イトーダーキ

エッセイを毎日書く人。コピーライター。北海道札幌市の33歳男性でとある企業の取締役副社…

イトーダーキ

エッセイを毎日書く人。コピーライター。北海道札幌市の33歳男性でとある企業の取締役副社長。毎日18時までに記事を公開。交際0日で結婚した4歳上の妻との札幌生活。ラジオもやってる→https://stand.fm/channels/63663617b4418c968d0086be

マガジン

  • 66日ライティング×ランニング

    • 1,931本

    書く習慣をつけたい、何かあたらしいことに挑戦したいみなさん、66日間、毎日投稿をしてみませんか? ※ 参加はいつでも可能です。その日から66日連続で投稿しましょう。   300字以上を目安に。字数のハードルは強制的にもうけません。   今すでに毎日投稿をしている人でも、これから始める人も、不定期投稿な人でも、もちろん、放課後ライティング倶楽部に入っていない人でも、だれでも参加可能です。文章力をつけたい人はぜひ。   ただし! 1日でも書けなかったら追放します。

  • 私の人生-About My Life

    私が書いてきた記事のうち「私の人生」にまつわる記事をまとめています

  • 私の紹介記事-About My God

    記事内で私について言及してくださっている神々の記事をまとめています。足を向けて眠れません(最終更新2024年4月25日)

  • 私の頭の中-About My Idea

    私が書いてきた記事のうち「考えていること、考えてきたこと」にまつわる記事をまとめています。

  • 私の仕事-About My Job

    私が書いてきた記事のうち「私の仕事」にまつわる記事をまとめています。

最近の記事

  • 固定された記事

19歳で私を出産したお母さんが書いてくれた作文。

母は18歳で私を妊娠し、19歳の秋に私を出産した。父は6歳年上だから当時24歳で、どんな出会いからそうなったのか、私は聞いたことがない。 私は長男で、下には2人の妹、1人の弟がいる。全部で4人の兄妹。歳も近くて毎日楽しかった。 その代わり、父は寝ないで働いていた。日中は家にいる母も、夜になると「お掃除の仕事があるから」と言って仕事に行っていた。私を中心に兄妹4人みんなで「行かないで」と泣きながらお母さんを止めたものだ。 当時は安室奈美恵の『Can you celebra

    • 春が死ぬまでの話。

      春に殺されそうになったことがある。 どうやって殺されそうになったかというと、左手首に噛みつかれてブンブン振り回され、それでたくさんの血が出たのだ。11歳のときだった。もうおしまいだと思った。 小学校2年生の冬に我が家にやってきた犬は、母が「早く春がくるように」ということで名前を春とした。春と書いてハル。 そういや同じ「春」という名前の登場人物が出てくる作品といえば伊坂幸太郎の『重力ピエロ』があり、その一行目は「春が2階から落ちてきた」。 とても文学的だと思ったもので。

      • 私にとっての「書く」ということ。

        本当はもう、毎日文章を書くのなんてやめよう、と思っていた。 もうずっと思っている。そこまでして書きたいことなんてない。毎日書きはじめて1週間くらいのころから思ってる。もう疲れた。 だから今日は何も書かないで、明日も何も書かないで、その次の日も何も書かないで、特に理由も言わずにしれっとフェードアウトしようと思っていたけど、どうもうまくいかない。何かを書きたくなるし、書かなければと思ってしまう。 どうやら私にとって「書く」ということは「生きる」ことと同義なのかもしれない。生

        • 続ける人の壊れた信号機。

          何歳まで、という具体的な数字は断言できないが、人生は立ち止まってはいけない。常に突き進み行動あるのみ。さながら壊れた信号機のように。あるいはブレーキのイカれた乗用車のごとく。 心の中には常に青信号を灯すのがよい。アクセルはいつだって踏んでおく。青はすすめ、黄色は注意、赤はとまれ。定期的に赤色に変わる心の信号機をぶち壊して、常に青にしておくんだ。 ときには黄色になることもあるし、赤になることもある。その中で進んでしまうと道路交通法違反になるから捕まるけど、信号機がぶち壊れて

