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こういう記事を10年前に読みたかった。

この記事は10年前の自分に捧げよう。

〈この記事は、以下の2つを読んでから読むともっと理解できるよ〉

10年前の冬の日記
10年前の春の日記

※読まなくても以下からの記事は理解できるよ


常にポジティブであれ、というつもりはないが、常にネガティブでいるよりかは、すこしだけマシな気がする。

この記事は「ポジティブこそ至高」と押し付けることを目的としていない。一方で「ちょっとだけ勇気を出してごらん。その方法はね……」と主張することで、10年前の私のような誰かを少しだけおなぐさめすることを目的にする。



ポジティブ。

ポジティブになる方法というのは、そこらへんにある本屋さんで自己啓発本でも買って、しっかりと読み込めば、7つくらいの具体的な方法が書いてある。

あるいは本を読まなくたって、noteやYouTube、TikTokやインスタグラムあたりに、いくらでもポジティブ具体策が転がっている。

だが、10年前の私はどうも、この当たり前の「調べる」という行為すらしなかった気がする。たとえ調べたとしても、実際に行動する、という段階に移るまでには、多大な時間を要した。


この記事が公開される前の2日間、このnoteには私の10年前の日記を原文そのままに転載し「過去の私はネガティブだったのだ」と書いた。今まさに同じような状況で悩む方々のおなぐさめになれば、という皮をかぶって、ほんとのところは、

10年前の私の文章、どうですか?

と思っていることは秘密にする。


さ、冒頭、「実際に行動する、という段階に移るまでには、多大な時間を要した」と書いた。

日記を読んでみると、過去の私はただ1人で物思いにふけるだけで、他者と交流せず、どこかに飛び込むということをしようとしなかった。

ただ、悩むだけ。



なぜなら、勇気がなかったからである。

そして、悩むほうが楽だったからである。

自信をもって言える。

悩むほうが楽なのだ。


今まさに、悩んでいる人間、というのは、自分1人で悩んでいるほうが楽で、悩みのスパイラルに陥っている。過去の私がそうだった。

勇気がないのなら、勇気を持てばいい。では、勇気を持つためにはどうすればいいのか?



金言にふれるといい。

それから、過去の事例を知るといい。


このnote記事ではまず、ポジティブになるための金言にふれ、ついで、過去の事例を知るという構成にする。

10年前の私のような方々が(どれだけいるか不明だが)ほんの少しだけ元気になることを目指すゾ!


いよっ! ポジティブ!

れっつ! ごー!


勇気が出るぴったりの金言


ポジティブになるには勇気が必要。その勇気を持つためにぴったりの金言といえば、これしかない。

吉田兼好の『徒然草』である(ドドンっ!)

で、でたぁ! 徒然草ぁ!

ピーヒャラ!
吉田先生!!!


勇気が出ない人は、今から約千年前に書かれたこの徒然草の第百五十段「能をつかんとする人」を読むことをオススメしたい。

原文をここに書いても仕方がないので、
早速現代語訳を見てみよう。


<能をつかんとする人|現代語訳>

芸能を身につけようとする人は「うまくないうちは、うかつに人に知られないようにしよう、秘密でよく練習して、うまくなってから人前に出たら、たいそう奥ゆかしいだろう」と常に言うようだが、このように言う人は、一芸も身に付くことは無い。

き、厳しい!

いまだ全く不完全なころから、うまい人の中に交じって、けなされ笑われても恥ずかしがらず、平然と押し通して稽古する人が伸びる。

天性の才能は無くても、その道に停滞せず、いい加減にしないで年を送るタイプの人は、才能があっても稽古をしない人よりは、最終的には名人の境地にいたり、長所も伸び、人に認められて、ならびなき名を得ることができる。

う、うぅ……!

