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欧州フットボールビジネスを俯瞰してみる

こんにちは。Kid.iAです。

年始に書き初めをして以来、久々の投稿です。

本当に時が経つのは早い…。

このご時世で外出も中々できなくなりましたが、その代わりに家で家族と過ごすことが多くなりました。その他にも読書や音楽、スポーツ(映像やテキスト)を楽しみながら比較的ゆったりと過ごしています。

スポーツといえば、個人的に好きなサッカー。

年始から今日までの短期間で久保選手がヘタフェへ、南野選手はサウサンプトンへ、そして香川選手もギリシャのPAOKに移籍。

その他日本人選手の活躍等もあり昨年に引き続き欧州サッカーが盛り上がっていますね。(勿論Jリーグの開幕も楽しみ!!)

毎回情報を軸とした問いを立て考えたことを書いている本note「Toi Box」ですが、今回の問いはそんな沢山の日本人選手も活躍している「欧州サッカーをビジネスの観点から俯瞰してみる」とどんな要素が出てくるのかについて考えていきたいと思います。

フットボール・サッカービジネスの「全体像」

これまで私のnoteでもいくつかサッカービジネス関連の記事を書いてきました。

そして、世の中にも専門組織や専門家の方々が提供している様々なデータやアウトプットがあります。(それこそnote内にも多数!)

例えばデロイト社が毎年提供しているヨーロッパにおける売上高上位20クラブのランキングと各クラブの経営内容分析が書かれた「Football Money League」は有益なレポートの一つです。

ただどういうわけか、そうした情報から学習するもののこれまで「フットボール・サッカービジネスの全体像」がイマイチ掴みきれず個人的にモヤモヤしていました。

なぜかと考えたとき一つ仮説として思ったことがあります。

それは、

「世の中に出ている関連データや情報には、収入や費用といった『PL視点の情報』が多く、選手・インフラ含む資産や投資といった『BS視点の情報』が少ないからなのではないか」

ということです。

同時に自らの情報収集力も不足しているのかなと思ったので少し時間をかけて調べてみると、一つの素晴らしいレポートに出会いました。UEFAがリリースしている「Club Licensing Benchmarking Report」なるものです。

現在の最新版としては18-19シーズンのものが2020年1月16日に発行されています。(そろそろ更新版が届くのを期待しているのですが・・・。)

とりあえず全132ページに目を通してみました。

するとPL視点の情報だけでなくBS視点の情報もしっかり掲載されており、それ以外の情報も盛り沢山で、しかも(個人的に)分かりやすいと思える内容でした。

誰が作っているんだろう?と思って読んでみると、UEFA内にある部門の一つである「UEFA Intelligence Center」という部門が調査・作成しているみたいです。

「インテリジェンス」という文字がつくので想像してみるに、ステークホルダーが「理解できない欧州フットボールクラブ・業界の状態」を当該レポートを通じて「状況認識できる状態」にして、課題解決のサポートや欧州フットボール全体の発展に貢献する部門なのでしょう(適当ですが)。

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では、その専門家集団は一体どのような切り口で「欧州フットボール・サッカービジネス」を切り取っているのでしょうか?

UEFAが作成したレポートの内容

レポートの目次に目を移してみると、以下のような項目が並んでいました。

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合計12個の切り口です。

「おおー、なんかわからんけどかなり関連要素を網羅している気がする!!」

それが初めて目次を見たときの私の第一印象ですが、あくまで「気がする」だけなので実際本当かどうかはわかりません。

その後少し冷静になりよくよく項目を眺めてみて思ったことが以下です。

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・ぱっと見、要素がバラバラに見える?
・それぞれの関係性はどうなっているの?

そんなことを思いながら、最後には(これは私の性格・クセなのですが)関係性を整理して全体の構成を考えてみたくなりました。

そして独自に整理・構成し、自分なりにまとめた図がコチラです。

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「欧州フットボール」を頂点として、順に下へ関連項目をブレイクダウンしていきます。

要素が重なったり関係性が複雑なものもあるので、完全に綺麗にマッピングできませんが大枠としてはしっかり書けているのではと思っています。

最後に、本レポートがどの項目について書かれていてどんな順番で説明されているのかを整理し示したのが以下です。

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俯瞰してみると、レポートタイトル「欧州フットボールの風景」とは左図青色の内容・関係の中で12章で構成され、記載の番号順で説明されていることがわかりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

レポート内の目次をそのまま見るのと、最後に整理された図を見るのとでは大分受ける印象が違うと思います。

こうして整理し直すことでそれぞれの章で語られる内容が、どの章の内容とどのように関係しているのかを想像することができますし、全体像を捉えながら個々の内容の理解促進も容易になるのではと考えます。

最後にまとめた資料を見る限り、「Club Licensing Benchmarking Report」はサッカービジネスの全体像を理解するにあたりかなりの必要項目を押さえているレポートなのではと思いました。(勿論漏れも多々あると思いますし、サッカービジネスはもっと奥が深いはず。)

まだ未定ではありますが、次回以降のnoteでは本レポートの内容で特に個人的に興味がそそられた点に部分的にフォーカスし投稿していければと思っています。

レポートの存在や知識について既にご存じの方も沢山いらっしゃるかもしれませんが、「知らなかった!」「興味ある!」と少しでも思ってもらえたら是非上部リンク先のレポートを読んでもらえればと思います。


もし記事に少しでも共感頂けたなら「スキ」や「フォロー」をしていただけると嬉しいです‼️

今後の創作の活力になります。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

(追記)他にも執筆したスポーツビジネス関連投稿を以下にまとめています。


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