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どの保険をつかうべきか

自転車に乗っていたところ、後ろからバイクに衝突された翌日
自ら保険に入っていなかった自分は、狼狽し親の保険を使えないかに
一縷の望みをかけていた。

翌朝目覚め、即保険代理店の担当さんに電話をすることにする。
自分が幼少からのお抱え担当さんだが、直接話すのは初めて
のことだった。突然見知らぬ番号から着信があり、顧客でもない
人間に泣きつかれてもさぞ迷惑だろう・・・そう心配しながらも
すがる思いでコールする。

何コール目かに電話に出た担当さんの声はずっしりと
重みを持つ響きで「はい〇〇です」と電話に出た。
「突然お電話差し上げて申し訳ありません。●●の娘の〇〇と
申します。実は保険のことでご相談がありお電話させていただきました」
焦りながら話す自分に対し、まるで百戦錬磨のような落ち着いた調子で
話す担当の人にさすが貫禄あるな・・・と思いつつ
先代のお父様も愛想良く幼少の自分にも声をかけてくれていたのを
なんとなく思い出す。
娘さんがお父様の後を継ぎ、その後も我が家の担当をしてくれて
いるのだが、正直電話をかけるまでは娘さんで大丈夫かな・・・と
要らぬ心配をしていた。今となっては恥ずかしい。

自分の心配をよそに落ち着いた声で、保険内容を確認しますねと
言った後、なるべくわたしが親の保険は使いたくないことを
察してくれ(怒られるので)
ちなみに私個人で入っている保険はないですか?一人暮らしを
されているなら加入している火災保険などに自賠責もついていたり
しますよと教えてくれる。
火災保険?入っているけど・・・そんなのついてたかな・・・

と思いつつも一応自分も確認しますと答え、親の保険が離れて
暮らす私にも適応されるのか相手も確認し折り返してくれると
約束して電話は終えた。

昨夜は絶望的な状況だ、死にたいと悲観して
いたけれど少しだけ希望が見えた気がした。
大丈夫なのではないか・・・?なんとかなる・・・?
ちょっとだけ安心し始める。

そこから自分の加入している火災保険の証書を引っ張り出してきて
加入先の保険会社を確認し、電話。今回の交通事故に適応
されるのかを聞いてみると。
無理だと思っていた火災保険での自賠責は今回の
交通事故にも適用されるということだった。
ただ、示談交渉がついていない。自分で相手の保険会社と交渉しないと
ならないのだ。
そのため、他に示談交渉がついている保険会社に加入をしているならば
そちらを使った方がいい、且つこちらの火災保険の自賠責も
使えるので双方から折半することができますよと教えてくれた。

示談交渉を自分でやるのはしんどい。
どう考えても示談交渉がついている保険を使った方がいいと思う。
親に頭を下げることになるのは本当に嫌だけど(怖いので)
一旦こちらの保険は保留にし、親の保険が使えるのか保険会社からの
回答を待つことにした。

一時間後、親の保険会社の担当さんから電話が来て言われたのは
今回の交通事故でも適用されますという回答だった。
どういうことかと言うと、親が入っている車の保険に家族の自転車保険も
ついているのだが、私が離れて暮らしていても未婚であること
(且つ婚姻経験がない)が条件で適用されるという話だったのだ。
私の方でも、自分の火災保険の会社から先ほど言われたことを話し、
では連携をとりましょう(グループ傘下の会社だった)と言ってくれ
親の承諾だけはとらないとまずいので、今回の事故の件をまずは
親に話してくださいということになった。
怒られ覚悟で親には頭を下げ、保険を使わせてもらうことになり
(ちなみに親は昭和の人なので、自転車側であるお前がなぜ保険を
使わねばならないのだ!悪いのは全部バイクだろ!!と最初揉めた
のだが、最終的に百戦錬磨の保険担当さんからも親と話してくれ
了解を得る形となった)
相手方がケガをしていなかったら、もしくはこちらが重傷であったら
まったく違う展開になっていたと思う。
形成はどうやら私の方が悪いらしく、加害者は私になろうとしていた。

そこのところは次回細かく書こうと思うが、相手方保険会社からの割合提案や警察からの見解で判明することになった。






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