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【ネタバレあり】「エラトステネスの篩」感想

ある日の暮方の事である。(挨拶)木口ゆらです。

先日2回観劇した「エラトステネスの篩」の感想を書き終えたので投稿します。どうにか読めるものにはなったはず。

ヘッダー画像は「エラトステネスの篩」のDMを撮影したものです。

あとネタバレ注意です。公演は終了したけど、後々DVDになるかもしれないし!

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

◆舞台の前

精一杯のお洒落をして家を出ました。お洒落は鎧。

初日は緊張で気持ちがいっぱいになった結果、新宿で乗り換えを間違えかけた(メトロではなくJRに向かいかけた)上に、最寄り駅についても道に迷ってました。私は迷子検定一級です。過去に駅から宿に向かう道を真逆に行っていたこともあるぐらい。グーグルマップとGPSないと彷徨い死にかける民。

ちなみに千秋楽は音無役の小林美樹さんがTwitterに載せていた「シアターサンモールへの行き方」を参考にしたので大丈夫でした。

シアターサンモールへの行き方……https://twitter.com/Miki_kbys/status/1169421383891222528?s=19

話は初日に戻り、ドキドキフラフラしながらどうにかシアターサンモールに到着しました。チケットをしっかり確認して入場。

ロビーに入り切らなかったのか、入り口にまでフラスタが置かれていました。もちろんロビーにもたくさんの方からたくさんのお花が。色んな方が応援してるんだなあと感動しました。そして吉村さんの人気の凄さ。花が多い。

ロビーをキョロキョロしてると、無事にボーガー一同から贈った花が見つかりました。実はこっそり企画してました。

フラスタについてのnoteはこちら。

ちなみにお花はこんな位置に置かれていました。

[ファン][★ボーガー][TV番組][会社][ファン][井上和彦さん][サイゲ]【ホール入り口】

現地ではなんとも思わなかったのですが、改めて考えると位置が良すぎではと思いました。どんな理由でこんな配置になったのか、私、気になります!(千反田える)

お花前のベンチに座り、そわそわしてるとボーガー友達のお二人とお会いできました。お花の前でボーグマシンを取り出したから即バレでした。(※本当は単に顔を知ってるぐらいの仲なだけ)

お二人と軽くお話をしてから、開演5分前ごろに席につきました。まさかの前から2列目かつ真ん中近くで「ヤバイのでは?」と思い始めます。そしてスマホの電源はオフに。ライラックタイム。

千秋楽でもボーガー友達のお一人とお会いしました。ボーガー友達はいいね! いると安心します。また、席は前から三番目、左側でした。初日より舞台から少し距離ができて安心。

◆舞台序盤

開演。

悲しむ狐面をつけた喪服の人々。それを見て私の脳内をよぎる「芥川龍之介の死」の文字。そして役者さんが近い。ヤバイ。こんな感じに混乱してました。

ここは「モブ」が動き回っているシーンでしたが、老若男女の特徴や喪に服す悲しみが演技で表されていて「役者さん凄い」と感動もしていました。

ハラハラドキドキしている内に一人の男が狐面を取って、弔辞を読み出しました。松川祐輝さんの演じる「菊池寛」です。弔辞の最後に名前を言う前から分かるぐらい、見た目の再現度が凄かったです。本人かな?

舞台の中央奥に運ばれた"芥川龍之介"と書かれた棺桶。棺桶は急に壊れ、中から前田剛さんの演じる「芥川龍之介」が出てきます。

しかし、これは鈴木浩文さんの演じる"太郎くん"こと「平井太郎」こと「江戸川乱歩」の見ていた夢でした。

アンモナイトシリーズの江戸川乱歩は実際の乱歩とはだいぶ離れた性格で、とてもユニークで可愛らしい元気な男性です。私はこの江戸川乱歩が大好きで、見ているととても元気になります。

そして、太郎くんは「会ったこともない」芥川龍之介の安否を気にして会いに行く……。あれ、前2作での記憶は……?

