雑念とは何か?【気功】
雑念にとらわれないためには、「雑念とは何か」を理解することが大切です。気功を行っているときは、同じ動作を繰り返しているか、ジッと止まっているかです。
そのため、脳が暇な状態になっていますので、雑念が浮かびやすいです。雑念にとらわれて考え出してしまうと、左脳が働きだします。
気功は右脳で行ないます。左脳が働きだしてしまうと、気功の効果は半減します。効率よく気を高めるためには、雑念にとらわれずに集中することが大切です。
また、脳は同時に二つの事を処理するのが苦手です。ですから、一つの事に集中するということは、気功以外でも仕事や家事を効率良くこなすために大事なことです。
集中を妨げる原因である「雑念」について執筆します。
雑念とは何か?【気功】
気功を行うときだけではなく、雑念はいつも私達の邪魔をしてきます。雑念というモノをしっかりと理解することで、雑念にとらわれなくなります。
そのためには、雑念が自分の幸せや成長に役立たないと、しっかりと理解することが必要です。その理解を元に集中することを心がけていれば、雑念にとらわれる事がなくなります。
雑念とは、目標の妨げになる余計な考えです。
脳は刺激が好きです。常に何か刺激を求めています。
そのため、脳が暇をしていると、余計な事が次から次へと思い浮かびます。雑念を上げてくるのは、脳の無意識の部分です。
ですので、雑念そのものを止める事はできません。雑念に意識を向けないことが大切です。
人は今やっていることに集中できていないと、怒りが湧きます。集中とは、意識と無意識が同じ事に向かっている状態です。
そのため、例え楽しかった出来事が浮かんだとしても、それにとらわれて今に集中できていないと、怒りが湧きます。
過去の楽しい出来事も、思い出すとはじめは楽しいかもしれません。けれども、やがて怒りに変わります。
なぜかと言いますと、思い出した事が頭にこびりついて、何回も思い出すようになってしまったり、それに関連した嫌な出来事を思い出すようになるからです。
ですので、過去の楽しい出来事も雑念となります。雑念にとらわれると、今を失敗します。ですから、目の前の事以外は考えない方が幸せです。
「今目の前にある事・今やっている事」以外の考え、すべてが雑念です。
実はかなり練習してしっかりと集中できるようになると、雑念が浮かんでこなくなります。集中すると、脳波がベータ波、アルファ波、シータ波、デルタ波と鎮まっていきます。
デルタ波まで下がると、雑念は浮かんできません。でもそれは、練習を重ねた先の話です。ですので、まずは雑念が価値の無いモノという事をしっかりと理解して、雑念に意識を向けないことが大切です。
ネガティブな雑念ばかり湧くのはなぜか?【気功】
脳がネガティブな事ばかり考えるのは、生存本能のせいです。脳はネガティブな事が好きで、ネガティブな事に大きく反応します。
そのため、脳は退屈だと感じると、怒りや不安をあおるようなことを考え始めるようにできています。ですので、「私はネガティブな人間だ」と悲観することはありません。
人間は皆ネガティブなのです。
人間も昔は森の中で暮らしていました。ですので、ポジティブに「大丈夫、大丈夫」とドンドン進んでいくと、猛獣に襲われてしまいます。
そのため、脳が勝手に最悪の事態を想定して、不安な気持ちにさせたり、過去の失敗を思い出させてきます。その方が命の危険が少ないからです。
しかし、私達は今は森の中で暮らしているわけではありません。ですので、あまりネガティブに考える必要はありません。
ポジティブな考え方のほうが、人生を楽しめます。
・過去の失敗が浮かんでくる
まったく同じ事は二度と起こらないので、済んだ事は考えなくて大丈夫です。何か失敗したとしても、その時の自分は精一杯やったのです。
「よく頑張った」と過去の自分を認めてあげて、手放すべきです。認めてあげると、気にならなくなります。
反省するとしても、人間は頭が良いので、一度考えたらもう充分です。もし同じような事が起こっても、必ずうまく対処できます。
ぐるぐると同じ事を考えていると前に進めず、次の失敗を招きます。ネガティブな雑念に付き合って余計な事を考えても、良い事はありません。
また、何か失敗したとき、後悔するのは時間の無駄です。後悔しても仕方がありません。何も変わりません。後悔は何も生み出しません。
