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子どもが好きなのは、完璧な先生?

The Child's Eyeのメンバー
ミロティーチャーのMITSUKOです。



もうすぐ子どもたちの大好きな冬休みが来ますね!

師も走るほど忙しい『師走』。
だけど、大人の都合で
子どもたちまで急かすことはないですよね。

今日は、
寒い朝にせかせかしていた教師を一瞬で変えた子どもたち(小学3年生)のことを書いてみました。



ある寒い日の朝。
教室のストーブに給油して
給油庫へ給油セットを返却に行こうとすると、

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灯油庫まで行く時間をムダに使いたくないと思いはじめ、
そのころ落ち着きを失って見えていたAくんを誘うことにしました。


Aくんは上機嫌で、
私が聞きたいことを言うスキもないぐらい
夢中になっているゲームのおもしろさを弾丸トーク。

私は、「すごいねー!」と相づちを打ちながら、

学校では大勢で外遊びをするAくんが
下校後はぽつんとゲームをしていることに
問題だと思い始めたのです!



そして、
Aくんに話を切り出そうとしたとき、
背後から

「会いたかったから、来たぁ~♪」

という甘ったるい声がかかったのでした!
振り返ると、
のび太くんにそっくりな満面の笑顔のBくんが・・・


めちゃくちゃ可愛い!!!
けど、
Aくんと話したいので、居られるのは困る———。

その途端、かつて
「ちょっとごめんね。今、話しているから」と
相手に言われて傷ついた情景が思い出されたのでした。

相手もこんな気持ちだったんだろうな

そう感じると、同時に
私のために話しを止めて入れてもらったことが何度もあったんだ
と 温かい気持ちになりました。

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“二人で話したいから、先に戻って”とは言わず
「さっきお話しして、一緒に歌も歌ったばかりよねぇ~」
とコントのような会話をし。

私に少しも遠慮せず、楽しんでいる子どもたち
天真爛漫に生きてるなぁ・・・
自然と肩の力も抜けました!

目の前でずっとゴキゲンなAくんが本当に観えて、
私がAくんを問題視しただけだったことに気づけたのでした。



帰りはずっとBくんがしゃべっていて、
どれほど私と一緒に居たいか・・・とか
一緒に居ないと困る・・・とか

感じるままに言うBくんは、
「先生もやりたいことをやればいいんだよ!」
とお手本を見せているようでした。

すると、Aくんが、
「最近、すぐ日が暮れるから
こわくて遊びに出られないんだよな—」

とぽそっと言い。

えっ!それが理由!?

Aくんは、お化けがいるって思い込んでいたのでした。
親御さんがお化け話をして怖がらせたのがきっかけで。
多動のAくんが目の届かない所へ行かないようにと
親御さんが話し聞かせたのかもしれませんね。

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「嘘をついてはいけない」「人に傷つけてはいけない」
そう教えられて苦しむこともありましたが、

自分と相手を大事にしたなら悪くなかったと心から感じられました。
そして、Aくんに思ったままを伝えました。



Bくんは、手を繋いできて
ニコニコしながらAくんと私の話しを聞いていました。

そして、話しが終わると、
「先生の手 あったかいねぇ。」
って、ひと言。

そう言われると、
冷たいBくんの手から
温かい私の手が感じられた!

以前なら、「うん、Bくんの手は冷たいねぇ」と言い
ヨシヨシしてあげるものだと思い、やっていました。

でも、今は、私の温かさを
確かに実感してるのでした。


寒い中を来てくれたBくん。
「そりゃあ よかったね~ うん、よかった!よかった!」
って 独り言を言っているAくん。

おかげでたくさんの事が解ったよ!
本当にありがとう!

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子どもたちをしっかり観て聴くことで、
全てが自動的に整っていき
教師は心の平和を取り戻していけます。



次回は、
ミロスで視点を取り戻した教師と子どもたちの授業風景 
書きたいと思います。



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