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朝はコーヒーをゆっくりいれる

ネットをつらつらと眺めていると、「コスパ」とか「効率化」とか、そんな言葉がドヤ顔で闊歩している。

確かに、コスパが大事な場面も多いし、効率化しないとうまくいかないこともある。

でも、仕事に限らず、朝起きてから夜寝るまで、あるいは寝ている間でさえ、すべての人間の行動に、「コスパ」や「効率化」を当てはめるのも、なんだか違うような気がする。

朝起きてコーヒーをいれる。コーヒー豆はその時に飲む分だけはかってひく。お湯の温度と量をはかり、ひいた粉にゆっくりと丁寧に注ぐ。

そんな過程もすべて含めて、おいしいコーヒーになる。幸せな時間を持つことができる。

2〜3日分の豆を一度にひいておけば、効率はいいだろう。大量の豆を一度に買っておけば、コスパはいいかもしれない。

でも、たとえめんどくさくても、コストがかかっても、おいしいコーヒーをいれるために、ゆっくりと時間をかけて、できるだけそのとき最高のコーヒーをいれる。

そこに、「コスパ」や「効率化」を持ち込んでしまうと、コーヒーを飲むというその行為全てが、違うところに着地してしまう。

朝はコーヒーをゆっくりいれる。そこに「コスパ」や「効率化」は持ち込まない。

そんな時間を、そんな小さな体験を、毎日少しでも持ってみるのもいいのかもしれない。


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