        • 固定された記事

        19歳で私を出産したお母さんが書いてくれた作文。

        マガジン

        • 66日ライティング×ランニング
          1,931本
        • 私の人生-About My Life
          111本
        • 私の紹介記事-About My God
          284本
        • 私の頭の中-About My Idea
          275本
        • 私の仕事-About My Job
          66本
        • 私の日常-About My Days
          212本

        記事

          相手の名前が思い出せないときに田中角栄になっちゃう人。

          稀代の政治家田中角栄はとにかく毎日人に会った。 別に田中角栄だけがたくさんの人に会っていたわけでは当然ないが、とにかく人に会った。 毎日いろんな人に会うわけだから、相手の名前を覚えるのは大変に骨の折れる作業だ。いくら田中角栄が「コンピューター付きブルドーザー」という異名で呼ばれようが、脳の記憶のキャパシティは私たちと同じはず。 あるとき角栄は、久しぶりに会った知り合いに「あ! 田中角栄さん!」と呼ばれたが相手の名前が思い出せなかったらしい。 そこで、はたと閃いて「あ〜

          相手の名前が思い出せないときに田中角栄になっちゃう人。

          言われたことしかやらない夫。

          お取引先に訪問して、今うまくいってることや課題がないかを聞く。状況は企業によって様々なのだけど、だいたいに共通しているのは若手の育成に関する悩みだ。 「最近の若者は」という話はいつの時代にも共通で、古くは徒然草や枕草子でも言及されているし、なんなら古代ギリシャでも言われているようなこと。 いつだって世代の断絶による悩みは絶えない。 ある企業が悩んでいたのは、最近の若者は言われたことしかやらない、ということであり、さらに言うと「そんなことまで教えなきゃならないのか?」とい

          言われたことしかやらない夫。

          天下を取った召使い。

          週末は義理の両親が家にきていた。 義父と義母は愉快で、魔女とその召使いのような不思議な関係性である。 不思議と書いたのは、普通の魔女と召使いならば明確な上下の主従関係があるが、この2人の場合は、主従関係ではなく並列関係。にも関わらず、魔女と召使いのような関係なのである。 【参照】義母がどんな人かというと たとえば、義父が何かとぼけたことを言うと、義母はゆったりとした口調で、 「なぁに言っちゃってんのぉ?」 とツッコミを入れる。普通の人ならば義母の蛇のような視線と口

          天下を取った召使い。

          たまにいいこと言ってくる美容師さん。

          髪が伸びたので美容室にいった。 この美容室にはもう2年近くお世話になっている男性美容師さんがいて、プロの腕前を提供してくれる代わりに散髪中の30分間は、彼の小噺を私が楽しそうに聴く、という契約になっている。契約なんてしてないのにいつもそうなる。 いつも彼の話はおもしろくはない。心の底から爆笑したことはない。美容師さんに落語家的なサービスは求めてないけど、とりあえず話を聞くだけ。 「沖縄に旅行にいったんです」「今日の服は中国版のAmazonで買いまして、届くのに10日かか

          たまにいいこと言ってくる美容師さん。

          義理の距離感。

          妹の家に遊びにいくと、小さな姪っ子と甥っ子がどこからともなく私のもとに飛んできて大騒ぎになる。 「ダーキ兄ちゃんがきた!」×10。 あいつらはうるさいけど、お互いに好きだからとりあえず話し相手になったり遊び相手になったり。 私は子どもがそれほど好きではない。 でもあいつらの場合は別枠。きっと私の妹の子どもだから、血のつながりみたいなものを感じてしまっているのだと思われる。 「ダーキ兄ちゃん、何しにきたの?」「ダーキ兄ちゃん、仮面ライダー」「ダーキ兄ちゃん、キモい」「

          義理の距離感。

          自転車日記。

          7年ぶりに自転車を買った。 朝おきて仕事に行く準備をするのだけど「あ、今日からの俺は自転車じゃないか!」と思い出して背中に羽が生えたかのような気持ちになるというか。 昨日は天気がよかった。札幌なのに最高気温は20℃に届いてすっかり初夏。でもこれを書いている今日の札幌の最高気温は5℃みたいでゲッソリ。この寒暖差はつらい。それはともかく、7年ぶりにチャリに乗った昨日は天気がよかった。 チャリをこぐ。歩きよりも速く進む。うわあ、とても速い。こんなに速かったっけ自転車って。すご

          自転車日記。

          へその緒は何色?

