見出し画像

医・食・農(2)

                         画像:夏林人

皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。
季節が進み、過ごしやすくなると食の状況も変化しますね。

秋の収穫期を迎え、スーパーマーケットに立ち寄れば、
様々な食材があふれる光景を目にします。

とても健康的で良い傾向なのですが、その一方で気持ちが緩み、
食品の保冷を怠る例も散見される昨今です。

本日は暮らしに潜む身近な「微生物」のお話です。


Herney 様 画像提供

私たちの食生活と密接な微生物は数多く存在します。
その中で直接的に人体に関わる細菌類をご紹介します。

「黄色ブドウ球菌」
人間の皮膚に常在します。増殖すれば、食中毒の原因になります。100℃の加熱で死滅します。エタノールも有効です。

「サルモネラ菌」
動物の腸内に常在します。増殖すれば、食中毒の原因になります。100℃の加熱で死滅します。エタノールも有効です。

「腸炎ビブリオ」
海の生魚に潜伏します。増殖すれば、食中毒の原因になります。100℃の加熱で死滅します。また、真水に弱い特徴があります。

「ウエルシュ菌」
河、下水、土壌、他、自然界に広く分布します。増殖すれば、食中毒の原因になります。100℃の加熱では死滅しません。通常の調理で生き残ります。

「セレウス菌」
河、下水、土壌、他、自然界に広く分布します。増殖すれば、食中毒の原因になります。100℃の加熱では死滅しません。通常の調理で生き残ります。

以上、代表的な病原性細菌を列挙しました。
じっさいはもっと多くの細菌類が存在します。それらのひとつひとつに
特性があり、対応策も微妙に異なってきます。

今回取り上げた中では、「ウエルシュ菌」と「セレウス菌」が要注意です。
現実的には、土付きの根菜類には普通に住んでいますので、まず物理的に
よく水洗いして、直火をあてると100℃を超える滅菌が可能になります。

根菜類は基本的に油炒めが良いと思います。150℃~180℃の加熱が可能と
なりますので、さすがに細菌も生き残れません。

あまり神経質になると食欲減退しますので、とにかく基本はよく水洗いして細菌の数を減らし、適正な加熱後、早めに食べることが鉄則です。

常温で長時間放置すれば、細菌の増殖温床となってしまいます。

皆様、健康で快適な食生活を送りましょう。✨(^^)✨



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?