あなたが抱えている悩みはどんなものですか？
「気位の高さ」を身に付けることで、悩みが寄ってこない人になりましょう。

職場での人間関係、恋愛・結婚問題、親や兄弟姉妹との関係、舅・姑・何にでも口を出してくるうるさい親戚との関係、配偶者や子供に関しての問題、言いたいことをはっきり言えない 、或いは小さなことでも気にしてしまい、常にくよくよしてしまう自分の性格など。

悩みと言っても、中身は色々ありますよね。
中には、自分の努力では、どうにもならないものもあります。
生まれつきの病気などですね。
でも、今あなたが悩んでいることが、あなたの考え、行動しだいで変わることなら、ぜひ、あなたの中の「気位」を使ってみましょう。

「気位」を身に付けるには、まずは自尊心から。
あなたの「自尊心」は、順調に育っていますか？

私は祝福されて生まれてきた人間。
私は私だというだけで、価値のある人間。

しっかりとそう思えたら、自尊心のキーワード、＜誠実と責任感＞を実行できているか、チェックしてみてくださいね。

「自尊心」が身に付いた、と思えたら、いよいよ「気位」があなたのものになります。
「気位」を持つためには、＜誠実と責任感＞の二つのキーワードに加えて、＜他者への心遣い＞が必要になります。

この、＜誠実と責任感＞＜他者への心遣い＞の三つのキーワードを持つことで、あなたは悩みを寄せ付けない人になるのです。

どういうことかと言うと、今悩んでいることが、悩みに思えなくなる、つまり、どうでもいいことに思えてくるのです。
どうしても翌日までに大金を用意しなくてはならない、とか、超難関と言われる試験に合格しなくてはならない、とかいうものでなければ、悩みのうち、大半は、自分の気の持ち方でなんとかなるものです。

なぜかと言えば、それらほとんどの悩みは、他人が関係しているものだからです。
＜誠実と責任感＞を身に付けて、自分に自信を持てたら、いよいよ＜他者への心遣い＞の番です。

「気位の高いひと」は、他者を尊重します。
自分で自分を尊重することができていますから、自分と同じように、他人も他人自身を大切に思っている、ということが理解できるのです。

人間関係の悩みは、他人の言動を、自分が良くは思えない（肯定できない）、というところから始まります。
「なぜ、あの人はあんなことを言うのかしら」「なぜ、あの人はあんなことをするのかしら」「自分勝手な行動はいい加減にして欲しい」などなど。

「気位の高いひと」は、他人は他人であって、自分の力ではどうすることもできない、ということことを知っています。
他人を変えるには、他人が変わろうと思うしかないのです。
ですから、「気位の高いひと」は、自分ができることだけをして、それ以外の、相手しだいの部分は放っておきます。
あなたが相手に何かをしてあげる必要はないのです。

また、相手があなたに不愉快な態度を取ったり、嫌なことを言ったりしたりする場合、
他人の悪い面を見ない、というのが、あなたの＜他者への心遣い＞となります。
あなたは相手の悪意に気づかない振りをして、愛想良くその場を離れればよいのです。
そんな態度をとる人の相手をする必要はありません。
この場合、あなたのするべきことはひとつ、「相手からの悪意を受け取らないこと」です。
「気位の高いひと」は、他人からの悪意をシャットアウトするのです。

このように、「自分と他人との距離をしっかり取る」ことで、あなたは他人に煩わされることがなくなります。
人間関係の悩みは、他者との距離を意識することで、ぐっと減らせるものなのです。

まとめます。
「気位を高く持つ」ことで、あなたから人間関係の悩みはほぼなくなります。
なぜなら、大半のことが、「自分が悩んでも仕方がない」「あの人がどんな態度を取ってきても、それは私の問題ではなく、あの人の問題」と思えるようになるから。
「気位の高いひと」のキーワードは、＜他者への心遣い＞。
心遣いとは、自分が相手に何かをしてあげる、ということだけではありません。
時には、「何もしないで放っておく」のも心遣いのひとつなのです。