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再就職:仕事を始めたら忙しくて大変になるだけ…?

こんばんは。キャリアにブランクがある方の再就職・キャリアアップのサポーターきくりんです。初めましての方はこちらをご覧ください。

こんなご相談を受けました。

子どももこの春から小学校2年生になるので、仕事を始めたいと思います。しかし、夫は毎晩帰りが遅く、家事を一切しないので、仕事を始めたらそれだけ自分が大変になるだけなのが目に見えているように感じます。それでもやはり働きたいです…

仕事を始めても家事の負担が減らなかったら…と思うと、働くのをためらってしまいますよね…。

このお悩みについて、有名なキャリア理論で考えてみたいと思います。

もちろん、キャリアは一人ひとり違うもの。ですが、自分ひとりの経験をもとにこれからのことを考えるのには限界があります。そんなとき、実践に基づく研究と多大な努力によって提唱されているキャリア理論をあてはめて考えることも役立ちます。

ナンシー・K・シュロスバーグ氏は、人生の転機に着目するトランジッション・モデルを提唱しました。このモデルによると、転機を乗り越えるために必要なのは、転機を見定めることとされています。

人生における転機は、予期していた転機、予期していなかった転機、予期していたことが起こらないノンイベントからとらえることができます。例えば、予期していた転機は、予定通りの進学や就職、結婚、退職等、予期していなかった転機は、突然の解雇や移動、近親者との別れ、偶然の出会い、ノンイベントは、計画通りに昇進しない、転職しない、子どもができない、といったことです。

転機を経験すると、様々な変化が起こります。そうした変化を乗り越えるためには、活用可能なリソース(4S)の点検が必要になります。

私が再就職したときのことを振り返って考えてみます。

状況(Situation)

周りのママ友の中で再就職していく人も増えてきて、焦っていたと思います。それまでやっていた通信添削の仕事が、家でできるとはいっても時間的拘束が大きく、それなら外で働こうと思ったこともきっかけになりました。

このタイミングで再就職しなければ、もっとブランクが長くなってしまう状況でしたし、資格を取ってすぐに動かなければ、タイミングを逸してしまうという気持ちもあり、再就職を辞めるとか延期するとかいった選択肢は考えていませんでした。

採用されなければ働くことができませんので、条件等自分でコントロールできる余地はありませんでした

自分自身(Self)

直前に社労士試験に合格していましたが、長い間仕事から離れていましたので、仕事の「勘」を取り戻すのには相当の困難が予想されました。仕事が覚えられるかどうかも、かなり不安が大きい状況でした。

幸い、健康状態には全く不安がなく、その点では安心して再就職に向けて行動することができたと思います。

支援(Support)

子どもは中1と小4になっていましたが、家事はほとんど私がやっていましたので、仕事を始めると、時間のやり繰りが大変だということはわかっていました。家事に関しては、家族と話し合いましたが、それまでずっと私がほとんどやっていたので、理解や協力を得るのには困難を伴いました。この点は時間をかけて取り組みました。

実際には、短時間の勤務から始めることを認めてもらい、仕事も丁寧に教えてもらうなど、最初に就職した事務所からは十分すぎるほどのサポートを受けることができました。

戦略(Strategies)

このときは、戦略のようなものはなく、とにかく「当たって砕けろ」で求人に応募しました。面接でまともに答えられず、不甲斐ない思いもたくさんしましたが、当時の私にはこれ以外の方法は考えられなかったと思います。

転機を見定める

これらの4つを点検し、転機を見定める、そして自分が転機に入ったことを受容する、というのがこの理論ですが、再就職当時の私は、転機という意識もなく、とにかく行動して「結果オーライ」になりました。

冒頭で書いたようなお悩みを持つ方も、4Sを点検し、どのように考え、どのように行動するかを考えていくとよいと思います。そのことで、転機を乗り越え、より積極的に転機を活かしていくことができると思います。

もし、誰かと話しながら4Sの点検をやってみたい方がいらっしゃれば、こちらのサイトからご連絡お待ちしています!




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