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才能が光ってる

まだ午後がはじまったばかりだというのに外は暗い。冬はこんなグレーの空がつづく。

もっぱらこのところの習字では、来年の展覧会へ向けた作品作りをしている。おのおの好きな句や短歌、心に響いた言葉などを選んでいるので、みんなが違うものを書く。紙や墨の色、文字の配置、余白とのバランス。これがまさに一期一会。

字がうまくいったと思っても、もうちょっと全体を右にずらせばと良かった、とかもう少し堂々と太く書けば良かったとか、余白が少なくて魅力を感じないとか。。

時々窓の外のグレーの空を見上げ、また作品に向き合う。

書き出しを迷っていると、先生が『○○さん(私のこと)はね、才能が光ってるわよ』と明るく言った。私は恐縮してしまって『え、いや、そんな…』なんてもごもご。

でも、そこは "ありがとうございます" だろうと、あとから思った。
先生はキッパリとダメな部分を指摘してくれるし、みんなのことをよく褒めてもくれる、とても正直な可愛い人。
レッスンが終わると『はい、今日はそこで終わり。お帰りください』なんて言ってくる 笑🤭

先生がお手本を書くと場が静まるくらいの、尊敬する方に褒められて謙遜ばかりしているのは逆に失礼なんじゃないか⁇

だから今度からは、
"嬉しいです、ありがとうございます" と返せるように、また励んでいきたいなと思った日でした。

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