素直じゃない
よく「素直だね」と言われる。
これは否定しない。
嬉しい、楽しい、いぇーいみたいな感情は外に出すから。
だけど実際の私は素直とはかなり対極にいる。
強がるのが得意なだけだ。
寂しくても自分から言えない。
会いたくても自分から連絡できない。
そう思っているのが私だけだったら悲しいから。
いつも私は「バイバイ」「じゃあね」と言う。
「またね」なんて言えない。
「また」を期待しているのが私だけだったら悲しいから。
だから「またね」と言われるとそれだけでとても嬉しくなる。
最後に一度だけでも振り向いてくれないかなぁとか思って、背中を見つめていたり、何度か振り向いたりする。
これは「またね」のあるバイバイでも、「またね」がないさようならでも。
「相手に」私との別れを惜しんでほしい。
「相手に」私と会えなくて寂しくなっていてほしい。
「相手に」会いたいと思ってほしい。
「相手から」連絡をしてほしい。
私の軸は全て他人だ。
だから先日美容室で「みんなに似合うって言われるんで、、」といつもと変わり映えしない鎖骨より少し下の長さに切り揃えてもらっていた時に「みんなじゃなくて【わたし】はどうしたいの?」と年下の美容師さんに諭されたのだろうか。
みんなに愛されたいくせに、自分からは何もしない。
連絡先を聞いたことも、自分から積極的に連絡をしたことも、告白をしたことも。
人から連絡先を聞かれても、連絡が来ても、迷惑だなんて思わないのに、私からだと相手に嫌がられる前提で頭の中で進んでしまう。
なんだかんだ言っても、自分に対して嫌悪感や軽蔑する気持ちがあるからだろうな。
私は私を愛しているのに、この世で1番憎いのも私自身だ。
自己啓発本でも読んで、自己を啓発しようかとも思うけれど、天邪鬼なのでおまえに啓発されてたまるか!という気持ちになってしまう。
まぁそもそも八方美人のぶりっ子が素直なわけないんだけどね。
素直でいられる強さが、私にもあればよかったな。
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