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「自分だからこそ、できることがある」佐藤敏基のNFL挑戦2021

NFL挑戦中の佐藤敏基選手が、トライアウトに参加する為、渡米しました。3月9日にNFLのコーチ/スカウトの前でキックを披露します。

トライアウトに向けて、佐藤選手にインタビューを行いました。

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■今年の挑戦計画

ーーー今回の挑戦はどんな予定?

まず3月9日にアリゾナ州で行われるCoach Zauner Combineに参加する予定です。その参加者の中でトップの成績を残し、NFLスカウトから声が掛かることを目指しています。

※これまでの実績により、1次選考(トライアウトに参加するためのテスト)は免除されており、本番からの参加になります。

(昨年はキックオフの飛距離ではトップレベルの成績、フィールドゴールでも最後の6人まで残った)

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その他にもCFLやXFLなど、他リーグの可能性もありますが、まずはNFL最優先で挑戦していきます。

■現在の調子

ーーー現在の調子はどう?

まだ時差ぼけはありますが、上手く調整することが出来ています。

昨年までは飛行機で移動すると調子が落ちていたが、これまでの知識・経験から、調子が悪い原因が自分で分かるようになったので、すぐに調整することが可能になりました。

ーーー能力的にも勝負できるところまで来ている?

いまの力を出し切ることが出来れば、トップになれる自信はあります。

■佐藤選手の強み

ーーー自分のいちばんの強みは何だと思う?

「本番に強いメンタリティ」だと思っています。

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■去年からの成長

ーーー去年と比較して成長した部分は?

主に3つあります。

1つ目は、フォームが多少崩れていても、自分の感覚的に良いボールが蹴れていれば、あまり細かいことを気にしなくなったことです。

2つ目は、体重も増やたことです。いま83kgくらいあります。筋力が増えたことで、いままでより楽にボールを飛ばすことが出来ています。

3つ目は、ウォーミングアップの時間が短くなったことです。

これまでコーチに「そんなにウォーミングアップの時間が長くて、トライアウトに対応できるのか」と心配されたこともありました。しかし、自分の身体の調子がすぐに把握できるようになったおかげで、効率的に身体を良い状態にもってこられるようになりました。

■今年以降の挑戦について

ーーー20代後半になったが、今回がラストチャンス?それともまだ挑戦は続ける?

いま新しい可能性が広がってきており、年齢的なことで挑戦を諦めなくても良い環境になってきています。昨シーズン、プロリーグを経由している選手であれば、30代からでもNFL選手になれることが証明されました。

Lirim Hajrullahu選手(30歳)はCFLでプレーした後、昨シーズン初めにLos Angels Ramsと契約、現在は新たにCarolina Panthersと契約しています。

またTaylor Russolino選手(31歳)はXFLで活躍後、昨シーズン途中にDenver Broncosと契約し、NFLデビューしています。

■なぜNFLに挑戦したいのか?

ーーー改めて、なぜNFLに挑戦したい、NFL選手になりたい、と思っているの?

やはり、甲子園ボウルでの挫折経験がいちばん大きいです。大きな挫折をして、絶望を味わった人間でも、復活し、強くなり、世界レベルで勝負することができる。それを僕は証明したいと思っています。

これが佐藤敏基だからこそ、世の中に届けられるいちばんの価値だと思っています。

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※挑戦までの経緯はこちら
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佐藤選手を指導してきたコーチ丸田は、

”今までの全ての経験は今回のトライアウトのためにあったと言えるような、取組みができています。心技体の充実を感じています。

本人には「NFLプレイヤーになりたい」ではなく既に「NFLプレイヤーになっている」と仮定して準備しようと言っています。今回のトライアウトは一方的に評価される場ではなく、佐藤敏基と言う選手をスカウト達に売り込む場になると信じています。”

とコメント。

今まで様々な取り組みでやってきたことが繋がり、いよいよNFLで勝負できる準備が整っているようです。みんなで佐藤選手を応援しましょう!

(文:Japan Kicking Academy 櫻井)








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