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マズロー欲求5段階説

前回は物心両面の欲求満足について記述しましたが、今回は人間の欲求に関する続きで、マズローの欲求5段階説について触れます。

人はより上の段階を目指すことで、生きるまたは働く動機づけとしているという5段階説ですが、

詳細は別途調べて頂くこととし、私からは、改善活動と結び付けて記すことにします。

<マズローの欲求5段階説>

第一段階 生理的欲求
第二段階 安全の欲求
第三段階 所属と愛情の欲求
第四段階 自我自尊の欲求
第五段階 自己実現の欲求

企業のやるべきことは、SEQDCであることを過去に記述しました。
(参照 https://note.com/kid839/n/n05e367d4d03d

その中のひとつ「S安全安心」は最優先すべき課題であることを記しましたが、「第二段階」に置かれているとおり、安全でありたいのは全ての人間の欲求であることを押さえておきましょう。

従って社内の安全を確保することは、労働者が働く意欲を向上させるための絶対条件であり、経営者は手間と費用を掛けてでも対応すれば効果があるものと考えられます。

逆に言うと、安全の欲求を満たされない危険な職場及び作業は、労働意欲を低下させ、頑張ろうという意欲を引き出せないので、企業にとってもマイナスと言えます。

多くの企業様で「安全衛生」を掲げ、常日頃から継続的に取り組んでいることからも、安全の重要性が裏付けられます。

第三段階の「所属と愛情の欲求」は、組織から認められ、必要とされる人間になりたい、また周りから愛情を注がれたい、良い人と思われたいという承認欲求です。

この第三段階の簡単な例として挨拶が挙げられます。

「おはようございます」「お疲れ様です」「お先に失礼します」といった基本行動は、人間関係を円滑にし、組織の一員として働くための触れ合いです。

また、あまり意識はしていないかもしれませんが、使い終わった工具をスグに決められた位置に戻すことは、好意を持たれる(迷惑者扱いされたくない)ための行為とも言えるでしょう。

第四段階の「自我自尊の欲求」は、自分で自分を見た時に尊敬に値する人間であり、自分自身を誇れる存在でありたいという欲求です。

過去に挙げた「5Sの5ステップ」の第5ステップで記した《人間本位の経営》、在庫削減の経営的効果を社員へ報告した事例を参考にしてください。
(参照 https://note.com/kid839/n/nc2d666117599

この中で社員は、自分たちの会社のトップから評価され、それが次のやる気に結び付いたと思われます。

第五段階の「自己実現の欲求」は、自分のありたい姿や理想を実現したいと考え、それに向けて努力したいという欲求です。

こちらも過去の記事で「No.100会社の利益UPと社員の年収UP」を参考にしてください。
(参照 https://note.com/kid839/n/n5e3c1279eae5

この事例で、自分のビジョンを自分たちの努力で実現しようとする自発的行動は、この第五段階と結び付きます。

会社だけではなく、自分のため、家族のため、自分たちの将来のために努力することが、改善活動を活性化する原動力になったのです。

このようにマズローの欲求五段階を学び、組織や会社を巻き込むヒントにしてください。

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