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保険がない!

結論から言うと、保険はどうにかなりました。
しかし初めての交通事故、しかも過信した人生しか歩んで
こなかった自分は当然保険に積極的な加入などしておらず
この時は絶望的な気持ちになり、軽くパニックを起こします。

キッカケは帰宅後、病院から帰宅した相手からの着信でした。
この時、警察から言われた誠意を持って対応すること
という言葉が頭に過ります。
電話に出るとまずは、今回の件をひたすら謝罪しました。
自分の不注意で後ろを確認できておらず、このような事故
に繋がってしまい、大変申し訳ありません。そう謝罪した。
勿論、謝って済むことではないことは承知の上だったが
おっさんも話していたように、世間的には自転車対バイク
ではバイクの方が武が悪い。
またこちらも斜め渡りをして後方不注意だったとは言え、
相手にも前方不注意がある。
お互いスピードも出ていなかったため未然に防げそうな
事故でもあった。
それを加味しても、己に非があると思ったのと、相手の
バイクは傷がつき、また病院へ行く程の事態になっていた為
本当に申し訳ないと思い謝罪をしたのだ。

しかし
相手の運転手の方は
一度もこちらに謝ることはなかった。
怒っていたのかもしれない。お前が斜め渡りしたから
避けてこうなったんだぞと。
バイクが傷ついたことも、ウーバーの配達がぱあに
なったことも怒っていたのかもしれない。
またはケガをしたことで、憮然としていたのかもしれない。
その態度に驚きつつ、(もしもこちらが重傷を負っていたら
死んでいたら、確実にそちらの方が重い罪になっていたんだぞ
たまたまこちらが軽傷すぎたけれど、現場検証やドラレコの
映像からしっかりバイクがこちらの自転車に衝突していたのも
判明したし、これは人身事故なんだぞ・・・)と思いつつ
「あの・・・お医者さんの見解は何といってましたか?」と聞くと

「いや・・診断書は時間的にまだ出ていないんですけど、
骨折しているから手術をすると言われました」
と相手の運転手から淡々と話され、フリーズしてしまう。

骨折・・・手術・・・・
えっ・・・本当に?!
え・・・めちゃくちゃ大事になってる・・・・
えっ・・・・・うそでしょ・・・・・

気が動転してしまい、焦るもその場は後日またお互いの
保険会社を通して話しましょうと言うことになり、電話を
切ることになった。

運転手の人はこちらに対し、怒鳴るとか責めるとか
そういうことはなく、実際は腹立たしかったろうけど
一応バイク側なので怒ることもできなかったのだと思う。
かと言って謝罪もしたくなかった感じ。

にわかにその時もまだ自分は、事態が把握できず、
えっ・・手術・・・??
この場合どうなるの
私にも過失があるけど、交通事故で突っ込まれた側で
でもたまたまこちらは軽傷で済んでいて
相手側は重傷
こちらの過失が大きいの?この人の病院代とか仕事
できない間の手当とか、万が一障害が残ったりして
しまったらどうなるの??

一気にこわくなってしまって、そしてこの時自分は
保険というものに入っている記憶がなく
支払いができないかもしれない、人生終わったかもしれない
その思いや恐怖で支配され
一人パニックを起こして死のうかとも考えるくらい
落ち込むのだった。


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