          お腹の中の赤ちゃんとママは「へその緒」で繋がっているが、その色は人類共通で白である。 これはおそらく、出産経験のある方なら「知っている」という人のほうが多そうな話。へその緒は白い。 先日、とある43歳の男性が「イトーさん、私はね、第二子が生まれたとき、妻が病院に間に合わなくて、私の手で赤ちゃんを取り上げたことがあるんですよ」と言っていて、え〜! そんな貴重な経験をされているんですか! それは大変でしたねぇ! と心からそう思っているリアクションをした。 彼は続けて「でね、

          へその緒は何色?

          酔った勢いで。

          酔った勢いで「死にたい」と言ってる人に会ったことがない。酔った勢いで笑ってる人ならよく見るし、あと、泣いてる人もたまに見る。 たとえば私の妹が中学生のころ、家にあったワインを妹が間違って飲んでしまったことがあった。いまから20年近く前だ。 妹は気づかないうちに相当な量を飲んでしまったようで、人生初めての酔いがまわったのかおいおいと泣き出した。 泣き出したかと思ったら、兄妹の中で唯一病弱だったあの子だけが抱える悩みをとうとうと喋り出し、最後には大粒の涙を両目から絶え間なく

          酔った勢いで。

          もしもタトゥーを入れるなら。

          みなさんこんにちは。 タトゥーって入れたことあります?  私はありません。 タトゥーを入れたことはないんですが、みなさんどうでしょう。「もしもタトゥーを入れるとしたら、どんなタトゥーを入れたいか?」という話を友だちとしたことはありますか? 私はありません。 タトゥーを入れたこともなければ、「もしもタトゥーを入れるとしたら、どんなタトゥーを入れたいか?」という話題について、友だちと一度も議論したことのない私が、今日はタトゥーについて考えたいと思います。 御託はいいので

          もしもタトゥーを入れるなら。

          人生と愛の煙。

          花は散り、月は沈み、砂時計は重力に従い落ちる。この世のすべては刹那の夢のごとく、あっという間に消え落ちていく。 文字通りあっという間に消えるものもあれば、川の流れに削られる岩壁のように長い年月をかけて崩れ消えるものもある。 落ちる、消える、崩れる、自然界のだいたいの消失という事象の要因は「重力」によるところが多そうだ。花が散るのも、月も、砂時計も、重力の影響で落ち消える。 なぜなら体積があるから。 ... 月はいつから地球の周りを公転しているんだろう。だいぶと古そう

          人生と愛の煙。

          宇多田ヒカルからの電話なら1回目のベルで出ちゃう自信ある。

          ......1回目で電話出ろ!  あたりめーだろ! 宇多田ヒカルからの電話だぞ? なんでお前、宇多田ヒカルからの電話を7回も焦らしてんねん! すぐ出ろ! 7回目どころかワンコールで、 つって出ろよハゲ。7回も待たせてんじゃねーよタコ。天下の宇多田ヒカル様だぞ? お前は何様だ? 総資産60兆円でもあんのか? 宇多田ヒカルといえばたしか、15歳であのスーパークソッタレソング『Automatic』を発表して、かと思ったらアルバム『First Love』を発表して。 みなさ

          宇多田ヒカルからの電話なら1回目のベルで出ちゃう自信ある。

          「DAN DAN 心魅かれてく」ってなんかおかしくね?

          私と同世代の方ならば、記事タイトルの『DAN DAN 心魅かれてく』の文字列を見るだけで往年の名曲が頭の中に流れることと思う。 『DAN DAN 心魅かれてく』はアニメ「ドラゴンボールGT」のオープニング曲だ。 歌っているのはFIELD OF VIEWである。ボーカルの透き通るような歌声が特徴的な、ちょうどいいロックミュージック。ロックなのになんだか物悲しくなるようなメロディーラインがいいよね。 アニメ『ドラゴンボールGT』は舞台が宇宙であり、はるか遠くの銀河を旅する冒

          「DAN DAN 心魅かれてく」ってなんかおかしくね?