見出し画像

「編集とは」。vol.10...編集長の書き置き。

ひゃー「編集とは」。2桁いってしまいましたね、、、汗。身体の痛みが抜けません。編集の仕事も身体が資本ってことですね。

編集とは。続きです。これまで同様に、月刊誌のさらに情報誌の編集ってことで、具体的な内容になります。

取材で話を聞く際のポイントについて、取材相手の違いに応じて紹介していきます。

◆お店(食品系の物販店)取材の場合...

食品系の物販店の場合、パン屋さんなのか弁当屋さんなのか、お土産屋さんなのかなど、扱う商品によって多少の違いはありますが、飲食店と異なるのは商品を持ち帰って撮影や味見をする点です。

ブツ撮りはライティング環境を整えて撮影します。大手出版社の子会社で働いていたときは、社内に撮影スタジオがあって感激したものですが。小さな会社や個人の場合は、プロカメラマンを除いてスタジオ撮影は難しいと思いますので、簡単な撮影キットを使いましょう。

編集サイドは撮影についても考えなければなりません。写真は誌面を構成する重要な要素の一つですから、写真について何の方針もなくいい加減にカメラマンにお任せしてしまっては、後々トラブルにもなりかねません。

昨日の飲食店での取材の話には抜けてしまいましたが、どういった写真に仕上げたいかはどんな撮影でも編集者の意図が反映されるべきです。

ライターさんには関係ない話か、とも思われるかもしれませんね。

いやいや、関係大アリです。

特に食品系の物販の場合、食品をどう見せたいかによって書くべきポイントも変わってきますし、編集者からの指示を受けてカメラマンが撮影した写真にエトキ(解説文)を書く際には、写真の意図を汲む必要があります。

チームで動く場合には、事前の意識合わせと当日の話し合いが重要になるだろうと思います。

例えば、数量限定の新鮮な卵で作ったプリン。行列が出来るほどの人気の商品なら、行列の写真と説明文も掲載した方が説得力があるでしょう。

厳選卵なら卵を育てている農場の様子も必要かもしれません。

商品単体だけの説明だとしても、断面を見せて中を解説した方がいいのか、大きさを説明するための言葉選びはどうするのか、ファンの声を載せた方がいいのか、選択肢はさまざまです。

編集者が同席する場合はその場で相談もできますが、いない場合に「こっちの魅力についてもっと深掘りした方が良さそう」と思ったら、元々の取材方式の通りのパターンと、新たに自分が面白いと思った切り口での取材パターンの2つを聞き出す必要があるかと思います。

そういったライターが意見を挟む余地がどの程度あるのかは、事前の編集者との打ち合わせで確認が必要でしょうね。

その際、ライター兼カメラマンなら自分の裁量で費用は抑えられるかと思いますが、カメラマンさんが別で予定外の撮影が発生する場合は、費用がプラスになることを忘れないようにしなければなりませんね。

ノリが良いカメラマンさんなら、グロスでいいよと言う人もいますし、誰とチームを組むのかは重要だと思います。

併せて取材先に「自分はこれが面白いと思ったから追加で取材させてほしいけど、決定権は編集者にあるから無駄に終わるかもしれないけどご協力いただけますか?」と、了承を得る必要があります。

で、肝心の商品についての紹介文は、お店の方に聞くのが前提ですが、販売する側が商品のことに詳しくない場合もあるので、できれば商品の製造元にも取材したいところです。

時間がないときは、やはり自分で食べてみた感想と、お客さんの声が大事かなと思います。

ブツ撮りは狭い世界に見えてかなり奥が深いです。私には語るスキルがない(いつまでもカメラは素人に毛が生えたレベル)ので、カメラマンさんのお話に耳を傾けてみてください。

長くなっております。続きはまた明日。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?