去年のRaiken Nippon Hairで度肝抜かれたテレ東の開催する若手映像グランプリ。これ要チェックの企画なのですが、今年も開催されていて現在作品を見ることができます。

僕もエントリーされた16作品をすぐにyoutubeで視聴しました。その上で、かなり感動した企画も多かったので個人的に「これはオススメ！」みたいな企画を列挙してみます。

ネタバレになるのも良くないと思うので、やんわりとしたレビューにします。続きは是非動画を見て見てください。※尺的にもすぐに見れるのでオススメです。

クイズ

https://www.youtube.com/watch?v=1PDwWNvKVT4

この企画は個人的にすごいなーと思いましたし、一番ワクワクしました。普通にクイズ番組やるのかと思って見たんですが、そこから番組が展開していきます。クイズ正解は一年後と全然違うのに構造的な同じさを感じます。

内容的には１ヶ月だったけど、これ色んな企画ができるなと思ったし、SNSを上手く展開していける可能性もありそう。何を持って流行ったとするのかは改良の余地があるかもしれません。

テレビが持っている規模感とか悪ふざけ感がよく出ていて大好きです。最後に一人いたのは少し感動しました。

バイオグラフ

https://www.youtube.com/watch?v=AddFYfB2uJs

特番は企画説明をしないで走り出してから説明をしたほうが良いという根強い思想を持っている僕なので、いきなりクイズから始まってくれるバイオグラフの流れはとても嬉しかった（最初に企画趣旨をダラダラやってしまうと離脱の原因になると思っている派です）

ラランドの二人をゲストで呼んだのはドンピシャ。この二人はコンビ二人で大喜利強いというレアなコンビなので企画に合っていた。

テレ東あまりクイズやらない気がするけど、この番組だとガチなクイズ感はなく、「あの人は今」みたいなこともできるので「発明」だなと感じました。

純粋に細かいグラフが出てきて面白いし、演者三人とも頭良かったからストレスなく見れた。これは完成度相当高い。

「24時間見られる男」が過疎配信の視聴者に会ってみた

切り口、着眼点が面白いなあと思いました。テレビ東京が得意とする謎を作って一般人の人に迫っていく構造を体現してます。

もしこの企画を僕が企画会議で出すと間違いなく言われるのは

• そもそも過疎配信の人に視聴者は興味あるのか？

• 過疎配信だからそれを見ている視聴者が少ないので「会えるのか？」

この二つだと思います。僕からすると、「うるさいよ！企画が成立してるかはどうでもいいから企画やりなさいよ！」という原理主義者なので、こういう企画が見れて嬉しかった。

女性の配信者の方が良かったのかなーとは思ったけど、色々と探した上でこういう形になったのか。現場にタレント行かせたのは大正解だった。

14歳からのシュール

うわー、面白いー！と思った。青春系好きなので、まず学校に行くのが最高だった。学校に行って、「シュール」というある意味でなんでも肯定することができる言葉のもとに生徒から自由に作品を集めていく番組。NHKとかで普通にやりそう。あえて、こっちの路線で作ることに制作者が価値を感じたと思うし、それを支持したいと思った。

【井口vs一般人】ブチギレ買取！

https://www.youtube.com/watch?v=6CZbxnpSo6U

昔、テレ朝で一般視聴者の衝撃映像を見せてもらって、それをスペクターコミュニケーションみたいなガチな海外映像取り扱ってるエージェント会社に値段を判定してもらうみたいな企画をやっていた。要は何でも鑑定団の動画バージョンみたいな。

今回はその判定を旬な井口さんがキレながらやる斬新さがあり、企画も井口さんに合っていて面白かった。カテゴリーに区切ってランキングとかにした方が見やすかったかもなーとは思ったけど、テレビ的になってしまうか。

井口さんが動画を見て「逆に金欲しいぐらいだ！」とか「最悪だ」ってディスってるのがとにかく面白い。だから全然衝撃映像が出てくる必要はないのがポイント。

亀も、青春は短い

林さんは水風呂の特番やってたのでバラエティ班だと思ってたんですが、ドラマ方面のが興味ある感じなんですね。他に比べてちょっとクオリティが段違いに違いました。これ本当に予算100万円なのか？笑というレベルだった。映画のような満足感あり。全体的にはコントのような設定なんだけど、亀がゆっくりと、でも着実に歩いていく姿に心を打たれる。

高田馬場ロータリーメモリー

もう一つドラマ。

冒頭で一気に物語に引き込まれる感じが良かった。台詞回しも軽快で時々クスッと笑える。絵作りもこだわりを感じていて、僕が好きなエモい系の感じ。プロジェクターで壁に映す演出はおしゃれだった。吉川さんは今後テレ東で話題になるドラマを制作していく方なんだと思っている。馬場に行きたくなった。

と、言う感じですが、他も結構面白かった。10分前後で作らないといけないから大変だし、上手く企画の魅力を伝えきれなかったりするが、制作者の熱意を感じるので見ていて参考になるし面白かったです。

気が早いですが、来年もこのコンテンストはやって欲しいです。