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『史上最強の人生戦略マニュアル』を公開

 こちらのマガジンでは、弊社の既刊本『史上最強の人生戦略マニュアル』をトロトロと紹介していきます。実際の本はボリュームたっぷりですが、編集者Sの独断と偏見により、その内容をザックリと紹介していきます。まずは著者について。

フィリップ・マグロー

アメリカのコンサルタント。心理学の知識を法廷で応用する技術を弁護士に伝授して成功を収める。国内外の関心を集めた有名なオプラ・ウィンフリー訴訟では戦略を手掛け、勝利へと導き一躍有名に。その後、ハリウッドに進出してテレビのトーク番組の司会者に転身し、「ドクター・フィル」の愛称で絶大な人気を博す。番組では家庭内暴力やいじめ、薬物依存症などの社会的問題に積極的に取り組んでいる。本書の原著を含む8 冊の著作のうち7 冊が「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラーとなり、39 カ国語に翻訳されて累計発行部数が約3300 万部に達する。要するに、アメリカでは超有名な戦略コンサルタント。

 本書は、要するにプロの戦略コンサルタントが教える「人生の戦略の立て方」を紹介した本です。とはいっても、具体的なテクニックなどはあまり紹介していません。本書では、もっとも根本的な「心の持ちよう」について、具体的な事例を交えながら教えてくれます。能書きはこれくらいにして、早速、中身を見ていきましょう。

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 こうした記事に関心を持ったあなたはおそらく、人生においてなにかしら問題を抱えているか、問題を抱えた経験があるのでしょう。自分は全然何も悪くないのに、不公平な目にあったり、不当な状況に憤っているかもしれません。でも、まずはこのことを覚えておかなければなりません。

 私の言葉を信じてほしい。あなたが立ち上がって自分のために闘わなければ、他の誰も自分に代わって闘ってはくれない。この世の中でもっとも必要な味方は、他の誰でもない自分自身だということに、あなたはもしかしたら気づいているのではないだろうか。
 このことは後ほどもっと話すつもりだが、人生の勝敗を左右するのは、たいてい自分自身の心の中で行なわれる闘いだ。問題を大きくしているのは、ただ単に、それが自分の問題だからだと認めよう。
 あなたの問題は、隣人にとってはたいした問題ではないかもしれない。だからといって、隣人があなたをきらっているとか、薄情だというのではない。自分自身の関心事を最優先するのが人情というものだ。だが、自分にとっては重大な問題なのである。
 自分の問題をささいなことだと見なしたり、言い訳したりすべきではない。問題があなたにとって重大なら、それで充分。重視してしかるべきなのだ。問題が重要なのは、あなたにとって、あなたが重要だからだ。
 大局的に見れば、自分の問題は取るに足りないことに見えるのではないか─―そんな心配は無用だ。私が足首の骨を折って病院に入院したら、隣のベッドには足を切断したばかりの人がいたとしよう。たしかにこれはひどい話だ。けれども、だからといって私の足首の痛みがましになるわけではない。
 あなたにとって問題であるなら、その問題を気にかけるべきだ。

 すごく端的にまとめるなら「自分の問題は自分で解決しろ!」ということです。人間と言うのは基本的に「自分が一番大切」な存在ですから、誰かが助けてくれるのを待っていては、いつまでも苦境からは抜けられません。つねに、自分が自分を助けることを胸にしっかりと刻みましょう。あなたが抱えている問題を直視するのです。そして、それは自分の力で解決しなければならないのです。

 これがまず、本書におけるもっとも基本的な心構えです。けっこうスパルタです。次回に続きます。

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史上最強の人生戦略マニュアル
きこ書房

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