壮大な野望
生徒「先生俺大学に行くのやめようとおもいます」
先生「どうした、なにかあったのか?」
生徒「はい、実はやりたいことがあって、一生に一度しかない人生、夢を追いかける事に しました」
先生「そうか・・・まあでもお前が決めた道だ、頑張れ」
生徒「はい、ありがとうございます」
先生「もし良かったらなにがやりたいか聞いてもいいか?」
生徒「・・・・・・先生、俺、棚卸しをやってみようかとおもってます」
先生「・・・棚卸しか・・・正直先生反対だな」
生徒「どうしてですか?」
先生「棚卸しはお前が思ってる程簡単じゃないぞ」
生徒「そんなのわかってます!」
先生「おまえぐらいの成績だったら医者や弁護士にでもなった方がらくなんじゃなのか?」
生徒「・・確かにその方がはるかに楽だと思います、でも俺は棚卸しがやりたいんです!」
先生「そうか・・・じゃあ聞くがお前は棚卸しのことどの位しってるんだ?」
生徒「はい、主に商品の在庫の数を数えます」
先生「それだけか?」
生徒「まあ・・大まかには・・・」
先生「やっぱりお前は棚卸しのことなにもわかってない!いいか、棚卸しってゆうのは、商品の在庫の数を数えるのはもちろん、その数えた在庫を紙に記入したりもするんだ!」
生徒「・・・知らなかった・・・」
先生「めんどくさいんだ!」
生徒「・・・・・・・・・・・・」
先生「・・まあお前の気持ちもわからんでもない・・・先生もおまえぐらいの時は似たような夢があった・・」
生徒「本当ですか?」
先生「ああ」
生徒「先生の夢って何だったんですか?」
先生「・・・お前みんなに言うなよ」
生徒「はい」
先生「・・・シフト作りたかった・・・」
生徒「え・・シフト作り・・・ですか・・・」
先生「恥ずかしいんだけどな・・・」
生徒「まさか先生にそんなでかい夢があったなんて」
先生「・・・無茶なのはわかってた、でもどうしてもシフトを作りたかったから先生親父に、「高校卒業したら東京にいってシフトを作りたい!」って
言ったんだ、そしたら物凄い怒鳴られてさ、「ふざけるな!誰のシフト作るんだ!」っていわれて、でもあきらめきれなかったから先生親父にばれないようにこっそり近所の叔父さんのシフトをつくってみたんだ。そしてそのシフトを叔父さんに見せた。自信があったから・・・」
生徒「どうだったんですか?」
先生「・・・・・・「もう働いてる」って・・・」
生徒「そんな・・・」
先生「・・でも先生さ、その時自分はシフト作り向いてないなとおもってさ、あきらめて東大にいって教師になったんだよ・・・」
生徒「そうだったんですか・・・」
先生「だからさ、まず棚卸しなんかじゃなくて、簡単なことからやってみろ、そうだな・・・お家の椅子とかテーブルとか数えてみて数があえばその時また考えてみてもいいんじゃないか?」
生徒「はい!ありがとうございます相談にのって貰って。」
先生「そうか、がんばれよ」
(先生笑顔ではけようとするが立ち止まる)
先生「〇〇(生徒)」
生徒「はい?」
先生「今から先生の家のお箸の数算えに来るか?」
生徒「はい!ありがとうございます」
(楽しそうに教室を出て行く2人)
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