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独り言日誌 #1 「みんな同じ教育」でいいの?

Kids Bushcraft Adventure®︎の小池です。
第1回目は、学校教育についての独り言です。
※あくまで私個人の独り言です。

先日、とある小学校の3年生に授業をさせていただく機会がありました。
昔ながらの校舎がどこか懐かしく、元気な声がそこらじゅうから聞こえ、笑顔に満ち溢れる子ども達。
教室に入ると、子ども達の視線が一斉に私に向けられ、担任の先生に促され、日直の号令に従い、挨拶が行われる。
日々の習慣の賜物だろう。そこには一切の迷いが感じられないスムーズな流れ。
35年前にタイムスリップしたのはないかというほど、学校というものは、良くも悪くも変わらないものなのだと実感した瞬間でした。
おそらく、この挨拶も習慣として身につくことに重きが置かれているのでしょう。

日本の学校では、連帯感や協調性を重んじ、共同作業を多く取り入れる教育がされてきました。
ざっくり言うと『みんな同じ教育』です。
今回、授業をして、1人の教師がクラスを把握するには、1クラスあたりの児童数が多いという印象を受けました。
この集団を動かすには、むしろ『みんな同じ』が理にかなっていると思いますし、学級担任の先生のご苦労が垣間見れました。

この教育が、日本人が、帰属意識が強いと言われている1つの要因ではないかと思います。
また、帰属意識は同調圧力を増長させます。
例えば、
今でこそ、子ども達のランドセルもカラフルな色が増えてきましたが、かつては男の子は黒いランドセル、女の子は赤いランドセルが定番でした。
その中で、1人色の違うランドセルを選ぶ子がいるでしょうか。
またそれを見て周りの子達は、どのような言葉を掛けるでしょうか。

同調圧力は、日本だけのことではありませんが、特に私たち日本人は「違いを尊重する」ことに欠けているような気がしてなりません。

これから、より一層グローバル化が進み、そして個の多様性が広がります。その時代を生き抜くためには、答えのある、あるいは答えが用意されている暗記型、知識詰め込み型の学びではなく、自ら考える主体的な学びが必要となります。

2020年度から文部科学省が定める新しい学習指導要領に、『主体的な学び』という言葉が記載され、主体的に学習に取り組むことのできる『アクティブラーニング』が推奨されるようになりました。

※アクティブ・ラーニングとは、「課題の発見・解決に向けた主体的・恊働的な学び」のことを差し、先生や指導者から一方的に話を聞く受け身の学習ではなく、子ども達自ら能動的に学びに向かうよう設計された教授・学習法のことです。

習慣化された集団活動や共同作業により培われる協調する力から、さらに、これからは、自ら考える「主体的な学び」によって養われるひとりひとりの個の力が、結果として、相互理解を深め、多様性を認めることのできる人間への成長に繋がるのではないでしょうか。

私の母校の中学校も、子どもの減少により、2年後に、近くの中学校と統合されるとのことです。
学校を統合し、生徒数を増やしたら、何も今と変わらないのにと率直に思います。
新しい校舎より、新しい校名よりも、議論するべきことがあるのではないかと、そんな思いを持ちながら、これからも、自分にできることを1歩ずつ進めていこうと思うのでした。(終わり)

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