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全部嫌になるほどミスや失敗をしてしまった今年の自分へ

今年は、すごくツラい年だった。

今の職場は、例えるなら「2桁×2桁のかけ算100問を、絶対ミスらず100点とってくださいね!」みたいな仕事がやってくることがある。

不幸なことに僕は「誰よりも早く95点をとる」ことは得意なのだけど、「残りの5点」をとることが、小学生の頃から非常に苦手だった。どれだけ検算をしても、途中で集中力が切れて肝心な2点分の計算を見落としたり、検算で計算ミスをして答えを間違える、なんてことをしていた子どもだったので、とてもじゃないがそんなことが求められる仕事を得意とは言えない。というか苦手にもほどがある。すごく嫌です。

入社3ヶ月目に、当時新卒入社した自分のトレーナー的なポジションだった社員さんに、「どこを見ていたんですか?」とミスを指摘された時に、「あ、この仕事は自分に向いてない気がする、まずい。」と、頭の中で警鐘が鳴り響いた。

半年くらいは新規のイベント作るなど好き勝手いろいろさせてもらったのだけど、別にそういった「検算タスク」を断れるわけもなかった。
たくさんの不具合を生み出し、ミスを重ねるごとに誠実でいられなくなる自分が心地悪くなり、職場の先輩を精神的に頼ることもできず。
それから1年経って、案の定、適応障害の診断が下された。

仕事の忙しさに波があるように、人間の感情はもちろん、コンディションにも波がある。心のコンディションが右肩下がりになっていることに気づかないふりをして半年、1年がすぎて、いよいよ最悪の1年だったねと振り返りを書き始めて今日に至る。

(どれくらい元気じゃないかを把握するために書いてみた。思った以上に元気じゃなかった。)

■二度と同じ失敗を繰り返さないために

どれだけ心が元気じゃなくても対策はしないといけない。
転職や異動で環境を変えようが、元気じゃない時はやってくる。
いつか、必ず100点を取らないといけない「検算タスク」はやってくる。
ので、シンプルなルールを作りたいと思う。

「失敗したこと / その時一番嫌だったこと(What)」と
「原因 / ボトルネックはどれか(Why)」をセットで1つずつ書き出す
それに対して、「どうしたら防げるか(HOW)」を、小学生でもできる行動レベルに全て書き出す。(脳の外にアウトソーシングする)

日々の業務の忙しさにかまけて、ルーチンワークのTODOチェックリストを作らなかったり、抜け漏れの確認が必要な箇所を書き出さずに終わらせていた。それと「2×2桁なんて暗算で余裕、100問検算するのもコスパ悪くね?」などという慢心が、今日までの失敗の根本的な原因だったなと思う。
自分のキャパシティを客観的に捉えなかった & 事実に基づく判断ができていなかった。結果、「これくらい終わったはず」みたいな推測だけで進捗を管理したり、「ちょっと時間コスパ悪いな」などと考えてしまい、抜け漏れが発生しやすい状況に陥った。
(こうして書くとマジで典型的な仕事できないムーブかましててダサいな......恥ずかしい......)

調子に乗っていたなぁ。自分の記憶や思い込みにはバグが含まれるのだから、絶対に信頼してはいけない。
余計なプライドがまだいっぱい残ってるみたいだ。

■情報をアウトソーシングする

ルーチンワークは全て、抜け漏れを生み出さないためにチェックリストを作る。
この際、「思い出せる」という過信は捨てて全部書き出すことが必要だ。
何をそこまでしなくても、と思えばそれが慢心に繋がる。
必要があれば自分専用のチェックリストを作るべし。

大事なことなのでもう一度書こう。
自分の記憶は絶対に信頼してはいけない。

記録したチェックリストの情報、事実のみを信頼する。
チェックしたら即時に記録される仕組みを作る。行動は記録しないと事実にならない。めんどくさいと思ったらそれが警鐘だぞ。

あと、やっぱ無理なら人に頼む。たぶんそれが一番手っ取り早い。
「全問解いたんで検算だけお願いします〜」ってするだけ。

■考えたことは全部書き出す

結局このnoteを書いている今は、どれだけ意識が高くなっていても、明日になったらきっと忘れてしまう。

だからこうして考えを外のメディアに書き出して、記憶のアウトソースをしているのだ。最近note書いてなかったことを後悔したなぁ。

考えたことはいつもこうして書き出そう。別に公開しなくたっていい。大事なのはあとで自分が思い出せるように書くこと。とにかく書いて記録を残すこと。(3年前の自分の黒歴史みたいなブログとか読んでてクッソ恥ずかしいけど、懐かしくなって心が若返ったりするよね?)

インプットとアウトプットの黄金比は3:7なんてよく言われるけれど、アウトプットを続けるにも体力がいる。ちょっとしたことでもいいから、考えを書き続けることがめちゃ大事。

■感情も書き出す

さっき図示した「心の元気メーター」みたいなのを、今後も続けよう。
別に毎回図にしなくたっていいよ。大切なのはアウトプットの継続。

色々な本を読んで、どの本も結局、”仕事ってアウトプットだよね?” って主張はほとんど変わらなかった。
それと同じくらい、"人を動かすのは熱意" って主張もどの本も同じだった。

感情を書き出すのは、そういった「(文章としての)アウトプットの質」の向上と、「熱意を伝える技術」の向上、2つの目的がある。

もちろん、感情を書き出すことでハッピーな気持ちを懐かしんだり、悔しいエピソードを思い出して自分を焚きつけたり、「感情記録のアウトソーシング」としての役割も果たせる。

「考え」にせよ、「感情」にせよ、文章としてのアウトプットの質を上げていくことは知的生産の労働につく限り、価値を損なわない技術だと思う。
文章はどんな企画書だって、パワポだって、いつだって武器になる。
最も身近なアウトプットとして継続的に、しっかり技術を鍛えていこう。
(「検算タスク」は知的生産かって?それは大人の事情ってやつさ!)

■それでもダメなら逃げろ

▼失敗の対策
・「事象(What)」と「原因(Why)」 をセットで書く。
・「対策(HOW)」を、小学生でもできる行動レベルで全部書く。

▼成長のためにやること:アウトプットの練習
・「考えたこと」を週1本noteに書く。
・「感じたこと」も週1本noteに書く。

ここまでやって、それでもやっぱり無理。ってなったら全然余裕で逃げていいや。フェラーリもびっくりの光の速さで逃げよう。

別にいまの仕事辞めても死ぬわけじゃないし、失業保険もらうなりハローワークいくなり、職業訓練校に通うなり、奨学金借りてMBAとりにいくなり、その時やりたいことやればいい。

仕事のミスが、遮光カーテンみたいにずっしり重なって死にたくなった時、いつでもこの記事に戻ってこれますように。

来年が終わるときは「楽しかった」って言えるといいな!!!

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