天下のものの上手な人といっても、始めはヘタクソの評判もあり、ひどい欠点もあった。

しかし、その人がその道の規則・規律を正しく、これを大切にして、いい加減にしなかったので、いつしか世間から認められる権威となり、万人の師となることは、どんな道でも変わるはずはない。

(-徒然草第百五十段 能をつかんとする人)



さぁ、どうだろう。

要するに、

〈能をつかんとする人 要約〉

・最初はみんなヘタクソ

・恥ずかしがるな、笑われてもOKだろ

・やりたいなら愚直にやれ

・ちゃんとやれば伸びるから

・どんな道でもそれは変わらないぞ

う、うう……

10年前の私がこれを読んだとして、果たして「ああ、そうか!」となるかどうかは微妙なところである。


では、これを実行に移した人間の事例を共有してみよう。論旨の強化ってやつだ。


実行に移した人間の事例


さて、この記事に、より一層の説得力を持たせるために、どんな事例を共有しようか、と思うのだが、ここはわかりやすく「私自身」の事例を共有したい。

昨日までの私のnoteには大学生当時の私がどれだけ悩んでいて、どれだけネガティブだったかを書いたわけだが、当然、あの日記には続きがある。

人生には続きがあるからね。

10年前のある時期の約半年間、ネガティブなことで悩んでいた過去の私なのだが、あの日記のページをどんどん進んでみると「コピーライターのインターンに応募した」という日が出てくる。


当時の私はコピーライター養成講座に通ったはいいものの、そこから具体的な行動はせず、ただ漫然と悩みながら暮らしていた。

のだが、何かを変えたくて札幌市内の広告会社にコピーライターとして応募する。きっかけは忘れた。とにかく変えたかった。


履歴書を送った日の日記を見てみよう。

履歴書を送った日の日記。「今年はすげー気がする」なんて書いちゃって、希望に満ちあふれてるのが伝わってくる。



そこから勤務スタート数日後
の日記。

先輩コピーライターやアートディレクターの知識の深さに驚いている。「文字校」とは広告文のチェック作業のことだ。切れてるけど「ラーメンをくれて嬉しかった」と書いてあるぞ。なんてかわいいんだ!


コピーライター養成講座では座学で広告知識の論理を学んだ。学んだだけで、いい気になっていた大学生の私である。

そこから実際に飛び込んでみた。飛び込まなければわからないことが山ほどあったことに気づく。

自分が思っていたほど、周りの人たちは敵ではなく、むしろ優しいことに気づくのだ。


そこからさらに数週間後の日記を見てみよう。

誕生日を祝ってもらったんだね!「とにかく最高すぎる。まちがってない」だって? よかったね! イトーくん!


まとめ


思えば、モデル出身の女優もそうだ。

はじめて主演したドラマではその演技を酷評され、それでも愚直に仕事に取り組んで、長い年月をかけていつの間にか大女優のポジションを確立するではないか。

はじめから上手にできる人など存在しないのだ。

10年前の私のように、いま悩んでいる方にはぜひ、見知らぬ環境に飛び込むことをオススメしたい。

やるしかないという状況に自分を追い込む。勇気をもって飛び込んでみよう。すると、一人で悩んでいるとわからないことがわかる。周りは優しい人だらけだ。

もちろん、厳しく辛いことだってある。

私もそうだった。今でも辛いときはつらい。

が、しかし、

とにかく悩める人は、徒然草「能をつかんとする人」を思い出し、そして勇気をもってどこかに飛び込む、ということを実践してみてほしい。


飛び込むところはどこだっていい。

このnoteに飛び込んでもいいのだ。


飛び込んだとき、最初は犬かきレベルのダサい泳ぎしかできなくても、繰り返すうちに美しいクロールのフォームが身につくのである。

そりゃ、イアン・ソープもマイケル・フェルプスも最初から美しいクロールだったわけがないじゃないか! 私だってそうだ。noteでは常に悩みながら「これでいいのか?」と思いながら駄文をさらしている。最初の記事なんて読むに耐えない。

【関連】私の1番最初の記事はこれ


いいかい?


思ってるより、恥ずかしいことなんてないんだ。

やるしかない。ポジティブシンキングだよ。

勇気をもって飛び込むのだ。君ならできる。

ダサくてもいいから、今よりもっとバタつくんだ。そしたらいつか羽ばたける日がくる。


ドボンと飛び込め!

飛び込んだらもう、君の勝ちだ!


<あとがき>
過去の日記を読むとおもしろかったのは、当時の私は3日に1回のペースで友人と飲み会に出かけており、その回数やスパンを記録しては一人で誇らしく思っているようなカス人間でした。ただ、その後の変化の変遷、気持ちの移り変わりも手に取るようにわかる文章で、やはり結局は勇気を持って環境を変え、できないことに挑戦する、ということが大事なのだ、と思うのであります。というわけで、今日もありがとうございました。

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