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二十一度参り 01/21

2023年12月1日 二十一度参り初日
5時台になんとなく目覚める。身体が起きたがっている感覚。
実は寝たのが遅く、さらにいろんなアイディアが頭を巡ってしまっていたのであまり眠れていないのだけど起きることにした。

近所の八幡さまへ。わたしが今、住んでいる場所の一番近くの地元の神社だ。

外に出るとピリッと寒さが心地いい。少しだけ雪が降ったようでクルマに雪の結晶。

まず礼をして、法螺貝を立てた。法螺貝は吹くのでなく、立てるものだそうだ。わたしが持っているのはピンク法螺貝®︎といって、どうやら一部でマニアックな人気があるらしい貝。

今年の夏にご縁あって、戸隠流法螺貝の宮下師匠御一行とご一緒させてもらった機会に、修験道の法螺貝に初めて触れて法螺貝に興味を持った。

法螺貝のお値段はピンキリのようだけど、宮下師匠お手製の法螺貝はそれなりのお値段がする。始めたいけど躊躇しているところ、わたしが法螺貝に興味あるとSNSの投稿で知ったNさんが「興味あって前に買ってたんだけど、一度も使ってないし。終活も兼ねて、きくちゃんにあげるー」と。
やってきたのは修験道の法螺貝ではなく、ピンク法螺貝®︎というものだった。そんな訳でマイ法螺貝はピンク法螺貝。これもご縁なのだから、それでいいように最近は思っている。

その後、大祓祝詞はスマートフォンでPDFを見ながら、カミカミで読み上げた。まぁ最初だしね、神神ということでいいよね(笑)

家に戻ってから、Instagram @kikri_hime のstoryに二十一度参りを始めたことをアップした。

するとすぐに、以前コロナ禍真っ盛りな頃、鎌倉であった、とある求道者(故人)のワークショップ後のご飯の席で出会って連絡先交換していたアーティストで画家、寿留女(スルメ)ちゃんからメッセージが届いた。

彼女が少し前から二十一度参りを始めていたのは、storyで見て知っていたけど、思いがけず応援メッセージをもらって、とっても嬉しかった。元々かなり感受性が高い彼女だけど、これまでになく傑作が描けているそうで、そういった先輩からの報告は、わたしにとっては励ましでもあって本当にありがたかった。

わたし自身はこの二十一度参りに、今のところ、願掛けのような特別な願いや思いはのせていない。
たまたま先月動画をいくつか見た、江島直子さんという方が「わたしの身体を神様の手足として使わせてください(使ってください)」と言ってお参りする、というような話をしていて(どの動画でそう話していたかは忘れたけど)、なるほどな、と思ってそれを採用させてもらっている。


ただ、淡々と毎朝、神社に通ってお参りをすること。頬に感じる冷たい空気や、朝の空の移りかわり、通りすがらの植物、そして神社の気配、参拝した後のスッキリ感…そういったものを、それぞれの瞬間楽しんでいる。その一つひとつ、今を味わうこと、それもまた祈りではないかな、そんな感じもしていた。

帰ってから、ご飯とお味噌汁の朝食を用意してお茶を飲んだ。
ながら食べではなく、食べることだけに集中して、しっかりと味わって食べよう。そう感じたから、そうした。これもまた祈りに近い行為のような気がする。あるいは、食べる瞑想。すべての行為を瞑想、ヨーガとして行う。

そうして、これまで日常的だったり「当たり前」だと思ってきたこと、あるいはそれ以外のイレギュラーなことであっても、すべてが何一つ同じものはなく完璧な奇跡的な巡り合わせで、そうあるべく起こっている。そんな感覚を何度となく味わいながら、満ち足りた一日を過ごすことができた。
朝から晩まで、病んで臥せって過ごしていたときと同じ24時間とは思えないほどだった。

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