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キャリアとは何だろう。それをレゴブロックで表現するということはどういうことか。

 職業上のキャリアについて理解しようとするときの一つの方法として、その語源に迫っていくことがある。
 少し調べると車輪が進んだ後に残る「轍(わだち)」がその語源として出てくる。
 
 仕事をすれば必ず何かのキャリアを得ていく。何らかの経験をして先に進めば、轍が残る。振り返ってそれが自分の歩んできた道であり、残してきた成果や実績であり、これからさらに進むための自分の能力や資本となっているというわけである。

 このようなキャリアのイメージの中心には自分自身がある。そして自分が直接、手がけてきたことが轍となりキャリア評価の対象となるようなイメージがある。

 もちろん、それが自分のキャリアの中核になるものであるのは間違いない。

 一方で、最近、それと同時に自分が手がけたものが、自分の手を離れて広がっていくことも自分の「キャリア」には含まれると感じるようになった。

 このようなインターネット上での情報発信などは、それに近い。
 情報発信の最初のひと押しは自分によるが、その後は色々な人の力によって轍が描かれていく。他の人が自分のアイデアを実現させたり、それに反応して新しいものを作り出していく。

 逆に自分が他の人から手渡されて受け継いでいくものもある。研究などはその一つだ。相手は自分に渡したつもりはないだろうけども、こちらが受け継いだものとしてつなげていく。そうなると、先人の「キャリア」もまた自分のキャリアの一部になっていく感じがある。

 このように「キャリア」の轍が、自分だけではなく、一本だけではなく、軌道は拡散していて、一部戻ってきたりしていて、ときに時間さえも超えていくような複雑なものだとしたとき、自分自身の「キャリア」について考えたりするにはどうしたらいいのだろうか。

 レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドでは、具体的なもの(会社や家族、仕事や道具)から抽象的なもの(価値や感情、文化など)まで、さまざまな要素をつなげて大きなネットワークとして表現することができる。

キャリアのネットワーク表現のイメージ(例)

 キャリアを考えるというのは、そうしたものをまさにブロックで創り、動かしたり、さまざまな角度から観るということなのかもしれない。

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