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The Diary of I & my grandpa

昨日の文学フリマで「The Diary of I & my grandpa」を多くの方に手に取って頂き、本当にありがとうございました。

そして、ブースを間借りさせて頂いたRRCとinch magazineには感謝しかありません…
ワイワイとても楽しかったです。

今回、zineの形を見て「どうしてこの形にしたんですか?」という質問を多く頂きました。

この形状にした理由は、片手で持てて、片手でページをめくることができる構造にしたかったからです。
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本編の主人公である当時92歳の祖父と31歳の孫は、よく握手をして、そのまま手を繋いで過ごすことが多かった。

介護ベッドで寝ている祖父に「おじいちゃん、ただいま!今日も元気にしてた?」と孫が手を差し出した。

どうしても上からのアプローチになってしまうため、握手というよりかはラッパー同士のハンドシェイクのような格好になる。そして、祖父は毎度お決まりのジョークを飛ばす。

「俺はたいそう元気じゃなかったよ。元気なわけないよ。ヘルパーに何度も起こされて縦になり過ぎたから、今は横になって寝てるの」

「そっかそっか」と孫がケラケラ笑いながら手を離そうとすると、「まだ行かないでくりょ」と祖父が懇願する。

そして孫は介護ベッドの脇に腰を下ろし、祖父の寝息が聞こえてくるまで手を繋ぎ続ける。もう一方の手では、薄い文庫本を読みながら。
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本編はより緊迫した、この手を離せばどこか遠くに行ってしまうのではないかと思うような非日常を過ごした数日間だったが、そんな状況下でも私は本を欲した。
正確に言うと、自分とは別の物語が必要だった。

そして「片手で読める本は、大切な誰かと手を繋ぎ続けなければならない時に最適なのかもしれない」というアイデアが生まれた。

人生は、何が起こるか分からない。長いのか短いのか、自由があるのかないのか、愛に気付くか気付かないか。
どちらにしても、人生は続く。

だからこそ、片手で簡単にページをたぐることの出来る愛が存在した物語が、誰かの人生のポケットにあってほしいと思ったのだ。

おこがましいけど、これが正直な私の気持ちだ。
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全16ページで、販売価格は500円です。

売上のうち一冊あたり100円を、ヤングケアラーなどを支援する一般社団法人日本ケアラー連盟と、ひとり親家庭の貧困問題などに取り組む認定NPO法人フローレンスに寄付します。

また表紙と同デザインのトートバッグも作成しました。裏面のデザインは、筆者からのメッセージです。
販売価格は1000円です。売上のうち100円を、パレスチナ・ガザ地区の人道支援を行う団体(まだ決めてません)に寄付します。
マチがあるのでけっこう入ります❣️

遠方の方は個別にご連絡ください!
(PayPay送金等での対応になります)
zineのみでしたら、定型郵便で発送できます。

もし取り扱ってくださる書店の方もいましたら、個別にご連絡ください〜
(事前のサンプル送付も可能です)

トートバッグ(オモテ)
トートバッグ(ウラ)

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