついきついと言っている
けれど、試験問題自体は全く
難しくなかった。
ただ出題範囲が広いことと
テキストや問題集は間違いなく
難しいので勉強している時はつらい。
だが勉強さえしていれば三級の
試験内容は簡単なので必ず受かる。

基本暗記。
暗記でしかないのだが一部暗記では
どうにもならない範囲がありもうそれは
感覚でしかないと思っている。

具体的には色自体を何色も覚えなくては
ならない。
色名だけではなく目で見るその色を
覚えないとならないのだ。
これ、無理な人は無理だと思う。
わたしはここが特に苦手で実は
正解する確率は7割から8割程度だった。
100パーわかるなんて無理でした。

カラーコーディネーターとか
専門にするデザイナーならそれが
見極められないと無理なので
二級以上はそれありきが前提だと
思うのだけれど、正直あれを全員が
勉強すれば絶対に覚えられるとは
思えない。
色が苦手とか、目の見え方が違う
とか、人それぞれ特性があるので
難しいと思う。
自分が特別色に弱いとは思って
いなかったのだが、正直何度やっても
色の違いが見極められないことが
よくあった。
あとはテキストもWEBも印刷や
画面で色が変わるのでそれにより
余計に混乱した。

なので自分の色彩検定の資格は
三級が限界だと思っている。
でもこれでいい。
持っていることが意味があるのだ。
(本当は活かすべきだけど)

そんな感じで資格なんてあっても
意味ないよと言う意見も良く見る
けど、使い方やアピールの仕方に
よってはそんなことないよと言う
話でした。

次回は色彩検定勉強のおすすめ法
を書きたい。

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