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「編集とは」。vol.15...編集長の書き置き。

昨日はなんだか眠くて眠くて。お休みをいただきありがとうございました。

編集とは。続きです。これまで同様に、月刊誌のさらに情報誌の編集ってことで、具体的な内容になります。

約束していた、外注の際の留意点についてご紹介します。

編集サイドからの外注ということで、ライターさん、カメラマンさん、制作(デザイナー)さんをメインに、イラストレーターさん、コピーライターさんなどがいらっしゃいます。

もしかしたら編集も外注ということだってあるかもしれませんね。

フリーで活動している方に仕事をお願いする場合は、まず依頼項目ごとに、ギャラ(フィー)がいくらかということ、交通費や出張手当は支払うのか、など厳密に確認するところから始まります。

今だとインボイス制度も始まりますし(私はまだ理解できてませんが)、税金で引かれる部分なども予め確認が必要ですね。

予算がいくらかによって、金額交渉も必要になるでしょう。私が勤めていた大手出版社の子会社時代は、ライターさんへの外注は2ページ相当の記事体広告で3万円だったと記憶しています。但し、専門ジャンルのライターさんだったので、高い設定でしたし、今はもっと安くなってしまったかと思います。もちろん交通費は別途です。

取材先に何を聞いて欲しいのかの質問案を用意して、ライターさんに渡しますが、ライターさん側から追加で質問をお願いする場合もあるでしょう。質問を投げかけるのは同行する編集者が行って、原稿の執筆をライターさんが担う場合もあるでしょう。

その場その場の臨機応変なやりとりが必要とされる場合が多いため、予め目的を明確にして、編集サイドとライターサイドで意思疎通を入念に行う必要があります。

編集サイドが、ライターさんから上がってきた原稿を手直しすることもあります。最悪、ライターさんから書き直ししてもらうこともあります。

依頼主であるクライアントからの意向に沿わなければならない記事広告もありますし、編集者が期待する以上にライター自らが取材先の魅力を掘り下げて書く無料記事もあります。

全てのジャンルが書けるライターさんは稀だと思うので、編集サイドは日頃からたくさんのライターさんと関係性を築いておく必要がありますね。

ご贔屓のライターさんを抱えている編集者もいました。スケジュールが重なってしまう場合も多々あるので、編集者同士でライターさんを共有することもありますが、逆にご贔屓のライターさんのことは教えない場合もありますね。

困ったときに融通をきかせてくれるライターさんがいるといないとでは、編集者も安心感が違うので、そんなご贔屓さんになるという手もありますが、囲い込まれるデメリットもあるにはあります。

ライターさんも自ら営業に行く必要がありますが、そんな理由から優秀で融通がきく人は、黙っていても人気者になるような気がします。

問題は断りきれなくてお手上げ状態にならないようにすること。締切を守らないことが、編集者にとっては大問題になるので、締切を守ってくれることが大前提です。

ライターさんとまた別で、コラムニストもいますね。各分野で名のある方に頼むことが多いです。締切を守ってもらえない問題は、コラムニストさんではさらに増える傾向があるので、連載をお願いする際は、2回分以上を一気に仕上げてもらうことや、連載期間を定めた上で、場合によっては打ち切りもある旨、予め話を通しておくのが良いでしょう。

編集者が自分でやれないからこそ外注するのだということは肝に銘じて、相手を尊重することは忘れずに、クオリティーと納期のバランスが取れたパートナー探しを続ける、根気強さが求められますね。

明日は、制作スタッフへ依頼する際の注意点についてお話します。

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