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機械情報システム研究室の紹介


1.はじめに

 機械情報システム研究室(足立研究室)は『機械』と『情報』が有機的に結合した『システム』の研究を行っています.キーワードは『VR(バーチャルリアリティ)』と『手ごたえ』です.足立研究室では、1990年から2つのキーワードをテーマとした研究を行っています。足立研究室の研究を年代順に紹介します。


 現在はXRを活用した看護師の教育システムを開発しています。VRゴーグルを利用し仮想空間において病床を再現し、同時に現実世界における「手ごたえ」を生かすことのできるシステムを目指しています。

2.研究室紹介

 機械情報システム研究室では現在, 学部生6名, 修士6名の計12名の学生が所属しており, 足立吉隆教授のもとで研究に励んでいます.ゼミでは、研究の進捗報告や学生主体の勉強会を行っています。
 夏休みには、研究室のメンバーで伊豆に行き、BBQやスキューバダイビングをします。足立先生は、スキューバダイビングのインストラクターの資格を持っているため、初心者でも安全に楽しくダイビングができます!!


3.研究テーマ紹介

看護多重課題訓練システム

 近年新人看護師の、学校教育で学習する内容と病院で求められるスキルのギャップによるリアリティショックを原因とした早期離職が社会問題となっています。その理由の一つに臨床現場における多重課題に対する訓練不足があげられます。.多重課題とは看護師が同時遂行を求められる2つ以上の事柄のことです。しかしながら、基礎看護教育において学習するのは一つの課題への対処となってしまっています。そのため、 学校教育において看護学生が臨床現場のような多重課題を体験することは難しくなっています。
 そこで我々機械情報システム研究室では看護学生がXRを用いて多重課題に対する訓練を行うためのシステムの開発を行っています。システムの概要は以下のようになっています.

 本システムは2023年8月に東京大学医学部に設置され検証実験が行われています.2024年4月には神戸大学医学部附属病院にも設置される予定です.
 本研究は東京大学医学部 小山博史教授,関東学院大学 看護学研究所 金井Pak雅子 先生,神戸大学医学部附属病院 看護部 教育担当副看護部長 ウイリアムソン彰子 先生との共同研究です.
 本研究は科学研究費助成事業(科研費)の助成を受けました.基盤研究(A) 20H00558『臨床現場での多重課題における意思決定要因の解明』

AIを利用した故障診断システムの開発

 AIを利用した故障診断システムを小俣シャッター工業(株)と共同で開発しています.既存の機械装置にセンサを1個だけ後付けするだけで故障の事前検知ができるようになることが目標です.詳細は機密事項のため秘密です.


追加情報:研究室のホームページ


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