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レゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドにおけるモデルとキーワードについて

 レゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドでは作ったモデルからふせんなどにキーワードを記録することがある。こうしたキーワードは、他の人にキーワードのみを伝えても、そのモデルが持っている内容は十分に伝わらない。したがって、キーワードではなく、残すのであればモデルを通じて語られるストーリー全体である。

 ストーリーを残すと言っても注意する必要はある。モデル表現のうち、ストーリーで語られない部分があればそこは失われてしまうし、モデルで表現されているキーワードの複雑なつながりを完全に包括するストーリーを語ることはなかなか難しいものである。

 そうなると、写真とストーリー(もしくは説明ビデオ)というのが第3者向けに記録として残すものとしてはベストに近い。

 ただ、全くキーワードを残すことが無意味かといわれると、そうでもなく、役立つ可能性もある。
 例えば、作り手がキーワードを見て一度バラバラに崩したモデルを、少し時間を空けて作り直すとしよう。そのとき、キーワードがモデルの表現の記憶を想起するきっかけとなり、モデルを表現しなおすことがかなりの程度できた(完ぺきではない)。つまり、作り手にとってキーワードは作ったモデルのアーカイブとして役立てる可能性がある。

 もちろん長い時間がたてば想起が難しくなる可能性が高い。そうなると写真とキーワードを見て、過去に語ったストーリー全体を思い出すことには役立つかもしれない。

 また、ブロックの量が不足しているときなどに、キーワードを残しておき、後で過去に作った複数のモデル(例えば、基本セットであるWEBなど一人当たり一袋しかなくて、前のセッションで3つのテーマについて、それぞれモデルを作るが、そのたびに崩なければならない場合)から、まとめとしての統合モデルを作り直したいというときに、キーワードを崩してしまったモデルのアーカイブとして活用することが考えられる。

 実際に個人的に上記のケースに近いことを試して、キーワードはうまくアーカイブの機能を果たしてくれた。今後の検証は必要であるが、一つのアイデアとしてここに記しておくことにした。

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