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菊池の100冊・その3 墨攻 酒見 賢一

菊池の読書は好きな本を何回しつこく読む系で、本はよく読みますがあまり買わないタイプです。なので、あの作家は・・・・とか、あの作品は・・・とかのうんちく合戦ができないので本の話は基本しませんが、以前どんな本を読んでるかでこの前話したら、すごい受けて、おすすめの100冊を教えてくれ!と言われたことがあったのです。

コロナコロナでなんか、面白くないので適宜、意味なく紹介していきます。基本的にビジネス書読まないので、そこらへんにはすぐには役に立ちません。でも、こんな時間がるときにぴったりな本ばかりですよ。

■ その3 墨攻 酒見 賢一

3冊めも中国ネタ。この本は映画化や漫画化されているので知ってる人も多いかと思います。これも、春秋戦国時代の話。最近キングダムのおかげで、春秋戦国時代の話がしやすくて助かってます。以前は「古代中国の趙で・・・・」とか話すと、え、なにそれ?になったのですが、理解してくれる人が増えたのは嬉しい。まあ、キングダム読んだことないのですが。

方法はどうであれ、基礎的な知識を持つ人が増えると話しやすいことも多いですね。昔、知識人が読む本が決まっててそれが会話の基礎になって円滑に話が進んだという事を思い出しました。中国古代って知ってる人少ないジャンルだったので。

なぜ、この本かと言うと、まず、個人的に攻城戦が好きということが大きいんですね。日本の城と中国の城は違うので、日本だとあまり雄大な攻城戦は起こりにくい。特に、日本は城の中に街がないので、壮大な攻城戦が起こりにくいから、
中国の攻城戦に引かれるのかもしれません。

このように基礎知識がないとなかなか読み進めるのが難しい、中国古代ネタベースの話を、ここまで、基礎知識がいらず、軽く読めるのがよい。そして、実際にあった話のように虚構と本当がまぜこぜになっているあたりもよい。ネタ的に難しく長くするのは簡単なものを、わかりやすく文章削ぎ落とす力ってすごいなと。

1,2が学者さんの文章だったのですが、これは、小説書きの文章。30分ぐらいで読めるので、ふと本棚で目についたときにさらさらと読んでしまし、1年に1回ぐらいは読んでしまう本です。

■ 本の解説

戦国時代の中国、特異な非攻の哲学を説き、まさに侵略されんとする国国を救援、その城を難攻不落と化す謎の墨子教団。

その教団の俊英、革離が小国・梁の防衛に派遣された。迫り来る敵・趙の軍勢は2万。梁の手勢は数千しかなく、城主は色欲に耽り、守備は杜撰であった。

果たして革離はたった一人で城を守り通せるのか――史実を踏まえながら奔放な想像力で描く中島敦記念賞受賞作。

詳細はこちら: https://www.amazon.co.jp/dp/4101281122/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5L8JEbNCEJ255

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