出産のトレンド

今時の出産って立ち会いがマストで
トレンディーなんですかね?

今年の2月、
総合病院で出産したんですが、
産気づいたのが丁度夫が
遠方に出張しているタイミングで
夫は出産に立ち会えませんでした。

事前に夫には、立ち会いどうする?と聞いても、

「わからんね。
その場のノリやね。」

と、パリピ的な返事をされていたので
私としても「どっちでもいいや。」って
気分でいました。

そうやって曖昧にしたまま臨月。
実家で父とCSのおぼっちゃまくん再放送を見ていたときに、
骨盤あたりメキ!!!!という感覚。

陣痛が始まったのです。

やべ~~~な。
もう生まれてくるのか…。
おぼっちゃまくん見てるときに産気づいたからな~
女の子だし、名前はさまよちゃんで決定だな…

などと考えながら病院に到着。

ハイスピードでお産が進み、
すぐに分娩室へ。

とにかく、叫べば叫ぶほど、
息めば息むほど苦しいお産になります!
と言われていたため
300パーセント助産師さん、看護師さんの
いうことを聞きます!!!!!
絶対!絶対!絶対!!!!

というスタンスで臨んだので、
もう超誉められる。

「わ~今の呼吸いいですよ~」
「すご~い。初産とは思えない~」
「そうそう~上手よ~」

「朝倉さん!あなた新体操部に入るべきよ!」と
言われまくるタッチの南ちゃんの気分。
(タッチ読んだことないのでイメージ)

いよいよ産まれるぞ、となったとき、
私の手を握ってくれていた看護師さんが
顔を近づけこう言いました。

「もうすぐ生まれるけど、
お母さんに来てもらわなくていい?」

おか…丘…
丘亜さん…お母さん…
あ、私の母??母に…来てもら…
あ!立ち会いとかどうってことか!

出張中の夫。
私の出産よりもおぼっちゃまくんをとった父。
なので私は母と二人で来院。

もう生まれるし、ということで
看護師さんが気を利かせてくれて
確認してくれたのです。

うおおおお~~~
せっかく聞いてもらってるけど
どーでもいーーーーー!!
っつーか母が来ることにより、この手を握っているのが
医療のプロじゃないことの方が不安だ~~~~!!!!
素人の母に握ってもらってる手、
何があるわけじゃないけど不安で仕方ね~~~!!!

「…どっちでもいいです。」

振り絞る私。

「え??」

困惑する看護師さん。

「どっちでも…いいです…。」

「えっと…?」

なんかこの人痛みのあまりちゃんと答えれてない?
みたいな空気になりました。

どんな激痛に襲われようとも、
こちとら人の顔色うかがいまくって生きてきた人生です。

え?みたいな困惑した空気になっていることぐらい
秒で悟ります。

「お母さん、本当に来てもらわなくていいんですか?」

「わ、私、聞いてきます!」

分娩室から駆け出す若い看護師さん…

え~~~~!!!!
いや~~~!!私まじでどうでもいいんだよ!!
っつーかむしろあなたが掛けていなくなったことに
ビビってる!!ピッチャービビってる!ハイハイ!!

いてもいなくても痛みは変わらないし、
母もタイプ的に娘の出産シーンを見て
「頑張ったね…」と涙ぐむタイプじゃないので
呼んでこなくていいです。

ってことが、痛みのあまり言えね~~~~!!!

脳内で小さな私が叫ぶ。

言えねえ~~~~!!!

戻ってくる看護師さん。

「お母様も立ち会い希望されないそうです!」

ほらな!!

「本当に大丈夫ですか?」

大丈夫だよ!!

「一人で頑張る?」

頑張るよ!出すしかねえから!!

(珍しいね)(そうですね)

え~~~~!!
小声で珍しいとか言われてる!!
いいけど~~!!別にいいけど~~~~!!

脳内の小さな私、ツッコミが追いつかない。

そうして無事、出産しました。
元気な女の子、名前はさまよではありません。

そんなわけで、
立ち会いを結構入念に確認されたわけですけど、
後から助産師さんに聞いたら
今時は家族総出でビデオ回しながら立ち会うなんてのも
珍しくないらしいです。

出産にもトレンド(って言っていいのかわからんけど)ってあるんですね~。
私の友人なんかは
「出産は家族のものですから!皆さんで立ち会ってください!」
みたいなコンセプトの病院で産んだって言っていましたし、
いまや立ち会いは多くの方が取る選択肢なのですね。

しかしあの痛みの中、
立ち会い確認されるのしんどかったんで、
事前に話し合っておけばよかったな~と軽く後悔しました。

これから出産を控えている皆様、
そのへんお気をつけください。っていうのが
私からのアドバイスかな★

あと、助産師さんの言う通りに呼吸してれば
割と楽に生まれるよ!
助産師さんの言う通り!
絶対!絶対!絶対!!!


★ブログ「今日もわたしはかなしい」http://sakanashii.jugem.jp

同じ内容ですがちょこっとイラストついてます。こちらもぜひ!

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