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自分の弱さ

 お腹が膨らむと襲う眠気。昼間の眠気は私の時間を奪うので大嫌いだ。昔から、ショートスリーパーなるものが羨ましくてならなかった。少しの時間でスッキリとして起きていられるだなんて、そんなの羨ましくてたまらない。寝ている時間を減らせれば、1日の行動時間が増える。なんて良いことなんだろう!ロングスリーパーに比べて、ショートスリーパーのデメリットの無さ。何をしたって眠たい私からすると、羨望以外に思うことは無い。
 睡眠時間が8時間では足りない上、カフェイン過敏症らしい私は調子が悪いと75mgのカフェイン、つまりモンスター1缶で具合が悪くなる。それに、飲んでも眠たくて眠ってしまう。こんなの、何にも良くない。
 バイトから帰ってきて、ご飯を食べて眠ったら、もう17:00になっていたりして。そんなんだから、バイトなんて続けられなかったりして。幸せになれないまま高校生活を送ったりして……なんて、不安を募らせては枕を濡らす。眠れずに朝を迎えて、苦しい一日を過ごす。本当に嫌なルーティンが完成して、また自己嫌悪に走る。
 そのまま一生を終えそうなくらい、本当に好転の兆しが見えなくて怯えている。睡眠薬を貰えば少しは良くなるかもしれない。けど、良くならずに終わるかもしれない……。今度は眠すぎたりして……。そうやってまた、必要のないだろう不安を募らせて。そればかり考えているものだから、もうキリがない。
 こんな時にお酒でもタバコでもあれば、もう少しは楽なんだろうか……なんて考える。どちらも体験したことは無いので、どうなるかも分からないけれど。
 お酒に酔った時は“楽しくなる”とよく聞く。友人がお酒に酔うとなんでも笑うので、笑い上戸気味なのかしら、なんて考える。私も早くその感覚を知りたい。あと5年、あと5年……もう少ししたらあと4年だけれど。
 お酒を飲んで、楽しくなれたら。きっと、夜の映画鑑賞がもっと楽しくなるはず。コメディはさらに面白く、恋愛ものはもっと心ときめくものになる。ホラーももしかしたら、あまり怖くなくなるかも……しれない。
 そんなふうに使えたら良いけれど、薬みたいに“苦しい時の支え”にしてしまえば最後、依存症への道まっしぐらだ。世には辛いこと苦しいことなんていくらでもあると言うのに、毎日死にたい気持ちを抱える私がそんな風にお酒を使えば……もう、後戻りは難しいだろう。
 そんな風にはなりたくない。でも、なってしまうような気もしてくる自分がいる。それはつまり、自分の弱さである「自分を壊すものへの依存のしやすさ」を理解しているからだろう。
 これも自分の病気の症状なのか、はたまたそういう性格なのか。全くわかったものでは無い。いつかそういうもの全部ひっくるめて、自分のことを理解出来る様になれたなら。私はきっともっと幸せに近付けるだろう。そんな妄想をして、今日の自分を保っている。
 また明日も、何とか保って生きていくのだろうね。

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