失敗は反省して次に生かします。そうすることで、失敗は貴重な経験となり、財産となります。「あの出来事のお陰で今がある」と思えるようになります。
そして、失敗に気づいた時点で、もう反省しています。すでに失敗から学んで成長しているので、ぶり返す必要はありません。
思い出すたびに自分が傷ついてしまいます。
失敗してしまったら、そこから何が出来るかを考えて、そこからベストを尽くすようにします。
失敗して誰かに迷惑をかけてしまう事もありますが、許してもらえるかどうかは相手次第です。許してもらえるようにベストを尽くしますが、最終的には相手次第です。
そこから先は、立ち入ってはいけない相手の領域であり、相手の問題です。また、何があっても最終的には許さなくてはいけません。
許すことで、相手への怒りから自分自身が自由になれるからです。
・雑念に怒りが湧く
雑念に反応したくなり、浮かんだ妄想や相手などに何か言い返したくなるのが人間です。しかし、雑念に反応すると、また新たな感情が湧きます。
そして、余計気になってしまい、ますます雑念にとらわれます。雑念とは妄想です。実際には存在しないものです。
ですから、「反応しても仕方がない」「何も変わらない」「ただ自分の気持ちと時間がすり減るだけ」です。
この事をしっかりと理解すれば、雑念に意識を奪われたとしても大丈夫です。雑念には価値がないという理解に戻って、再び今やるべきことに集中できます。
雑念に怒りが湧くのは、今は存在しない妄想に怒っているのと一緒です。ですから、その怒りは他の誰かのせいではなく、自分のせいです。
考えている限り、新たな怒りを自分で作ってしまいます。怒っている状態が続きます。相手のせいにすると、ますます怒りが湧きます。
そういう時は、「相手のせいではなく、自分が考えているから苦しいのだ」と理解します。そして、相手に目を向ける事を止めます。
実際に起こった出来事がどうであれ、考えなければ何も存在しません。どんな怒りや苦しみも、自分が作りだしているだけです。
考えているに過ぎません。考えるのを止めれば、どんな怒りや苦しみもなくなります。
まとめ【雑念とは何か・気功】
雑念とは、目標の妨げになる余計な考えです。気功を行っているときであれば、目の前の気功の事以外はすべて雑念です。
雑念が浮かんでくるのは自分のせいではありません。雑念を上げてくるのは、脳の無意識の部分です。
ですので、雑念そのものを止めることはできません。そのため、雑念が価値の無いモノという事をしっかりと理解して、雑念に意識を向けないことが大切です。
脳はネガティブな事が好きなので、過去の嫌な出来事を思い出してきます。過去の出来事に反応しても、何も変わらないですし、ただ自分の気持ちと時間がすり減るだけです。
過去の楽しかった思い出だとしても、目の前の事以外を考えていると、今に集中できないので失敗を招きます。
ですので、楽しかった思い出も雑念となります。
目の前の今やっていること以外の考えは、すべて雑念です。すべて自分が作りだした妄想です。
また、雑念という妄想に怒りの感情が湧くのは、誰のせいでもなく自分のせいです。
今は存在しない出来事を妄想で作り出して、それに対して新たな怒りを作っている状態です。考えている限りその感情は続きます。
反対に、考えるのを止めれば感情は鎮まります。何か気になる事があったら、試しに少しの間だけでも考えるのを止めてみてください。
すぐに心の静寂、安らぎを感じるはずです。その体験・実践の繰り返しで、余計な事を考えなくなっていきます。すべての感情は、考えるから起こります。
考えて良し悪しを判断する事で感情が起こります。
考えなければ何も存在しません。どんな苦しみや怒りも、考えているに過ぎません。悟りとは、「余計な事を考えないこと」とも言われています。
雑念に価値は無く、雑念を追いかける先には苦しみしかありません。考えないことが幸せです。まずはその事を意識で理解します。
そして、復唱と実践を何度も繰り返して無意識に覚え込ませます。無意識にまでこの理解が浸透すれば、雑念にとらわれる事がなくなります。
有料記事 ・気功のやり方【独学】初心者から極めるまで
最後まで読んでいただき、ありがとうございます(^人^) 感謝致します。