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バーガーキングの食べたい放題大会「ワンパウンダーチャレンジ2023」に参加してきた


9月に入った。連日ニュースでも取り上げられるくらいの猛暑日が、日中はまだ続きながらも、朝夜はわずかに秋を感じるようになってきた。何よりも空の変化が一番わかりやすい。迫力のある入道雲が連なっていたのが、たなびく薄雲になり、日の短さが胸を切なくさせる。

さあ、そんな秋めいた日々をスタートさせるのにぴったりな「バーガーキング ワンパウンダーチャレンジ2023 第3弾」に行ってきて、幸福度が最高潮なのでここに記録したいと思う。各社の月見バーガーなんざ、目ではないのよ。

先に言っておくと、私はたくさん食べられる方ではない。あと、柔らかいパンがそんなに得意ではなくて、ハンバーガーって実はそんなに食べない。なぜそんな私が、この大会に惹かれて応募したのかというと、応募特典の限定Tシャツが欲しくてたまらんかった、これに尽きる。

もう、ロゴマークにアクリルを流し込まれ、Tシャツにプリントされれば、オタク族収集癖科の私、血が沸き立って仕方がない。余談だが、最近はガチャガチャにどハマりしていて、バッグ・クロージャーのガチャガチャをフルコンプリート目指している。

さあ、本大会のリリースが出たのは8月中旬だったのではないだろうか。
実はすでに今年3回目になる大会らしい。各回での上位2人が決勝大会に進めるとのこと。これまでの最高記録は蒲田店からの猛者で9個らしい。ワンパウンダー・シリーズ(パティだけでワンパウンド=約453グラムのシリーズ)は1個で1400〜1500kcalなので、ゆうに10000kcal超を45分間でお腹に収めることになる。

開催店舗は都心を中心に14店舗。私が応募した店舗は新宿東口店で、初日9/1の初回14:30に応募できた。当日会場に向かっている道中、案内を確認していたら「開始5分前にはお揃いください」と書いてあった。そうだった、ただのイケてるTシャツがもらえるイベントじゃなかった、大食い大会だった。

バーガーキング東口店は、その名の通り新宿東口側エリアにある。東口を出て、みずほの横の道を進み、歌舞伎町に向かって右折。この秋にリニューアルオープンする無印良品の手前。オープンしてまだ2年らしい。(tiktokについたコメントで知った&思い出したのだけれど、このあたり確かに元々ケンタッキーとサーティーワンあったよね。インスタのジオタクが過去と現在ぐっちゃぐちゃになってて、結局バーキン新宿東口店のジオタグは見つけられなかった。)


バーガーキング新宿東口店

急いで店頭にたどり着くと1階に案内の看板が出ていた。
注文カウンターで「食べ放題に来たんですけど」と尋ねると「3階になります!」と案内された。食べ放題に来たのですが、と言った途端、この混沌の街新宿にて、日々無数の痛客の相手しているであろう鋼の面持ちをした店員さんたちの表情がふっと柔らかくなり「同じバーガーキングを愛する同士よ、よくぞ来てくれた」って言ってるようだった。


迫力の看板

3Fまで上がると、私以外の参加者の皆さんはすでにお揃いだった。中には今日のために昨日から何も食べてない人もいるのかもしれない。本当に申し訳ない。

指示されたテーブルにつく。番号は7番だった。全員で8人だったので、初日初回の枠をギリギリゲットしたのかも。(ちなみに各店舗どこもすでに売り切れていて、店頭で再販はないのか、かなりの数問い合わせあるらしい。)

驚いたことに、半数程度が女性だった。しかも、その出立ちからは、決して大食いには見えない。

テーブルを見回すと、右端に私の今回の一番の目的のTシャツと、ワッパーケースが置いてあった。これにてTシャツが欲しかった私の目的はほぼ達成なのであるが、席に着くと、主役は俺だと言わんばかりに、早速左端にクラウン ザ・ワンパウンダーが運ばれてきた。総重量503g、総カロリー1399kcal。まじでデカい。とにかくデカい。私の手では、片手では持てなかった。

テーブルの角で圧倒的存在感を放っている今日の主役


そして、ここからの45分間で、私は深淵なる大食いの世界を覗き見ることになる。

初日初回、そして、今回が初めての大会運営スタッフとして参加するという新宿東口店店長の、やや緊張した「スタート」の掛け声で、戦いの火蓋は切られた。

巨大なハンバーガーを眺めながら、大食い大会というものに“参加”するのは人生で初めてだな、と思った。皆黙々とバーガーを口にしていて、思っていたより静かなのが印象的。ああそうか、普段テレビや夏祭りで目にする大食い大会の盛り上がりというのは、司会者やギャラリーが作り上げているのだな、と一つ学んだ。

開始1分ほどで、店長による今回の商品の説明が始まった。

手作業で焼き上げるバンズには4種のチーズを使用。パティはバーキンのこだわり直火焼きで、火入れ時間は3分らしい。(これが長いのか短いのか私にはちょっとわからぬ)

「オニオンとピクルスがアクセントになってさっぱりといただける・・・」と説明したあたりで店長さん自ら笑ってた。 確かに、4枚重ねの直火焼き、スモーキーな香り漂うパティと6枚のチェダーチーズに「オニオンとピクルスのさっぱり感」では、どう考えても立ち向かえる気はしない。

そんなこと思っていた矢先、横の席から「おかわりお願いします」と声が上がった。開始5分も経っていないと思う。いや、猛者すぎん?さては店長のクラウン ザ・ワンパウンダーとバーガーキングについての熱弁、聞いてなかったな?

