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骨折しました!

こんにちは、ぱんだごろごろです。
タイトルにある通り、左脚を骨折してしまいました。
生まれて初めての骨折です。

ザ•ドキュメント「骨折」


まだ骨折をしたことのない方のために、ぱんだごろごろ、この身を張って、お送り致します。

と言っても、骨折したのは偶然です。

3月5日、火曜日の朝、前日に書き上げた記事「我が家の食費の変化を調べてみました」を読み直してからアップした後、私は燃えるゴミと通勤用の鞄を手に、家を出ました。

勤務地は横浜駅にほど近い場所です。

ご存知の方も多いとは思いますが、横浜駅と言えば、乗降客数の多さでは日本全国中第4位に入る駅。




コンコースを歩く時も、人にぶつからないよう気を付け、プラットフォームの階段を降りる時などは、手すりを使える時は手すりにつかまるなど、慎重の上にも慎重をモットーにしておりました。

なぜなら、私の場合、万一階段を転げ落ちたりしたら、自分が怪我をするだけでなく、他人様を巻き込まむ恐れがあるからなのです。

身長も体重もどちらも十分に備わっている私、そんなものが上から落ちて来たら、避けきれない人は、私の下敷きになって潰れてしまいます。

それはダメ、絶対。

そう自戒を込めて、朝の横浜駅の雑踏の中を通り抜けた私は、無事勤務地にたどり着き、建物の中に入りました。

大勢の人がいる中、ロッカー室に向かおうと歩いている時に、事故は起こりました。

通路の端に長机が置いてあり、そこに人が数人立っていました。
外部の人が社内に入る手続きでもしているのだろうと思った私はそのまま歩き続け、

長机の前に立っていた人が急に動きました。

次の瞬間、私の身体は前に放り出されました。

えっ、えっ、えっ、えっ

手が伸びる、けど、つかまるところがない

うっわ、痛〜

地面に直撃して、
右の腰骨の上あたりをひどく打ったとわかりました。

転んだんだ、私

わ〜、やだ、恥ずかし〜、

人が見てるかな、起き上がらなくちゃ、

でも、痛いな~、

入り口近くにいつもいる警備員さんたちが、わらわらと私の周りに集まってくるのがわかりました。

どう
大丈夫?
頭打った?
立てる?

「頭は打ってないです」
「大丈夫です」
「ただ、痛くて」
「起き上がれないです」

誰か、車椅子持って来い
あ、そこに椅子がある
椅子に座らせて

「左脚が動かなくて」

そう言うと、警備員さんたちは、せーので私を持ち上げ、椅子に座らせてくれました。

骨、折れてるかな、
どう?

「いえ、骨折ならこんな痛みでは済まないと思うので」
「しばらく座っていて、痛みが収まったらロッカー室に行きます」

そうか、じゃ、そこで座っててね、
無理しないで

「ありがとうございます」

誰かが、私の座っている椅子を動かして、隅の方に寄せてくれました。

右脇腹の痛みは徐々に収まってきました。
ところが左脚が動きません。

膝から下が曲がらなくなって、試しに立とうとしても立てません。

始業時間までにはまだ間があるため、ギリギリまで座っていたら、痛みも引いて、何とか仕事には間に合うだろう。

そう判断した私は、スマートフォンを取り出し、事務所に電話を掛けました。
部長が出たので、手早く起こったことを告げ、少し遅くなるかもしれない旨を、私のグループに伝えてくれるように頼みました。

