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地球で遊ぶこと、大地を踏むということ

ニュージーランドに来る1番の理由と言ってもいいほど楽しみにしていたことがある。
それは、ミルフォードサウンドトラックを歩くこと。

今回その予約の関係上、休みをもらってオークランドからクイーンズタウン(テアナウ)まで来てました。
その他にも、一緒くらい楽しみにしていたルートバーントラックとケプラートラックと共に。

約2週間という短い期間中で、休み1日とフライト日を抜いたら全部トレッキングっていう過酷なスケジュールなのに、それを楽しんでいた自分がいた。
いたって、日本でロングトレイルをしていたわけでもなく、むしろビギナーレベルの私なのに。

トレッキングの最中に3つのことを考えていた。
それは、

◉大地を足で踏むということ
◉地球を使って遊ぶということ
◉人生とトレッキングについて

【1】大地を足で踏むということ

普段何事もなく当たり前にコンクリートの上を歩く。それが本来当たり前でないのに。
人は如何にその硬い地面の上を歩くかということばかりに気を取られ、体に適応しないことから痛みを与え、疲れを与える時間がとてつもなく早い。

今回地球が長年かけて作った山の大地を1歩1歩と歩み続けることで、自分が地球にいるのだということが再確認できた。"世界"という言葉は国を通じて頭に落とし込めることはできるのだけれど、"地球"という感覚は普段の生活の中で忘れていたのだ。

自分が惑星という生命の上を歩き、自然という歴史が積み重ねてきた大地を歩くのは、同じ命をもつ私の足に適応するかのように、疲れを感じさせなかった。
あくまでも私の中で感じたものだけれど、適応するということは本来そうあるべき姿なのだとも思った。

忘れていた感覚を呼び起こすかのように、6日間歩み続けた。

【2】地球を使って遊ぶということ

1に通じた話なのだけれど、私はトレッキングが地球が与えてくれた遊びの1つだと思ってる。
もちろん、サーフィンだって、SAPだって、同じだ。
アウトドアは自ら生まれた場所を利用した遊び。
与えられたものを最大限に利用するというのは大事なことだなと思った。
それを通じて、環境問題に気づき、自分たちの立ち位置の把握にも繋がる。

【3】人生とトレッキングについて

大概のコースだと、1日6時間歩いたらハットに着ける道のりが多い。
正直10kg近く荷物を持って、山道を登って下ってしてるとしんどい。笑
そしたらなにが楽しいのかって思う人はいっぱいいると思う。

少なくとも、私はしんどいを超えた先に乗り越えた人にしか見れない景色が待ち構えている。たった景色しかと思うかもしれないけど、自然のパワーと感動する景色が疲れを吹き飛ばしてくれる。地球からのプレゼントだ。

頑張った先に、いい結果が待ち構えている。まるで人生のようだと私は思う。

仮に、この6時間という数字を人生に置き換えて6年とした時、すぐには成果は出ない。けど、頑張って諦めなかった先には結果が現れ、いい未来がくるはずだと。

今回山を通じて、色んな原点を思い返して、今後どうしたいのかをじっくり考えることができた機会でした。

結果的にミルフォードは行けなかったけど、得られるものはたくさんあったので、これも何かの縁かなと思ってます。

自然は当たり前じゃなくて、地球によって与えられた必然のものかもしれないし、はたまた生き物がどういう風に生きるのかを試された環境なのかもしれない。
けど、きっと何か感じるものを与えてくれると思うから、私は地球で遊び続けようと思う。

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