何かに怯える子供たち。何かから子供たちを守る関戸博一さんの演じる神父の「秦野」。

そうして始まった「エラトステネスの篩」。布に投影されたタイトルがカッコよかったです。初日は布を端まで上手く落としきれてなかったのですが、千秋楽ではちゃんと直されてて「舞台は進化し続けるもの、生き物だ……」と思いました。

◆登場人物

この作品では、先述した芥川龍之介や菊池寛、江戸川乱歩だけではなく、花岡星也さん演じる「中原中也」や西澤誠人さん演じる「太宰治」、手島アリサさん演じる「平松麻素子」(芥川龍之介の妻の友人)、小田切茜さん演じる「片山廣子」(歌人)といった実在の人物も出てきます。そして前2作にも出てきた、柴木丈瑠さん演じる「甘粕正彦」も。

個人的には中原中也と太宰治の"らしさ"がとても好きでした。中也が太宰を芥川の前に無理矢理引っ張り出したり、何かと小突いたりとするところが何とも中也でした。そして雰囲気も中也と太宰でした。演じられた花岡さんと西澤さんはまだ場数をあまり踏まれてないらしいですが、何となくいい俳優さんになるんじゃないかと思いました。がんばって。

◆作風

さて本編は前2作の「和風ファンタジー」から雰囲気がガラッと変わり、「モダンな超能力ファンタジー」になりました。「幻魔大戦」や「帝都物語」などに近い雰囲気です。時代の移り変わりを表しているように感じられました。

銀座は復興し、ラジオの放送も始まった日本。だが、その一方で超能力を持つ故に石を投げられる子供たち。そしてそんな子供たちを保護する神父。更に神父と子供たちの能力を利用する帝国陸軍と甘粕。甘粕は敵役として好きだったので、今回も出てきてくれて嬉しかったです。とても悪いやつなのですが、人間味を捨てきれていないところが魅力的です。

◆見てて印象に残ったシーンたち

・悩んでいる時に神経質そうに頭をかく芥川龍之介

・走る時に毎回カートゥーン的スタートダッシュを決める太郎くん

・神父さまのことを私もお父さまと呼びたいと思うぐらい微笑みが優しかった 甘粕に乗っ取られてからはその笑みも邪悪に

・知桐さんの少年役、今回も素敵でした……声がいい……

・龍さんと太郎くん、小林くんのトリオは今回も楽しそうで何よりです

・下駄つよい

・あの方と滝沢のやり取りが千秋楽では観客参加型に進化してて楽しかった

・小林探偵団……? 太宰治と中原中也……? 二人の出番がここまでだったのが勿体無い! スピンオフ希望!

・太郎くんが龍さんとの冒険をモデルに明智小五郎シリーズ書いてたら嬉しい

・子どもたちが救われてよかったけど、神父さんと龍さんが……神父さんは廃人になっただけだよね? それでもつらいけど……

・舞台からはけていく時に知桐さんと関戸さんが両手をグッとして「やったね!」みたいなやりとりしてて可愛かった! 千秋楽でもやってた!

・千秋楽の鈴木さんの一発ギャグは忘れない 「東京!埼玉!東京!埼玉!」

・オタク好みな題材、演出で舞台初心者に優しい舞台だった

・芥川龍之介の『歯車』を読んでから行くとより理解が深まった……気がする

・初日と千秋楽で席が違ったので、違うアングルから見られて面白かった

◆観劇後

観劇後は初日・千秋楽ともに物販を購入してからアンケートを書き、知桐さんとお話!からの前田さんとお話! ファンレターもお渡ししました。差し入れは文豪の出る作品ということで栞。知桐さんはねこ、前田さんにはフランク・ロイド・ライトデザインを差し上げました。

初日はフラスタのこともあり盛り上がりすぎたのか、気がつくと最後の客になってしまってました。それでも最後まで見送ってくださった知桐さん優しい……。

千秋楽はお客さんが多く、お話するタイミングが難しかったです。単騎突入だったら心が負けてた気がします。舞台は友達を犠牲にしてナンボ。

今回は物販でパンフレットとTシャツを購入しました。パンフレットはサイン書いて貰ったので家宝になりました。Tシャツはたまに着ようと思います。でもなんかもったいない。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

というわけで感想?でした。他人が読んでも理解できる文章にするのが大変でした。本能のままに書き綴ると伝わらなくなるからね……。

BQMAPの次回公演は【来年秋】を予定されているようです。また、それまでに小さい舞台をやる…かも?とも。今から楽しみですね!

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