見出し画像

都内公立小学校・特別授業 -生きるために必要な命の5要素 -

東京都世田谷区の公立小学校で、『生きるために必要な命の5要素』をテーマに、防災に関連した特別授業を担当させていただきました。

サバイバルの基礎知識として、生きるために必要ないくつかの要素があリ、その要素が一体何なのかを、子供同士で話し合い、グループごとに発表していきます。
様々な意見がある中、5つに絞り、その5つの優先順位を更にディスカッションします。
さて、その5要素とはどのようなものなのでしょうか。

▷生き残るために必要な命の5要素と優先順位

その命の5要素とは、【空気・体温・水・火・食】になります。
そして、この5要素にはそれぞれタイムリミットがあります。順番に解説していきます。

▶︎優先順位①:空気【タイムリミット3分】

人が空気のない(呼吸できない)状態で生きていられる時間は、おおよそ3分ほどです。この時間内に、手に入れることができないと死に至ります。
ただ、実際に呼吸できない状況で行動できるのは1分程度だと思っていた方が良いでしょう。

▶︎優先順位②:体温【タイムリミット3時間】

サバイバルな状況で最も多い死因が凍死です。体温を失うと(低体温状態)状況によっては夏でも3時間程度で、死に至ります。体温を保持するために、シェルターを作ったり、防寒対策が必要になります。
※火を使って体を温めることもありますが、その場合の火は体温を保持するための手段なので、あくまで体温の保持が優先となります。

▶︎優先順位③:水【タイムリミット3日(72時間)】

水を飲むことができない場合、人が生きられるのは、3日間(72時間)です。災害時に「72時間の壁」と言われるのは、この水のタイムリミットに由来しています。
体温を保持することができ、水を確保することができたなら、格段と命が助かる見込みが上がります。

▶︎優先順位④:火【タイムリミット設定なし】

火は、体温の保持や水と違い、なくてもすぐに生死のタイムリミットに関わることはありませんが、「光」と「熱」を与えてくれる心のエネルギーとなります。
火があると、暖をとることでの体温保持や水の煮沸消毒ができ、また、灯りをもたらし、食料を調理するなど、生きるための活力になるとても大切な役割を果たします。

▶︎優先順位⑤:食【タイムリミット3週間】

意外と思われるかと思いますが、人は、食料がなくても3週間近く生きていることができます。要するにサバイバルな状況下での餓死は極めて少なく、災害時でもその前に救助が来る可能性は高いので、食べ物がないと慌てる必要はありません。
ただ、あるとないとでは火と同様に心にもたらす影響が大きいので、食べ物があるだけで生きる活力になります。

▶︎3の法則

上記で解説したように、空気3分・体温3時間・水3日・食料3週間と、命のタイムリミットの順番を『3の法則』と言います。
災害対策も、この3の法則を念頭に置いて、準備すると良いでしょう。

起こらないことが何よりですが、いつ起こるか分からない災害や戦争だからこそ、起きた時に慌てることのないように、知識を持つこと、そして知識に基づいて備えることが大切になってきます。

学校や自治体、またPTA主催イベントのプログラム企画やゲスト講師依頼など、お気軽にお問合せください。お問合せは、ホームページ内「お問い合わせフォーム」よりお願い致します。ホームページはコチラ

▷自治体・PTA主催イベント協力

▷公式ホームページ

公式Instagram

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?