ラインで、同じ班の人にも、遅くなると送りました。

そうこうするうちに、時間が迫って来たため、私は警備員さんたちにお礼を言ってから、ロッカー室へ行き、制服に着替えることにしました。

一歩ずつゆっくり歩き、自分のロッカーへ向かいます。
左脚が動かないし、痛いし、曲げられないため、スカートと靴の着脱には苦労しました。

ようやく着替え終わったところへ、

「ぱんださん、その様子じゃ仕事は無理よ。私から言っとくから、今日はこのまま帰っていいわよ」

ロッカー室にやって来た、リーダーが言いました。

「え、せっかく着替えましたから…」

せめて朝の作業だけでもしてから帰りたい、と思っていると、隣のロッカーを使っている人が、こちらを向いて、言ってくれました。

「ぱんださん、リーダーがああ言ってくれてるんだから、帰って良いんですよ」

うわ、有り難い〜。

もう一度、靴を履き替えるのかと思うと、それだけは気が進みませんでしたが、正直、すぐ帰れるというのは、有り難いことでした。

と言うのも、左脚の状態は、何もしないで立っている分には重苦しいだけでしたが、少しでも動かそうとすると痛んで、どうにもやっかいな状態になっていたからでした。

「ありがとうございます。お言葉に甘えます」

リーダーは頷くと、ロッカー室を出て行きました。


さて、帰ろうか。
足下を見ました。

私が通勤に使っているのは、スニーカーで、社内履きにしているのは、ローファーです。

必死の思いでごつい運動靴からローファーに履き替えたのに、また運動靴を履かなきゃならないなんて。
でも、仕様がない。

制服を脱いでもう一度私服に着替え、さあ、靴を替えようというところで、
「無理だ」
とわかりました。

足が動きません。
このまま社内履きのローファーで帰ろうと決めました。

もしかして捻挫していたら、そのうち腫れてくるかもしれません。
だったら、むしろローファーの方が楽でしょう。

あぁ~、杖が欲しいと考えながら、私は極力左脚に負担がかからないように、ゆっくりゆっくり横浜駅へ向かい、東海道線に乗り込んだのでした。

大船駅で降り、なじみの整形外科へと向かいます。
以前、大船駅の階段で足をすべらせ、捻挫した時も、ここの整形外科のお世話になりました。
頚椎捻挫で首を引っ張り上げるリハビリに通ったこともあります。

幸い、待合室は無人で、現在診察を受けている人がいるだけのようでした。

診察室から先客のおばあさんが出て来て、しばらくした後、先生が「ぱんださん、どうぞ」と呼びました。

「はい、おはようございます」
挨拶して、事情を話すと、
「じゃあ、まずレントゲンを撮りましょう」
ということになり、ひどくぶつけた腰骨の部分と、左脚ひざの部分のレントゲン写真を撮ってもらいました。

しばらく待合室に戻ってから、再び診察室に呼ばれ、今度は診察台に横になるように言われました。

「腰骨の方は何ともないですね。
膝の方なんですがね、ちょっと見えにくいんだけど、もしかしたら折れてるかもしれないね~」

ヒェッ!


先生は私の左脚の膝周辺を触ると、

「これ、痛いでしょう。よくここまで歩いてきたよね~。すごく腫れてる。血を抜こうね~」

そ、それ、痛かったらどうしよう。
でも、今も痛いんだから、ましになるならやってもらった方がいいよね、
それにしても、折れてるって何? 
折れてるって…。

ベテランの看護師さんと先生は、二人して、

「痛いよね~、可哀そうだね~」

と言いながら、膝の血を抜く準備をしてくれました。

「チクッとしますよ~」

看護師さんが言ったあと、

「骨が折れてるとね~、血液と一緒に、あぶらも出てくるんだよね~、
あ、ほら、出てきた、出てきた、あぶらだね~、
はい、骨折、決まりね、
この血と脂、見る?」

「見ません!」


いや、ちょっと遠慮したいです。
見たら、具合が悪くなる自信があります。


しかし、『骨折』かぁ。

生まれて初めての骨折でした。

先生はギブスを作ってくれて、看護師さんが膝に湿布を貼って、包帯をぐるぐる巻いてくれました。

「湿布は毎日取り替えること。
膝を曲げないように気を付けて。
安静2週間、完治2ヶ月ね。
週末までにもう一度診察に来ること

その後、リモートワークの夫を電話で呼び出し(なぜかフラワーセンターに行っていたそうです)、病院まで迎えに来てもらい、帰宅しました。

会社に連絡をし、その後、翌週お会いすることになっていたnoterさんたち(私が大好きな美女たちです)にも、お詫びの連絡をしました。

予約していた美容院にも、行けなくなった旨を電話で伝えました。

アメリカ西海岸在住の友人が、3月に来日することになっていたので、会おうねと言っていたのですが、残念、メールで骨折したのと送ると、彼女から、私もこの間、転んで膝を擦りむいたのよ、お大事にね、また7月にも来るから、その時に会おうね、という返事が来ました。

そうそう、転びやすい年頃なんですよね、私たち。

やることを済ませてしまうと、ようやくほっと落ち着きました。

ただ、骨折なんて初めての経験です。
どう過ごせばいいのか、それがちょっと心配でした。


▼長くなりましたので、次回に続きます。



✿タイトル画像はakkiyさんにお借りしました。
akkiyさん、ご無沙汰しております。
ありがとうございました。




今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
あなたのスキ、フォロー、コメントに、心より感謝しています。




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