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はじめての私家版歌集『ひかりの方角』について。

とりあえず十冊作ったのは手元に置くことにして(まだ手元には来ていないんですが来た際にはツイッターに載せます)、BCCKSというサイトで電子書籍を販売することにしました。紙本もいずれは販売しようと思います。

内容は明るくもなく暗くもないといったところで、恋愛の歌が多いかもしれません。そして、わたしの体感では春の歌が多いです。春繋がりで、あみものの第四十号で掲載していただいた『魔法少女と春』も載せています。
もし気になった方は二章までタチヨミもできるので(新作を除いてnoteでほとんどが公開されています)、どうぞよろしくお願いいたします。

私家版歌集の表紙

著者:藤春葵花
装丁:星村帆海
価格:330円(税込)

2021年11月から2022年3月までnoteで公開していた短歌を抜粋した、一部新作も含めた全百三十八首を収録しています。
全56ページ(紙本だと都合により64ページです)。
<収録歌>
ふたりきりのプールサイドを歩くたび花開いてゆく塩素の匂い

百円を入れる手を待つメロディペットはみんなひかりの方角を向く

夜やみでまぶたを閉じれば深海魚みたいに泳ぐ君の両足

追記

短歌を詠むようになってから、自分の詠んだ短歌を手元に残したいと思うようになりました。そこでnoteで一年連続投稿になったご褒美として歌集を作るという予定を立てたんですが、一年どころか連続投稿二百日も経っていないのに歌集が出ているのは、単純にわたしの気が早いからです。

タイトルは上記の、百円を入れる手を待つメロディペットはみんなひかりの方角を向くという短歌から取りました。タイトルをどうしようか考えていたときにnoteの連作でこの短歌を思いついて、これはタイトルにしやすいということでこのタイトルになりました。
この歌集のなかでも結構お気に入りの短歌です。

目次

1.箱舟
2.風は何色
3.ひかりの方角
4.天使の両翼
5.魔法少女と春
6.A WEEK
7.カーブミラーとピアスホール
8.終点
9.絵文字

はじめての私家版歌集ということで、どきどきしながら作りました。誰かひとりにでも刺さってくれるといいなと思いながら、今キーボードを打っています。手に取っていただけたらとても嬉しいです。

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