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胴体には頭がない。

頭は身体の最上部についている。

私の頭はこの身体の上についている。志尊淳の頭も志尊淳の身体の上についている。岸田総理の頭も岸田総理の身体の上についているし、石原さとみの頭も石原さとみの身体の上についている。

ナポレオンの写真を見てみる。
頭は身体の上だ。くそ、例外がないな。


ゴリラの頭も身体の上についている。チンパンジーの頭も身体の上についている。ニワトリもハトもインコも孔雀も、頭は身体の上についている。考えると頭がおかしくなりそうだ。

四足歩行の動物、たとえば犬、猫、たぬき、キツネ、アライグマ。こいつらの頭は? 身体の先っちょについている。アリの頭もトンボの頭もコオロギの頭も? あぁ、身体の先っちょについている。四足歩行の動物たちも、頭は上に乗っかっている。おかしいなぁ。


水の中を見てみようか。クジラ、イルカ、サバ、マグロは? 頭は先っちょについているな。くそ。エビは? エビもそうだ。エビも先っちょについているではないか。……あれ? ちょっと待てよ? タコはどうだ? イカは? あ、これは怪しい。

タコとイカの目って、身体の真ん中についてないか? あいつらの頭は? うーん、なんやかんや身体の先っちょについているな。


脳はめちゃめちゃ大事だ。おそらくどの生物も脳は身体の先っぽ、つまり頭に格納されている。たとえば五感を司る器官。目、鼻、耳、口。ぜんぶ頭についている。くそ。お腹とか背中じゃダメだったのか?

生物は生き残るための本能がある。ダーウィン的に考えると、環境最適された生物だけが生き残るわけだから、頭が身体のど真ん中にいたやつもいたんだろうか。


身体の先っちょに頭がある、というのは生き残るのに便利だと思われる。五感を司る器官は、生物の危機察知のためにあるようなもんだから、身体のいちばん先端、つまりは進行方向の突端に頭があるというのは、優位性がありそうなものだ。

進む先に危険があれば、五感で認識できる。認識できればそれを回避できるからだ。


ふふふ。頭って、めっちゃ大事だなぁ。


<あとがき>
ウルトラマンに登場する敵で、頭が身体のど真ん中についているやつがいました。それ以外ではあまり見たことがない気がしていて、スピルバーグでさえもE.Tの頭を身体の先っちょにつけています。頭が上にあることの美的感覚って、なんかあるのかなぁ、わからないなぁ。今日も最後までありがとうございました。

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