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星野源さん「いのちの車窓から」を読んで

星野源という人が好きだ。

暗闇を知ってるからこその明るさ、どん底を知ってるからこその正直さ、暗さを持ってるからこそのユーモア、そんなようなことを感じて。

書かれる文章からも、それがたくさん溢れていた。ただカラカラに明るいだけではない明るさ。いろいろを知ったからこその正直さ。周りの人の気持ちまで持ち上げてくれる優しいユーモア。
そして、誰が読んでも分かりやすいような、シンプルで噛み砕かれた文章。

この中で、新垣結衣さんについて書かれていたエッセイ。人のことを先入観なしに見つめていて、そこから見つけた素敵なところに胸打たれて、人として尊敬していて、素敵だなぁと思う気持ちが綴られていた。
こんな風に、今までのことも汲み取ってくれて、当たり前のように思える「普通」を自分の力で手に入れた、と気付いてもらえることは、うれしいことだろうなぁと思う。
それがお世辞でもなんでもなく、本心から本当にすごい、と思ってることも伝わってきて。
2人が結婚した時、すごくうれしかったけど、このエッセイを読んで、さらにさらにうれしくなった。

この本の全てを読み終えて、泣きたくなるような気持ちと、また新しい明日がやってくるという清々しい気持ちと、こんな風にいろいろを感じながら過ごしていきたいなという気持ちと。
読んでよかった。

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