店長さんもやや驚きの表情でインカムで追加のバーガーを手配していた。ただ、何度も「楽しむことが一番ですので」って言ってたので、早食いの記録を樹立したいんだったら、店長の話を聞き流したって誰も文句は言えない。(ちなみに、一応参加者に何かあった時に運び込む病院は決めてあるらしい。

私も、1個は制限時間内に食べようと頑張って進めるのだけれど、バーガーに対して上から角度をつけて大きく食べようとすると顎にソースがつき、下から角度をつけると鼻にチーズがつく。
元々食べるのが上手ではないのもあって、すぐに顔中がソースとチーズだらけになった。(調べてみると、「お召し上がりの際はハーフカットがおすすめです」と書いてあった。でしょうね。


まじででかい

でも、さすがバーガーキング。美味しい。パティのスモーク感は直火ならではの味わいだと思う。牛100%にして、臭みもあまり感じられない。さすが店長さんが力説するだけある。


今回来てみて、話聞きながら思ったのは、この今の時代に、店長さんがこれだけ自店のことを誇れるのって、凄いんじゃないかと思った。バーガーキングの研修の成果なのか、はたまたバーガーキングが昔から好きで就職までしてしまったのか、もしくは仕事として割り切ったバーガーキング愛を魅せるのが上手いのか(でもそんな器用でしたたかなタイプには見えなかった)経緯はわからないけれど、昨今のファーストフード店でああいう人をみたのは久しぶりな気がする。今って都内飲食どこも人出不足で、なのに訪日観光客だけはどんどん増えて、それって穴埋めするの結局正社員になっちゃうのよね。休めない。まじで休めない。本当にどこも大変だと思うのだけれど、なんか前向きな感じに結構胸を打たれたし、バーガーキング、通ってみようと思った。マックの細いポテトが至高だと思っていたけれど、最近ちょっと飽きてたんだよな、太いポテトもいいよな。うんうん。

というわけでお口直しのフレンチフライ。お口直しにフレンチフライって字面が面白いけれど、塩気の効いた揚げたじゃがいもの存在がこんなにもありがたくなる境地があるだなんて、知らなかった。
ちなみにフレンチフライは完食していなくてもバーガーのおかわりはできます。(フレンチフライのおかわりしてる人は1人しかいなかったかも)

商品名をあえて「フレンチフライ」にしてるところに、ただならぬこだわりと、何か巨大なものへの敵意すら感じる、おっと向こうから白塗り赤髪のピエロみたいなのが走って来たようだ

私は烏龍茶一択だったのだけど、参加者のうち3人がオレンジジュース、2人カルピス、1人ジンジャーエールなのも興味深かった。バーガーで異次元のカロリーを摂取しながら、ドリンクでもさらにカロリーをとるという世界線。炭酸チョイスはまじで理解できん。胃袋どうなってるんだ。短時間のうちに、自分が生きてる世界がいかに狭いかを思い知る体験の連続で、口角が上がりっぱなしである。

さあそんな楽しい時間ほどあっという間に終わってしまうもの、ラストオーダーの時間が来た。
最後の最後で、持ち帰り用に3個目を追加した玄人さんがいたんだけれど、それを特典のワッパーケースに入れて蓋を閉めようとしたら、パティ4枚入は蓋が締まらないらしく「閉まりませんねえww」って言ってたあたりで私のハッピー度は最高潮。まじでおもろい、ここ。


結構な厚みあるけど、ワンパウンダーは入りません

その後提供数を集計。

結果、新宿東口店14:30〜の回のトップは3個を食べたお2人に決定した。この後16時/17時30分/19時と3回開催され、期日もあと3日あるので、この記録は塗り替えられる気もするけれど、とりあえず3個でもやばい。

一方、店長さんが用意したであろうホワイトボードに3個、と記載されたが、皆あまり見向きもしない様子。あのボードはおそらく撮られるために制作されたものだと思ったので「撮ってもいいですか・・・?」と聞くと、店長さんの顔が、パァ、と明るくなったのがわかった。

「もちろんです!あと、実は入り口にインスタ映えスポットを作ったんですよ、、!」と店長さん。連れて行ってもらうと、備え付けのバーキンの看板の横に、1/10くらいの今大会のポスターが貼ってあった。最高。映えスポットってのは、こういうのでいいんだよ、こういうので。

ほとんどの人がボードにも映えスポットにも興味がないようで、どんどんエレベーターで下に降りていくので、ここにこそ、私が参加した意義があるのではないか、と謎の責任感に駆り立てられる。撮影せねばならない。私が。

撮ったよ、店長さん!スタッフさん!

世間よ、これが映えである!!!!!!
アクスタでもトレカでもない、ここはワッパーケースで認証ショットである。(家に持ち帰ったら早速我が家の猫さまがスンスカスンスカ香りを嗅いでいた)

全てをやり終えて退店。

店を出ると、新宿の空が、謎の達成感からか、さっきよりも青く見える。

秋風ともはまだ呼べないであろう、少しだけ涼しい風が、思った以上にパティのスモークな香りとチーズの香りが、私の服に染み付いていることを教えてくれた。


ちなみに2023年中に、同様の大会があと1回予定されているらしい。
応募したい!と思った方はぜひ逐一情報をチェックしてみてね。


オフィシャルサイト特集ページ↓


P.S.

店長さんが「前回のTシャツは赤だったのですが、、、僕は個人的に今回の黄色の方が好きです、、、」と言っていて、確かに赤よりは黄色の方が可愛いかもしれない、と思ったのですが、調べてみたら第1回目のキングイェティ ザ・ワンパウンダー、白なんですね、、、めちゃくちゃ可愛い。キングイエティのTシャツお持ちの方、誰か交換しませんか?(ここで交換譲渡募集すな)

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