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月9ドラマのように、、、#3澤井織物工場さん(澤井さん)

今回、澤井織物工場さんを取材した目的は、僕たちと同じ若い人たちに向けて、生産者の今を伝えるという事です。        

以前僕が工場のほうに足を運ばして頂いたことがきっかけとなり、インタビューさせていただけました。澤井さんは、大変忙しくされており中々日程が合わなかったのですが、僕らのためだけに貴重なお時間を割いていただきました

澤井織物工場さんは、創業120年の大きな歴史がある工場で、    

・マフラー ・ストール ・服地 ・着物 ・袴

を主に生産していて。それに加え、国指定の伝統工芸品でもある”多摩織”の生産も行っています。これら全ての商品は全て受注生産(OEM)で行なっています。
インタビューを受けてくださったのは、澤井織物工場4代目の澤井伸さんです。

インタビュー

澤井織物

Q,織物とは簡単に?

A,縦糸と横糸が交差してできるものです。

Q,多摩織はどのような織物なのか?

A,5種類あって、

お召織(おめし)紬織(つむぎ)風通織(ふうつう)変り綴(かわりつづれ)捩り織(もじり)                 

で、ある。5種類あるのが特徴で普通は1つの土地に1種類。

Q,譲れないスタイル・マイルールはありますか?

A,色んな事をする。まる投げはしない。
見本はこっちで作って、外社さんに頼んだりする方法が多い。


~ちょっとひと休みきっかけレポ~                  澤井織物工場さんでは昔からある織物工場ではイメージ出来ない色んなことをされていたのです!!
例えば、開発された特殊な糸を布に織り込んでGoogleの会社の方が端末をつける。その特殊部分を触ることでスマホ・パソコンなどと連動するというのです!す、す、凄い…


Q,主に扱っているブランドは?

A,”ISSEI MIYAKE"(イッセイ ミヤケ)が60%ぐらい。
あとは”Jurgen Lehl”(ヨーガンレール)と”Y's"(ワイズ)かな。

Q,多摩織の注文もありますか?

A,今はマフラー作ってるけど、全体の5%くらいかな。

Q,昔の技術はずっと受け継がれているのですか?

A,その代その代で進化するから、4代作っているものが若干違ってその時のニーズに合わせています。

Q,幼い時から継ぐという意思はありましたか?

A,なかった。長男は違う仕事についてるし。私がずるずるこの仕事に就いたた感じです。

Q,今までで、大変だった要望は?

A,Dana・ Karan(ダナ・キャランフォーム)という寝具の会社がある。
枕カバーのサンプルを作った時に向こうに製品を送ったり、ニューヨークにあるブランドなためやりとりに時間がかかって大変でした。

Q,やっててよかったこと、やりがいは?

A,やっぱりクライアントに認められて注文が来ることが一番のやりがい。


若者と生産者

Q,今の時代、みんな服に興味を持っていると思いますか?

A,今は時代的にファストファッションだから、値段で着るというイメージ。こだわっている人は、アピールの仕方が上手なブランドに興味を持って買っている感じかな。

Q,生産者に興味を持つ若者がいることについてどのように感じますか?

A,色んな方が私のとこにも来られるけれど、継続してくれたらいいがなかなか難しい...。どっかで挫折してしまう人がほとんど。うちも継続しているから色んな話が来る。私が継いだ時も従業員が高齢化していてどうしようかと思う時代はあった。しかし、25〜26年前にNew Yorkに行って触発され今がある。

Q,工場といえばイメージしてしまう若手不足。澤井織物工場さんではあまり感じられないのですが、実際はどうなんですか?

A,若くてできる人もいれば、もちろんできない人もいる。その人によるかな。継続してくれる若い子がいればいいけど、それが難しい。
勉強しながら自分も成長・向上してくれればいいけど、それが苦痛になってくるから挫折しがち。


Q,澤井さんはずっと八王子ですか?

A,うちはここでずっと500年以上。家計はね。織物は4代。



Series Question🌟

Q,八王子の美味しいお店はありますか?

A,八王子駅の南口にBuono(ブォーノ)というイタ飯屋さんかな。東急スクエア後ろのカンティーナも!竹の屋というラーメン屋も美味しい。  

Q,八王子の魅力はどこだと思いますか?

A,自然といかに暮らすかどうかで、変わる。


「クライアントに認められて注文が来ることが1番のやりがい。」


まとめ

今回澤井さんにインタビューをして感じたことは、僕の地元である八王子に伝統工芸品があることすら今回のお時間がなければ未だに知らないままだったでしょう。きっと僕のような若い八王子の人達のなかにも沢山いると思います。そのような人たちにみんなに存在を知ってもらいたいというのが本音ですが、全員に興味を持ってもらおうとは思っていません。その中に一人でも興味を持ってくれる人がいたらそれでいいと思っています。
そして、皆さんも地元の産業について調べるきっかけになっていただければ幸せです。
澤井さんのお話の中で強く感じたのは「好き」が動かしているんだなということです。洋服の話をしている時のお顔、話し口調から「好き」が溢れ出ていました。そこから学んだ事は、好きじゃなきゃ楽しくないし、続かない。ただ好きなもののためならとことんしないといけないという事でてす。
好きなものに対して僕も背を向けるのではなく真っ正面から勝負したい!と決めました。
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