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従順さ、相反する感情

 やっぱり日が長くなってきて、18:00になってもまだ西向きの部屋が明るいことに気付く。電気なんて付けなくても本が読める程には明るい。けれどもいい具合に暗いので、ゆっくり眠ってしまいたい。睡眠はやはり、三大欲求なだけあるもので、こんな時間にこんな暖かさで眠れること……人間にとっては至高の時間。
 昨日の精神科での診察で、睡眠薬が変わった。レム睡眠になりやすい薬で、つまりは夢を見やすいのだ。わたしも例に漏れずヘンテコな夢を見た。鳥になって900kmを止まらずに飛ぶというもの。なんてヘンテコな夢なんでしょう。私は鳥だったけれど、人と話せたし、学校にも行っていた。こんな夢、前にも見たなあなんて思ったけれど、前に見た夢が詳細にどんなものだったか、全然思い出せなかった。

 今日は土曜日だったけれど、バイトはかなり暇であった。人が多くて、私はずっと同じ作業を続けていられたし、隣に居た人は談笑なんてしていた。本当なら談笑をしてはいけない決まりがあるのにね。
 ただトラブルも多くて、狭い狭い厨房にぎゅうぎゅうになって作業をしている整備士さんがいることが多くて、どうしたんだろうなぁ、と思いながら、途中からは永遠に同じ作業をして……頭の中で「お腹空いた」「プリキュア見たい」とか色々喋りながらその時間を耐え続けた。
 帰ってきてからはもうずぅっと眠たくて、エナジードリンクもカフェイン錠も飲んだって言うのにまだ眠たい。ずーっとずーっと眠たい。睡眠負債を抱え続けていると本当にいい事がない。睡眠は大事だなぁ……なんて、今更に実感している。

 ふと、私が「決まりに従順な人間」であることに気付いた。昔からなんだって、決まりというものに敏感で、それから外れる人を見るとびっくりすることが多かった。
 けれども、私自身決まりを破ることだって多いし、偉そうに指図して説得力のあるような人間でも無いな、とも思う。
 決まりというのは、大抵は“みんなを守るため”だとか、“みんなが心地よく居られるように”だとか、そんなふうに言われることが多い。それに準ずるのであれば、場合によって例外を認める必要があると私は考える。けれども、それを認められない私もいる。
 そういう「相反する感情」だとか言うものと付き合っていかなければならない、そんな人生が本当に面倒でならない。

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